ゴルフにおいてはクラブがなければプレーできません。
特にプレー中にクラブがなくなってしまえば、なくしたクラブの距離を打つことができなくなり、その日のプレーに支障が出てしまうでしょう。
そういったクラブがなくなる原因の一つとして、クラブのシャフトが折れるといったことをたまに聞きます。
今回は、クラブのシャフトが折れる原因を確認し、折れないようにどのように対策していくかを見ていきましょう。
ゴルフクラブのシャフトが折れる原因
ゴルフクラブのシャフトが折れる、ということを聞いたことはあるでしょうか。
1度は経験したことがある人もいることでしょう。
練習場で折れたクラブが飛んでいった場合、アナウンスで練習を止め、スタッフが取りにいくはずです。
折れたヘッドが前に飛んでくれれば怪我人も出ずに済みますが、折れ方によっては自分自身にとっても周りの人にとっても非常に危険な状況です。
そういったシャフトの折れる原因としては、クラブを故意にたたきつけるといった乱暴な扱いをしてしまったようなケースや、プロなどではヘッドスピードが速すぎてシャフトの耐性がなくなってしまったようなことが考えられます。
また手入れ不足で、錆などが生じてしまうといった経年劣化も考えられるでしょう。
キャディーバックから無理やり出したときに折れることもあるようです。
いずれにしても、ゴルフクラブのシャフトが折れるというような事態が発生すると、折れたシャフトが原因で大怪我をするといったことも十分に考えられますので、気をつけなければなりません。
ゴルフクラブのシャフトの構造
ゴルフクラブのシャフトの構造は、主に2種類に分かれます。
まずは、カーボン製のシャフトです。
こちらは現在主流のもので、特にドライバーに関してはカーボン製のものがほとんどでしょう。
そのカーボンシャフトには硬さの種類もあり、柔らかい方から順にJ、L、A、R、SR、S、X、XXと表示されます。
カーボンシャフトは、柔らかいからもしくは硬いからすぐに折れるということはないのですが、ヘッドスピードによって選択する硬さを選んだほうが良いでしょう。
一般的にヘッドスピードが速い方は硬めのシャフトを選ばれると良いと言われます。
またカーボンシャフトに関しては、寿命があるとも言われています。
一応10年程度と言われることも多いですが、利用頻度によってはもっと短くなるケースもあるでしょう。
またカーボンシャフトは熱に非常に弱いという特性もありますので、車のトランクに入れっぱなしということは避けるべきです。
もう一つの種類としては、スチールシャフトがあります。
スチール製のクラブは古くからあり、ヘッドスピードの速いからとスチール製のシャフトを愛用されている方も多いでしょうか。
そんなスチール製のシャフトは、カーボン製に比べて錆びに弱いという特質があるため、特に雨の中のプレイの後には、クラブを乾いた布で拭いておき、濡れたままにしないように留意してください。
シャフトが折れる動作
ゴルフクラブのシャフトはカーボンでもスチールにしても、前述のように通常に使っていても経年劣化はしていくものです。
さらに通常使用以上に、シャフトに負荷がかかるようなことをしてしまうと、更にクラブの寿命が縮まりシャフトが折れてしまうことになります。
負荷をかける動作としては、次のようなものが考えられます。
①クラブを故意にぶつける
プレー中思い通りにいかなかった場合に、クラブを叩きつけるというようなことをしてしまうと、ボールを打つ以上の負荷がかかってしまい、シャフトが折れる原因になります。
②キャディーバッグから無理やり出す
意外と気をつけなければいけないのが、キャディーバックからクラブを取り出すときです。
良く他のクラブに引っかかることがありますが、この状態で無理やりクラブを引き抜き抜くとシャフトに負荷がかかって折れてしまうということもあるでしょう。
ゴルフでは、ショットのときもそうですが、クラブを取り出すときもあせらないようにしてください。
③ダフってしまう
プレー中や練習場においてもダフることは良くありますが、古いクラブの場合には経年劣化している可能性が高いので、アマチュアゴルファーのヘッドスピードでもシャフトが折れてしまう可能性はあります。
そのため古いクラブを使っている場合には、十分注意しましょう。
ゴルフ中にシャフトが折れることへの対処
十分気をつけていても、ゴルフプレー中にクラブのシャフトが折れてしまうことはあるでしょう。
プレー中の場合のクラブの破損については、故意の場合とそうでない場合に分けられます。
故意の場合、すなわちプレーが思い通りに行かず、クラブに八つ当たりして叩きつけてシャフトが折れる場合にはルール上は失格となります。
紳士のスポーツですから当然といえるでしょう。
対して故意ではない場合、経年劣化や林の中から打って枝に当たってシャフトが折れたというようなケースではクラブの交換は認められるようです。
ゴルフでは14本のクラブをキャディーバッグに入れてプレーすることが認められているので、最初に13本しか入れていない状況であれば、交換で14本目として新しいクラブは利用できます。
逆に、14本をフルで入れていた場合には交換は認められないことになります。
またシャフトの損傷が軽微で修理が可能ということであれば、プレー中でも修理は可能ですが、修理に時間がかかりすぎると不当な遅延となり2打罰等のペナルティーとなってしまうので注意が必要です。
シャフトが折れたあとの修理
ゴルフプレー中に、クラブのシャフトが折れるようなことがあった場合、プレー後にクラブを修理することになります。
まずプレーが終了した段階で、ゴルフ場やゴルフ練習場に証明書を出してもらうように依頼しましょう。
ゴルファー保険に入っており、クラブ破損を保証してくれるケースが多いからです。
保険会社に、証明書で破損事故の事実を証明してもらいます。
そこで実際に修理をする場合には、まず第一に修理店を探す必要があります。
クラブを購入したお店を覚えていれば、そのお店に行ってみるのが最も良いでしょう。
クラブの修理にはいろいろな事項があるため、見積りを出してもらう必要があります。
シャフト交換の相場もまちまちですが、2~3万円というところのようです。
見積金額が保険の範囲内等で予算内に収まれば実際に修理店に修理を依頼することになります。
またクラブの破損以外にも、さまざまなトラブルに備えてゴルフ保険に事前に入っておくことも検討しておくことをオススメします。
ゴルフクラブの手入方法
ゴルフクラブには経年劣化があるのですが、手入れ次第でシャフトが折れることを防止できます。
特に、本格的に専門用品を準備する必要はありません。
身の回りにある、バケツ、乾いた布、キッチンペーパー、中性洗剤でも十分です。
ゴルフコースや練習場から帰ってきた後に、いったんバケツにぬるま湯に中性洗剤を数滴入れ、バケツの中でクラブのヘッドやシャフトを洗います。
その後、キッチンペーパーなどで乾拭きを行ってしっかり水滴がなくなるようにします。
後は、しっかりと乾かしたらキャディーバッグの中にしまってください。
ちなみにキャディーバッグの保管は、車のトランクの中といった温度変化が激しくなるようなところは避け、温度変化の少ない室内の倉庫などで保管するようにしましょう。
シャフトがスチール製の場合も同じですが、スチールの場合は錆が出てきてしまうことがあります。
その場合は、クレ5-56などの市販の錆取りを利用して、錆をふき取るようにしてください。
ゴルフクラブはシャフトが折れることがないように大事に取り扱おう
ゴルフでは、腕前を上げるための練習は必要ですが、道具の扱いも大事です。
特にクラブは、それがなければプレイはできません。
勢い余ってクラブを地面にたたきつけるといった乱暴な扱いはもってのほかですが、シャフト等には経年劣化もあります。
劣化を少しでも防ぐためには、普段からの手入れが大事です。
クラブを大事に手入れすれば、シャフトが折れるという事態も防げるかもしれません。