ゴルフを始めてしばらく経つと、必要性を感じユーティリティの購入を検討するかもしれません。
ただまだまだラウンド経験が少ない初心者だと、どれを選んで良いか分からないでしょう。
実際、ユーティリティはアイアン型やウッド型があり、選択を間違えると扱うのが大変です。
今回はユーティリティの基本とおすすめモデルを紹介します。
ユーティリティとは何?ウッド型とアイアン型がある
『ユーティリティ』と聞いたことがあるけれど良く分からないという初心者ゴルファーは多いのではないでしょうか。
実際、『ハイブリッド』などと呼ぶ人もいたりするため、何が正しいのか分からなくなってしまいますよね。
まずは、簡単に説明します。
ユーティリティは、簡単に言えば昔で言うロングアイアンの代わりのようなものです。
現在、アマチュアの多くは、ロングアイアンよりユーティリティをクラブセッティングに入れます。
そんなユーティリティには、大きく分けるとウッド型とアイアン型の2種類があります。
現在は、ウッド型のほうが主流です。
そこでウッド型とアイアン型のそれぞれのメリット、デメリットを伝えます。
先ほどハイブリッドという単語がありましたが、海外ではウッド型をユーティリティ、アイアン型をハイブリッドと分けているようです。
日本では、どちらも同じような意味で使われていますが、知識として覚えておきましょう。
ユーティリティの本来の役割と選び方
まず、ウッド型とアイアン型の特徴を伝える前に、ユーティリティの役割と選び方について紹介します。
そもそも、ユーティリティはロングアイアンの代替のクラブとして作られたと言われています。
2番や3番などのロングアイアンは、アマチュアを始め扱いづらいとされていました。
なぜならロングアイアンは、ヘッドスピードが足りないと飛距離が落ちたり、ボールが上がりにくいなどデメリットが多いからです。
そのデメリットを解消するために作られたのがユーティリティです。
アイアンの延長線上で考えた場合、ユーティリティの役割は飛距離を出すドライバーと違い、飛距離をコントロールしてボールを運ぶと考えて良いでしょう。
そのため、ユーティリティを選ぶ際は、アイアンとの飛距離の間隔が重要です。
場合によっては、フェアウェイウッドとアイアンの間をユーティリティで埋める形でも良いでしょう。
ユーティリティのシャフトはスチールとカーボンがありますので、アイアンのシャフトに合わせることをおすすめします。
ウッド型ユーティリティのメリットとデメリット
それでは、ウッド型のユーティリティのメリットとデメリットについてお伝えします。
現在、アマチュアや女子プロゴルファーの間では基本的にウッド型のユーティリティが多く使われています。
男子プロゴルファーでも大半がウッド型を使用しています。
その最大のメリットは、ウッド型であるからこその重心深度により、ボールが上がりやすいことです。
最近では、小ぶりなヘッドにすることによって、ラフからなどでも振り抜きやすいようになっています。
また、アイアン型に比べると、ボールを捕まえやすくなっていて、総合的にミスになりにくいとされています。
クラブに任せて楽に飛ばしたいゴルファーには、ウッド型が向いています。
対して最大のデメリットとしては、操作性がアイアン型に比べて劣るということです。
ウッド型であるがゆえ、またクラブがオートマティックに仕事をしてくれるため、フェースコントロールがしにくいです。
そのため、フェースコントロールをして球筋を打ち分けたいゴルファーには向きません。
アイアン型ユーティリティのメリットとデメリット
アイアン型は、男子プロゴルファーと一部のアマチュアで使われています。
男子プロゴルファーでも大体が2本のユーティリティをクラブセッティングしています。
どちらもウッド型のほうが多いでしょう。
アイアン型を入れているプロもウッド型とアイアン型を各1本ずつにしていることが多いようです。
そんなアイアン型のメリットは、ウッド型のデメリットであった操作性が良いことが挙げられます。
そして何より、アイアンの延長線上のクラブとして、見た目、スイングの感覚をつなげられることで同じように打てる点です。
アイアンのスイングを軸にクラブセッティングを考えるプロゴルファーは、アイアン型を選ぶ人が多いです。
ロングアイアンに比べ、アイアン型の重心深度は深くできており、ボールも上げやすくなっています。
しかしヘッドスピードが足りないと上がり切らず距離が稼げません。
そのため、アイアン型を使いたいと思ってもなかなか手が出せない人もいるでしょう。
ヘッドスピードが足りない場合は、少しでも上がりやすくするためシャフト選択で調整することが必要です。
おすすめのウッド型ユーティリティ
初心者には、アイアン型よりウッド型のユーティリティをおすすめします。
アイアン型を扱えるようになればかっこいいですが、ゴルフはスコア競う競技です。
自分の技量にあったユーティリティをまずは選択しましょう。
《メーカー》
ピン
《商品名》
G410 ハイブリッド
《番手》
2番/3番/4番/5番/6番
《ロフト角》
17°/19°/22°/26°/30°
《ライ角》
58°/58.5°/59°/59.5°/60°
《特徴》
アマチュアが使うことを第一に考えたピンのハイブリッドは、ミスの許容を強化した深低重心設計と強度・極薄フェースで高初速と高弾道を実現してくれます。
《メーカー》
ダンロップ
《商品名》
ゼクシオ テン ハイブリッド
《番手》
3番/4番/5番/6番
《ロフト角》
18°/20°/23°/26°
《ライ角》
59.5°/60°/60.5°/61°
《特徴》
アップライトに作られているため、初心者でもボールを捕まえやすくなっており、また芯でとらえやすい設計のハイブリッドです。
おすすめのアイアン型ユーティリティ
ウッド型に比べて、アイアン型を扱えると周りと一歩差ができた感じがします。
正直初心者にはおすすめできませんが、それでも使いたいという初心者へ扱いやすいアイアン型のユーティリティを紹介します。
《メーカー》
キャロウェイ
《商品名》
X FORGED UT アイアン
《ロフト角(番手)》
18°/21°/24°
《ライ角》
59.5°/60°/60.5
《特徴》
数量限定のモデルです。
ロングアイアン同様、飛距離やコントロール性を重視しつつ、低重心、センター重心により振り抜きやすさを実現しています。
ロフト角からすると気持ちアップライト気味に作られているため、ボールを捕まえやすくなっています。
《メーカー》
ダンロップ
《商品名》
スリクソン Z U85 ユーティリティ
《番手》
2番/3番/4番/5番/6番
《ロフト角》
18°/20°/23°/26°/29°
《ライ角》
59.5°/60°/60.5°/61°/61.5°
《特徴》
ワイドソールを採用したクラブヘッドのお掛けで、ラフからなどでもしっかり振り抜け、スピンがかかります。
また、軟鉄を採用したことで柔らかい打感が特徴です。
プロゴルファーも使っているアイアン型のユーティリティです。
ユーティリティで打ち分けの幅をアップ
ユーティリティが使えるようになると、ドライバーやフェアウェイだと大きすぎてしまってもアイアンでは届かない距離を埋めることができ、コースマネジメントの幅が広がります。
初心者のうちは、使いこなすまでに時間がかかると思いますが、扱いやすいユーティリティからまずはチャレンジしてみてください。
また、ユーティリティは飛距離を出す以外に、フェアウェイを転がして攻めるときも有効です。
様々な使い道にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。