アプローチが上手くなればスコアはどんどんまとめられます。
そんなアプローチは自宅に防球ネットを張ることができれば、毎日でも練習できるようになります。
ただ防球ネットは一つだけではありません。
がっちりした角材や鉄パイプを使った練習ネットから簡易的なタイプまであります。
今回はそれらの設置法、また自宅でしかできないアプローチの練習について紹介します。
庭にネットを張れば球代がかからずにアプローチ練習ができる
ゴルフが上手くなるようにと、週に1回は欠かさず練習場に通っていれば、かなり本気度が高いと考えられます。
初めてゴルフクラブを握ったころなら毎日のように練習をしたかったでしょうが、経済的な負担と練習時間を考えると、週に1回でも効果はあると思います。
ただ練習内容を確認すると、多くのゴルファーはドライバーやミドルアイアンなどの「飛ぶクラブ」に練習量が偏っているようです。
しかしながらゴルフが上手くなるためには、グリーン周りのアプローチが上手くならなければなりません。
一般ゴルファーの場合は、グリーンオンができるアプローチの距離は40ヤード以内と言われていますから、このショートアプローチを確実に習得することがスコアアップへの最短ルートです。
ただ練習場でポンポンとアプローチショットを繰り返すと、あっという間に200球、300球と球代がかさんでしまいます。
もしも自宅の室内や庭にスイングできるだけのスペースがあれば、防球ネットを張って球代のかからない自宅練習場を作ることができるため、検討したいところです。
自宅に骨組みとネットでアプローチの練習場を作ってみよう
ゴルフに限らず「習得」するときは、コツコツと練習をしたほうが良いに決まっています。
1回の練習量を増やすよりも、わずかな時間でも毎日練習したほうが確実に上達することができるからです。
ただし「正しい練習法」でなければ、練習したにも関わらず悪い癖がついてしまい、上達が遅れてマイナス効果になることもあります。
自宅でアプローチの練習をする場合は、フェースの真ん中にボールを当てることを主体にしましょう。
5ヤード先や10ヤード先に目標を定めて、そこを狙って打つ練習方法もありますが、的に当てることを主体にすると悪い癖がつきやすくなるので、最初は正しいミートを習得するようにしましょう。
自宅でとれる練習スペースにもよりますが、テークバックとフォロースルーで、ハーフスイングができればOKです。
あとはボールが飛ぶ距離が必要ですが、極端な場合には6畳間の室内でも問題はありません。
まずは屋外の庭またはガレージを想定して、骨組みと防球用のネットで練習場を作ります。
角材で枠を作ってネットを張ったらアプローチ用の練習場!
自宅の庭先での練習用打席スペースは、テークバックでアプローチウェッジが地面と平行、フォロースルーで平行にできる間隔が必要です。
横幅はざっくり3メートルの距離があれば十分で、スタンスを取ったときの前後の幅は1メール以上取れたらOKです。
横幅3メートルの中央にアイアンマットを置けば、とりあえず打席は完成ですから、これに合わせて防球ネットを張っていきます。
180センチ(6尺)の角材をロの字に組み立てて、3つの枠を蝶番(ちょうつがい)で留めて両側と奥側用にします。
あとはネットを張るのですが、アプローチ用であっても意外にボールの衝撃力は強いので、的(まと)でその衝撃を受けるのが一般的です。
ただ的にボールが当たる音は、近隣に響いて迷惑な場合もあります。
そこで天板の奥側に数本ロープを張って、留めずにネットをぶら下げるとボールの勢いを吸収してくれるので、衝撃音を心配する必要はなくなります。
練習が終わったら風で飛ぶことのないように、蝶番を利用してたたんで収納するか地面に寝せるようにしましょう。
イレクターで簡単に作れるネットを張ったアプローチ練習場
「木材の組み立ては無理!」という場合には、「イレクター」を使いましょう。
イレクターは鉄パイプに樹脂が巻いてあるもので、ホームセンターやネットで手軽に購入することができます。
ジョイントにパイプを入れて組み立てるだけで、ネット用のジョイントを使えば誰でも簡単に自宅の屋外練習場、また室内練習場として作ることができます。
ただし、つなぎ目を専用の接着剤で固定しなければなりません。
1度組み立ててしまうと、鉄ノコかパイプカッターを使わないとバラバラにすることができないため、つなぎ目はすべて接着するのではなく、一定のパーツに分解できるようにしておくと便利です。
なお屋外の設置は雨や日光によって劣化しますが、専用のアンカーで固定しておけば、「出しっぱなし」でも問題はありません。
室内の場合には鉄製ジョイントを使って組み立てると、アプローチの練習をしなくなってから、棚やテーブルなどの骨組みとして再利用することができます。
アプローチ用の練習ネットを組み立てるのが面倒なとき
アプローチ用の練習ネットを組み立てるのが面倒で、しかも毎回の収納も面倒という、いわゆる面倒臭がりのゴルファーは意外に多いようです。
室内で練習できるパターマットは室内インテリアのようになっていて、設置スペースに対する練習回数のコストが合っていないように、アプローチ用練習場も庭の飾りの1つになってしまうことがあります。
どうしても面倒であれば、ネットだけでも練習することができます。
屋外の洗濯用の物干しにネットをぶら下げるだけで防球ネットになるので、シャンクやテンプラがなければ自宅練習場にはなるはずです。
練習が終われば、ネット引き下ろして近くにたたむだけでOKです。
室内では洋服をかけるキャスター付きのパイプハンガーに、ネットをかければ同じくアプローチの的になります。
命中率に不安があれば、マットレスや布団などでガードすると、ミスショットをカバーすることができます。
また室内の場合には、ネットが床の上で余分に重なるようにしておくと、ボールが落ちた後に転がっていく心配がありません。
自宅のアプローチ練習に使うネットは専用のものを選ぼう
アプローチの練習でネットを購入する場合は、ゴルフ用のネットを選ぶようにしましょう。
価格は少し高めですが、ナイロン製の紐(糸)が切れず長持ちするからです。
また、的をつけると紐への衝撃が弱くなりますが、騒音が気になるようであれば、10センチ間隔で3層くらいネットをぶら下げると、ボールの威力を吸収してくれて、跳ね返ることはありません。
自宅で行うアプローチショットは、ランニングアプローチとチップショットがメインになります。
もしもロブショットを練習したい場合には、天板を手前にせり出して高くすると可能です。
さらに建築シート(ブルーシート)を広範囲に敷き、5センチ四方の箱の中に砂を入れ、地面にはめ込むとバンカーからのアプローチ練習もできます。
建築シートの上に降り注いだ砂は、再回収すればロスが少なくて済むはずです。
練習場でできるアプローチの練習と、自宅でしたほうが良い、または自宅でしかできない練習とを分けることで、効率の良く上達が早くなるはずです。
また自宅で練習をしていても、広い練習場で日ごろの成果を確認することが大切です。
練習場ではできないネットを使ったアプローチの練習が可能
アプローチの練習は、球数が大切です。
経済的な負担を考えると、自宅にネットを張って多くの球数をこなしたいと思うものです。
少し工夫をすれば練習の範囲が広がり、練習場ではできないバンカーからのアプローチまで取得できるようになります。
興味が少しでも湧いたらチャレンジしてみましょう。