ドライバーがやさしい?簡単な方法で飛ぶようにするには

ドライバーは、飛距離が出て真っ直ぐ飛ぶことが、全てのゴルファーの願いであることは間違いないでしょう。

それが叶うやさしいドライバーがあったら言うことはありません。

今回は飛んで曲がらないドライバーショットについて考えます。

やさしいドライバーとはどんなドライバー?

ドライバーが飛ぶことと曲がらないことがスコアアップの秘訣であることは間違いないと考えられます。

飛んで曲がらないドライバーの条件とは何でしょうか。

①ボールがつかまりやすいこと

ボールがフェースにしっかりヒットしないと真っ直ぐ飛びません。

ボールを真っ直ぐフェアウェイに飛ばさないと飛距離が出たことにはなりません。

300ヤードを飛ばしても、スライスでOBになってしまったら、どうしようもありません。

②ボールが上がりやすいこと

ボールの弾道が低すぎると飛距離は伸びません。

そのためある程度高く上がるボールを打つことが必要です。

無理に力を入れないで、簡単にボールが上がるドライバーが理想です。

③ミスに強いこと

ゴルフにミスはつきものですから、そのミスをカバーしてくれる寛容さが必要です。

飛んで曲がらないやさしいドライバーは、少なくともこれら三つを兼ね備えているものではないでしょうか。

しかしながら、すべてを道具に頼るのは無理があります。

やはり正しいスタンスやスイングを身につけることも大切です。

飛ぶドライバーの要素

ドライバーのヘッドは、ルールに適合した反発力の強いフェースでボールが飛ぶ構造になっています。

このヘッドをうまく使って飛ばすことが大切です。

飛ぶドライバーの要素は、ボールの初速、打ち出し角、スピン量の三つが関係します。

大手のゴルフショップの試打コーナーに計測器がありますので、この数値を確認することをおすすめします。

①ボールの初速

ボールの初速とはクラブがボールをヒットして、打ち出されたときの速度のことです。

ボールの初速が速いほうが遠くに飛ばすことができて、飛距離がアップします。

②打ち出し角

一般的にヘッドスピードが45m/sで、真芯でインパクトしたときのボールの初速は63m/sくらいです。

打出し角はおよそ15度で、スピン量は2400rpm前後が理想の弾道になります。

③スピン量

最近のやさしいドライバーは低スピンで高打ち出し角になるものが主流になっています。

このスピン量ですが、実際に目で見ることができないため、今ひとつピンと来ないかもしれません。

ただしスピン量が低いほど良いとも限りません。

適正なスピン量と打ち出し角が遠くへ飛ばす秘訣です。

次項でスピン量をもう少し説明します。

飛ぶ要素の適正なスピン量とは

最近は飛ぶドライバーとして、スピン量の少ないヘッドをセールスポイントにしている傾向があります。

しかしながらスピン量が少なければ少ないほど良いというものではありません。

ボールを遠くに飛ばすには適度なスピン量が必要だからです。

スピン量が多すぎるとボールが吹き上がってしまいかえって飛びません。

またスピン量が少なすぎても、ボールが途中で失速して弾道が落下し飛距離は伸びません。

ボールが飛ぶのは空中で浮き上がろうとする揚力が関係してきます。

ちょうど飛行機が滑走路から上空ヘ飛び立つイメージです。

先に説明した通りヘッドスピードが45m/sで、ボール初速が63m/sとして、打出し角が15度なら、適正なスピン量は2400rpm前後で理想に近い放物線が描けます。

数値で示すとこうなりますが、増えやすいスピン量を抑えるにはどうしたら良いでしょうか。

まずは、スイングの軌道をインサイドアウトにして、ヘッドターンを抑えて振り抜けばスピン量は増えすぎません。

ヘッドが大きいドライバーは、インパクトの時に手首を返さずヘッドを振り切るようにしましょう。

ヘッドスピードが速ければボールは飛ぶのか

ボールの初速、打ち出し角、スピン量は、インパクトの瞬間に決まりますので、ヘッドスピードに注意することで安定して飛ぶようになります。

ヘッドスピードが同じでも入射角によっては打ち出し角やスピン量が変わります。

安定したヘッドスピードはスタンスやスイングによっても変わってきます。

自分のスイングに合ったドライバーで振り切ることでヘッドスピードは上がってきます。

ヘッドスピードは計測器で簡単に測れますから、感覚ではなくしっかり数値をとらえておくのが良いでしょう。

ヘッドスピードを上げるには、筋力トレーニングよりもスイングをしっかりとマスターする方がやさしいはずです。

ヘッドスピードの数値をよりどころにしてスイング調整をするのであれば、以下の数値を参考にしてください。

一般男性の平均的なヘッドスピードは40m/sくらいです。

この場合初速は56m/s、打ち出し角16度でスピン量は2500rpm程度です。

平均的なヘッドスピードの前後の数値を記載します。

ヘッドスピード:ボール初速:打ち出し角:スピン量

41m/s:57.4m/s:16度:2500rpm

42m/s:58.8m/s:15度:2500rpm

43m/s:60.2m/s:15度:2500rpm

44m/s:61.6m/s:15度:2400rpm

45m/s:63.0m/s:15度:2400rpm

必ずこうなる数値ではありませんが、目安としてスイング作りに役立てるのは良いでしょう

ヘッドスピードは速ければ良いものではなく、三つの要素に適したスピードが大切です。

スタンスとスイングのやさしい習得方法

ドライバーのヘッドスピードを安定させて、ボールを飛ぶようにするには、スタンスとスイングが大切です。

球筋が毎回変わってしまうのはスタンスが安定していないことが多いです。

やさしいスイング習得のためには、ベタ足でスタンスをとるのが良いでしょう。

ベタ足のスイングは体のブレが少ないため、下半身の修正ポイントが少なくなってきます。

スイングスピードは、飛ばしたいという気持ちが先立つと、体がぶれてしまいバランスを崩します。

そうならないようにしっかりとベタ足で地面を捕まえてください。

またゴルフのスイングは振り子運動です。

振り子運動の最下点がどの位置でボールにヒットするかでミート率が変わってきます。

インパクトゾーンはボールの前後60センチ程度で、この間にあるボールが最下点となります。

ドライバーはこの間の振り抜き速度を緩めてしまうと飛距離が出ません。

点を意識するより前後60センチを通過線として、フェース面をターゲットに向けて振り抜くイメージを持つのが良いでしょう。

やさしいドライバーのヘッドとは

最近のドライバーはボールが当たりやすくなるように、430cc以上の大きいヘッドが主流になってきました。

ヘッドが大きいとフェースも広くなりスイートスポットと遜色ないスイートエリアも大きくなります。

そのためインパクト時のミスにも寛容でやさしいヘッドと言えるでしょう。

ドライバーのヘッドは大きく分けて、ディープフェースとシャローフェースの二種類があります。

ディープフェースは、フェース面の縦幅が長く、重心位置が浅くなっています。

インパクトで上を向きにくくバックスピンの量が抑えられ、ボールが遠くへ飛ぶ設計になっています。

ただし、打点の左右ブレにだけ注意して、しっかりとインパクトしないといけません。

比較的、中・上級者向けのヘッドかもしれません。

対してシャローフェースはフェース面が低めで、ヘッドの後方を長くしています。

ヘッドの後方を重めにして、ボールが上がりやすく、スイートスポットを外しても、真っ直ぐに飛ぶ構造になっています。

簡単でやさしくボールが飛ぶのはは、シャローフェースのドライバーで間違いありません。

飛距離が出るドライバーとは

遠くへ飛ばすにはスイングを速くして、強く打ち抜く必要があります。

そのためには、それに見合う筋力と体幹が必要ですが、手に入れるのは容易なことではありません。

まずは自身の現状の体格や腕力を知ることが大切です。

ボールを飛ばすには、ボールの初速、打ち出し角、スピン量の三つが適正でなければいけません。

現状の飛距離の最大値を引き出すには、この三つをコントロールできる、自身に合ったドライバーを選びましょう。