ゴルフをしていて左手首が痛いときは、今のスイングやフォームに問題があるかもしれません。
今回は、痛いと感じたら最初にするべきこと、そして回復後にはじめるトレーニングや練習、さらにスイング改造など紹介します。
ゴルフが原因で左手首が痛いと感じたときに最初にすること
ゴルフをしていると、いつのころからかハッキリしませんが、左手首が痛いと感じることがあります。
痛みの箇所によって原因は違いますが、もしも急に痛いと感じた場合には、とにかく専門医の診断を仰いだ方が良いでしょう。
強く打ち込んだことで骨折やヒビまた手首の捻挫などになり、外科的な治療が必要な場合があるので注意が必要です。
民間療法で治そうとしても結果的に時間がかかりますし、何より痛みから解放されるまでに時間がかかって苦しい思いをすることになります。
ここでは、スイングの仕方による軽症の痛みの原因や、予防などについて紹介しますが、必ず一度は専門医に診てもらうようにしてください。
まず痛い箇所を特定しましょう。
右手で手首を包み込むようにさわり、熱の発している箇所を特定します。
熱が出ているということは炎症している可能性が高いので、アイシングで痛い箇所を冷やします。
ビニール袋に多めの氷と少量の水を入れて口を留め患部を冷やします。
10分程度で一旦外して、今度はタオルの上からゆっくりと冷やして熱をとるようにしてください。
痛い左手首が回復するまでゴルフクラブは握らない
左手首が痛いうちは、ゴルフクラブを握ってはいけません。
熱が取れたら、左手首全体を見渡して、黒や赤のアザがないかを確かめます。
もし色がついていたら内出血の痕ですから、迷わずに専門医のところに直行しましょう。
熱が取れてアザがなければ、手首から肘までの筋肉を押して、極端な張りや押したことでの痛みがあるかを確かめます。
疲労の場合は、押したことでダルさが感じられますし、筋肉や筋にダメージがあれば痛みを感じるはずです。
ダルさを感じた場合は、熱が取れたことが前提で今度は温めます。
炎症がとれたら血行を良くして回復させるために、温熱療法が最適と言われています。
簡単な方法はお風呂に浸かって患部を温めて、そのあと湯船の中で徐々に手首を動かしていきます。
ただ強い痛みがある場合は、まだ温めずにテーピングなどで固定して、湯船に入れず動かさないようにした方が良さそうです。
ただし血行を止めることのないように、締め上げるようなテーピングはしないようにしましょう。
痛みが取れたら、お風呂でゆっくりと動かしながら、回復を促すようにしていきます。
左手首が痛い原因はダウンブローのゴルフスイング?
一般的にゴルフによって左手首が痛いと感じるようになるのは、ダウンブローによる打ち込みが原因です。
練習場の人工芝の下は意外に硬く、ヘッドを打ち込むと衝撃で跳ね返ってくるはずです。
このときの衝撃は左肩、左肘、左手首にかかってくるわけですが、ダウンスイングが縦振りになるとその衝撃が強くなり、より多くのダメージを受けてしまいます。
しかも縦振りに近いほど、インパクトの直前でコックをリリースしているので、左手首への衝撃は強くなります。
左腕と親指が直角になるコックは、トップの位置で作られていますが、インパクトの前にはアドレスのときと同じ形にリリースしなければなりません。
親指を下に押すようにすることで、90度の角度がほぼフラットな状態になりますが、この親指を押す動作と同時に手首が小指側に曲がるために、打ち込みのときの衝撃をモロに受けることになるのです。
つまり左手首の再発を防ぐためには、ダウンブローのスイングを修正するのが簡単な方法だと言えます。
痛い左手首を未然に防ぐゴルフスイング
ダウンブローのゴルフスイングが左手首の痛い原因だとしたら、レベルブローのゴルフスイングに変えるようにしましょう。
いわゆるクリーンなショットをすることで、左手首への衝撃を少なくするのです。
レベルブローは払い打ちとも言われますが、実際にはスイングの最下点とボールの位置が一緒なだけです。
ゴルフスイングでは、上から下に向けて弧を描くようにヘッドを動かしています。
インパクトでボールの斜め上から直接フェース面を当てるのがダウンブローで、スイングの最下点はボールの先にあるため、地面よりも低い位置に仮想の最下点があることになり、強い衝撃を受けることになります。
一方でレベルブローのスイングでは、ボールの真下に最下点を合わせるので、シュッと芝を切るような音がするようにスイングするため、打球の反発以外に衝撃はありません。
本来はダウンブローもレベルブローも同じスイングで、最下点の位置が違うだけなのですが、実際にはダウンブローは鋭角に振り下ろしていくため、衝撃は数倍にもなってしまいます。
グリップエンド意識したゴルフスイングで痛い左手はなくなる
痛い左手首をカバーするようなゴルフスイングをしていると、そのスイングフォームがいつの間にか癖になって、変則的なスイングが身についてしまいます。
ですから痛いと感じている間は、絶対にボールを打たないこと、また素振りなどもしないで回復に専念することが大切です。
痛みが取れたら、最初にトップの位置を再確認しましょう。
上半身を前傾させて、右耳の少し上にあれば、正しいトップの位置です。
もしこれよりも高い位置にグリップがあれば、左肩が回っていないので捻転不足になっています。
しっかり腰を回して、回転軸を中心にしたテークバックを心がけると、円のスイングができるようになります。
まずは円のスイングフォームを覚えて、それからインパクトのテクニックを覚えるようにしましょう。
ダウンスイングではグリップエンドをボールに向けて振り下ろしていき、右腿に達する前に、そのグリップエンドを自分のほうに向けます。
そうすればヘッドが回転する円のスイングができるはずです。
ゴルフで左手首が痛いのはオーバースイングに原因がある
ゴルフクラブを振ることで左手首が痛いのであれば、スイングが原因なので負荷がかからないようにしなければなりません。
ただスイング以外にも左手首が痛くなることがあります。
トップの位置で左手首が甲側に折れてしまうオーバースイングになると、ダウンスイングに切り返すときに負荷がかかってしまいます。
シャフトが地面と平行か、それよりもヘッドが下を向くのは、左手首が折れているからです。
左手首をフラットにしてからダウンスイングに入れば、手首にダメージが残ることはありませんが、折れたままでダウンスイングをスタートすると、ボールを打たなくても左手首に痛みが出てくるはずです。
まして正しくない手首の形でボールを打ってしまうと、その衝撃は想像以上にダメージを与えてしまい、痛みを誘因することになるでしょう。
しかも、手首だけではなく腕にまで張りが出る場合があるので、手首が折れないようにサポーター等で保護する必要があります。
ただし、左手首が痛いとき以外に使うとルール違反になるので、あくまでも練習のときしか使うことはできないことを覚えておいてください。
ゴルフで左手首が痛い時は安静から段階的に改善していくこと
ゴルフによって左手首が痛いときは、まず痛みが取れるようにすること、次に回復させることです。
そして再発しないようにレベルブローのスイングの習得や、オーバースイングの矯正などに取り組むことです。
ただし怪我であれば、迷わず専門医に診てもらうようにしましょう。