ゴルフするには欠かせない!パターの種類とその特徴

ゴルフのラウンドをするなら、もちろんパターは欠かせません。

特に通常営業のゴルフ場では、グリーン上でパター以外のクラブを使うことは許されていないからです。

そのパターは、ゴルフクラブの中で最もバラエティに富んだ形や重さの種類があります。

値段はそれこそ、タダ同然の物から数百万円の物までピンキリです。

それだけに、選ぶ自由と楽しさがあるとも言えます。

そのようなパターの種類と形状による特徴を知り、パターを選ぶ際の参考にしてください。

パターの形状にはどんな種類があるの?

パターの形状は、タイプ別に大きく分けて次のような種類があります。

①ピンタイプ
②マレットタイプ
③ネオマレットタイプ
④L字タイプ
⑤T字タイプ(キャッシュイン)

あなたの使っているパターは、①から⑤のどれに当てはまるでしょうか。

と言っても、⑤のT字タイプのパターは現在ほとんど見かけなくなりましたが、一部熱狂的なファンの方もいます。

また②のマレットタイプの形状で、④のL字タイプのシャフトの付き方をしているパターもあります。

それぞれのパターの特徴の、良いとこどりをしていると言えるでしょう。

このタイプ分けの中には含みませんでしたが、シャフトの付いている位置による種類分けもあります。

代表的なものが、スイートスポット上にシャフトが装着されているセンターシャフトパターでしょう。

それでは、パターの種類ごとの特徴を見ていきましょう。

数あるパターの種類の中でピンタイプの特徴は基準となる

ピンタイプのパターは別名ブレードタイプや、トゥヒールタイプとも言われています。

ピンタイプのパターは、ゴルフを始めたらとりあえず使ってみろと言われるパターではないでしょうか。

また初心者用セットにパターまで入っているものは、大抵ピンタイプのパターが入っています。

そんなピンタイプのパターの特徴は、パターの背面の肉を削り、トゥ側とヒール側に重さをバランスよく配置したことです。

開発したPING(ピン)という会社名がパターの種類の代名詞となり、最もオーソドックスなパターとも言われているのは凄いことですね。

ピンタイプのパターの特徴として、打っていく方向に対して真っすぐ構えやすいというのがあります。

それでいながら自分で操作するフィーリングの良さや、微妙なタッチを必要とする場合の繊細さもあります。

またスイートスポットも広く、ミスヒットにも強いと言われています。

さらにベントネック、クランクネック、ストレートネックなどネック形状によっても多くの種類に分かれます。

かまぼこ型と呼ばれる種類はマレットタイプのパター

マレットタイプのパターは別名、かまぼこ型やボックス型とも言われています。

形状の特徴としては、後方に半円形に肉付けをしたものが基本となります。

肉を付けた分、重心も深くなっていますので、真っすぐ引いて真っすぐ打ち出すストロークに向いています。

またピンタイプに比べ、ヘッド重量が重くなっていますので、同じタッチならより距離が伸びる傾向があります。

ある意味、パターまかせでオートマチックに打ちたい人向けと言えるでしょう。

またマレットタイプパターはシャフトの位置によって、L字タイプやセンターシャフトパターの種類にも分類されます。

ゴルフを始めたら、とりあえずピンタイプのパターをおすすめします。

そのピンタイプのパターでパットに悩んだら、マレットタイプのパターをお試しください。

全く性格が違いますので、より自分にとって合っているパターの種類が実感できると思います。

ここ20年で急増した種類、ネオマレットタイプパターの特徴

次にネオマレットタイプのパターですが、名前からも分かる通り、マレットタイプパターの延長線上にあるパターです。

ヘッド形状はそれこそ千差万別、いろいろな種類があり、メーカーの研究がもっとも進んだパター形状だと言えるでしょう。

マレットタイプパターより大型のヘッドが多く、オデッセイの2ボールパターやテーラーメイドのスパイダーパターなどもネオマレットタイプに分類されます。

このタイプのパターの特徴として、何よりスクエアに構えやすく方向が出しやすいことです。

さらにマレットタイプより、ヘッド重量による転がりの良さもあります。

そして投影面積が大きいためスイートスポットが広がり、ミスにも強いです。

こう見ると、良いことずくめですね。

それもあってか、現在パターの主流になりつつあります。

マレットタイプパターが好きだという人には、選択肢が広く楽しみも多いタイプではないでしょうか。

種類としては限られるL字タイプパター

L字タイプパターの特徴はシャフトが一番手前、つまりアイアンクラブと同じ位置に刺さっていることです。

そのためアイアンショットのコントロールイメージと、パットのイメージのずれが少ないと言えるでしょう。

そのためアプローチショットが得意な人は、このL字タイプパターは相性がよいかもしれません。

ただしこの種類のパターは、いかにも難しそうに見えます。

なぜなら幅が薄いので慣性モーメントはほとんどなく、方向性も距離感もすべて自分の感覚によると言っても良いからです。

そこでL字タイプパターと先ほどのマレットを組み合わせたパターが今どきのL字タイプパターの主流となってきました。

L字タイプパターの操作性の良さに、マレットタイプパターの構えやすさと慣性モーメントの大きさを組み合わせたパターだと言えるでしょう。

ですがやはりL字タイプパターの代表と言えば、マグレガーのIMG5でしょうか。

ジャンボ尾崎プロのイメージが強いかもしれませんが、このパターはとにかくしぶくてカッコ良いです。

今では、マグレガーIMG5の復刻版が出ているほどです。

今どきのパターにふさわしく、ソールにはウェイトの調整機能がついています。

L字タイプパターは見た目が難しそうですが、はまれば意外と距離感は合いやすいです。

それでもL字タイプパターは、上級者向けと言われていることに変わりはありません。

このパターをゴルフバッグに入れておけば、例え使わなくても周りからは一目置かれるかもしれません。

T字タイプパターは激レアな存在!それでもオススメしたい!

T字タイプパターは今では絶滅危惧種と言われたりもしていますが、ちゃんと健在です。

L字タイプパター同様、見た目で難しそうな印象があります。

『アクシネット キャッシュイン』と言って通じる人は、かなりの通でしょう。

キャッシュインとはその通り、このパターを使えばプロにとってはお金が入ってくるという意味です。

それほど、アメリカのツアープロにもてはやされた時代があったのです。

当時のパターそのものが、ネットでは中古で数千円から売られています。

もう少し今風にヘッドを大きくして、アレンジした新品のT字タイプパターもあります。

また今ではクラブ販売から手を引いたナイキからも、T字タイプパターは出ていました。

こうしてみると絶滅危惧種と言われながら、意外と選択の種類が多いと言えますね。

T字タイプパターの特徴は、「Don’t think, feel!(考えるな、感じろ!)」です。

パットのアドレス、ストロークがどうの、フォローがこうだと考え過ぎてゴチャゴチャになったら、このパターを使ってみてください。

考え過ぎは、イップスの入り口です。

何も考えずグリーンの見た目だけで、「こんな感じかな」で打ってみてください。

いきなりドーン!と入ったりするものです。

ですから、いまだにT字タイプパターの熱狂的なファンがいるのです。

パターを変えてゴルフも楽しく!

パットに行き詰まったら、パターを変えるのがてっとり早いですよね。

なぜこれだけ色々な種類のパターがあり、それぞれ特徴があるのかと言えば、それはゴルフを楽しむためです。

贅沢なラウンドかもしれませんが、プライベートで回るときには2、3種類のパターで同じ所から打ってみるのも良いかもしれません。

それぞれのパターの特徴が、よく分かるでしょう。