「ドライバーのシャフトをもっと自分に合うものに替えてみたい!」
しかし、シャフト交換を依頼するにも工賃がかなりかかりますよね。
そのため「もし自分でリシャフトを自由にできたら」と思うゴルファーも多いでしょう。
そこで気軽に取り組めるものなのかどうか、その工程を確認してみましょう。
また、合わせて新しくドライバーを買い替えたほうが得なのかどうかも考えてみます。
ドライバーのリシャフトは自分でよりもプロに依頼するのが安心
ゴルファーがドライバーのリシャフトを検討したくなるのには理由があります。
お気に入りのヘッドで、今よりも真っ直ぐ良く飛ぶボールを打ちたいからでしょう。
しかし、ドライバーのリシャフトは自分で簡単にできるのでしょうか。
シャフトを抜いて差すだけ、という単純なものではなさそうです。
思い切って替える前に、自分のスイングを分析する必要もあります。
ヘッドスピードやミート率、切り返しのタイミングなどを把握して、自分に合ったシャフトを探すことになります。
シャフトは、重量、硬さ、キックポイント、トルクなどが選べます。
その中でもし自分に合うシャフトが見つかり、リシャフトが上手くいけば飛距離は伸びるはずです。
だからと言って急に思い立ってゴルフショップに飛び込みで行ったり、自分でリシャフトするのはリスクが大きいです。
例え工賃がかかっても信頼できる工房に対応してもらうのが安心です。
ただ、自分でもしリシャフトができたらクラブに対する愛着も生まれます。
できる範囲はあるのでしょうか。
ドライバーのリシャフトには二種類ある
現在、ドライバーの形状によってリシャフトは二種類の方法に分けられます。
一つのタイプはホーゼル部分に接着剤でシャフトとヘッドが固定されているもの。
この場合はしっかり接着されているので、リシャフトをするには技術と多くの道具の準備が必要です。
自分で挑戦したくなりますが、専門知識の無いゴルファーにとってはリスクが高いです。
もう一つは、可変スリーブタイプのドライバーです。
それはシャフトとヘッドがネジで固定されているタイプです。
スリープタイプが登場したのには、接着固定型のリシャフトは難しいからという理由もありました。
専用スリーブが装着してあればネジを緩めてシャフトを交換することができます。
こちらであれば、だれでも簡単にリシャフトができます。
ただこの便利なスリーブは、メーカーによって、またモデルによって形が違うのが惜しいところです。
簡単にリシャフトができるといっても、同じタイプのスリーブが装着された同タイプでできるということなのです。
将来的に各メーカーでスリーブが統一、もしくは互換性があるようになると、私たちゴルファーは大変嬉しいことです。
自分でドライバーのリシャフトに挑戦してみたい場合に必要なもの
ドライバーをリシャフトするのに資格は必要ないため、接着式固定型のシャフトを自分でリシャフトをすることは可能です。
その場合、あくまでも自己責任で行うということになります。
思い通りの仕上がりにならなかったならまだしも、スイングした際にヘッドが抜けてしまったら大変なことになります。
その場合はほぼ保険適用外になりますから、適当な作業は許されません。
もしやってみると決めた場合は、道具を揃え、細心の注意を払い手順を確認しながら進めることになります。
道具の決まりはありませんが、より確実にシャフトを抜き、装着する道具を必要に応じて揃えましょう。
シャフトを抜く以前に必要なものに、クラブを計測する「はかり」があります。
重さと長さの計測には家庭にあるはかりで賄えそうです。
そしてバランス計も必要になってきます。
それらで今使っているクラブの重さ、バランス、長さは必ず計測しておきましょう。
実際シャフトを抜く際には、ヒートガンや各工具が必要ですが、シャフト抜き工具もあると便利です。
接着剤のカスを掃除するのに、電動ドリルを使います。
シャフト内部の掃除用に細いドリルも必要です。
そして接着剤、新しいソケットと、新しいシャフトによって変わったバランスにより、今までと違うタイプのグリップが必要になるかもしれません。
ドライバーのリシャフトを自分でやるとした場合の手順
次に固められた接着剤固定型のドライバーをリシャフトする手順です。
まずはシャフトとヘッドを覆うソケットを切り離します。
温存することもできますが、切り離してしまったほうが当然楽です。
次にヒートガンでドライバーホーゼルを加熱して接着剤を溶かします。
加熱することでシャフトを抜くことになりますが、この際特にカーボンシャフトは気をつけたいところです。
接着剤が弱くなる前に、シャフトが駄目になる場合があるからです。
このシャフトを抜く段階を、ショップなどに有償で依頼することもできます。
そして古いシャフトを少しずつ引き抜きます。
抜いた後はヘッドのホーゼル内部を丁寧に清掃してください。
その際、ホーゼル奥に小さな蓋があるため、それをヘッド内部に押し込んで落とさないよう注意が必要です。
次に接着効果を高めるため、シャフト選択の塗装をカッターの裏側を使ってはがしてください。
終わったらサイズの合ったソケットをホーゼル長に合わせて装着します。
そうしたらホーゼルに接着剤を投入し、シャフト先端にも万遍なく塗り、新たなシャフトを向きを気にしながら装着し硬化完了まで立てかけておきます。
このときはみ出た接着剤は丁寧に拭き取ってください。
くっついたら、適正な長さにカットしバランスを考えてグリップの重さも決め装着して完了です。
このようにドライバーのリシャフトをしていきます。
自分で行うのを簡単と思われるゴルファーもいますが、おすすめはできません。
練習用に要らないクラブがあれば数本リシャフトを試し、その後本番に臨むほうが良いでしょう。
スリーブタイプのドライバーのリシャフト
では、リシャフトでスリーブタイプのドライバーを自分でする場合の手順です。
ドライバーからシャフトを抜くために、ヘッドのネジを緩めます。
このときに、ドライバーを地面と垂直にして、真上からネジを緩めます。
斜めにして行うと、シャフトが折れたり、ネジがなめてしまう可能性もあるので気をつけましょう。
シャフトが抜けたら、新たにスリーブ付きのシャフトをセットします。
その際もドライバーと地面とは垂直にします。
ネジはトルクレンチがカチッと音が鳴るまで回すようにします。
接着式と比べるととても簡単ですが、ネジの締め付けはとても重要なのでしっかり締めてください。
スリーブタイプはリシャフトが簡単と言っても、締め付けが十分でないとクラブが破損したりヘッド抜けを起こしたりします。
ヘッドが抜けて飛び、人身事故を起こしては大変ですから十分注意してください。
必ず専用トルクレンチを使用してください。
メーカーごとに規定トルクに差があることがあるからです。
ドライバーのリシャフトよりも新調するのもおすすめ
ドライバーのリシャフトをするには、工房に依頼するのには工賃を含めかなりの費用が発生します。
ただ工房で工賃がかかるのは当然のことです。
自分でやる場合にも、初めてならば工具を揃えるにも費用がかかります。
気に入ったシャフトが見つかっても、持っているヘッドとの相性は実際ボールを打つまで分かりません。
そういったことから、リシャフトを検討する場合ドライバー自体を買い換えるのもおすすめです。
新たに購入する場合、ヘッドとシャフトの組み合わせを一から検討できるからです。
いくつかのクラブの試打をして悩むこともできます。
そのためリシャフトをするよりも自分にあったドライバーに出会える可能性も高くなります。
金額との兼ね合いで悩みますが、意外にリシャフトのほうが高く付いてしまう場合もあります。
よりお得に理想的なクラブに出会うためにも、是非検討してみてください。
ドライバーのリシャフトを自分でする場合はリスクも考えて
最近のドライバーの性能というのは、メーカーによる差は正直あまりありません。
個性を出すのには、シャフトの役割がとても大きくなります。
それを知った上でのリシャフトには、大きな期待が高まりそうです。
しかし接着式固定のリシャフトは素人は手を出さないほうが無難のようです。
スリーブ式を含め自分でリシャフトするにも工房に依頼するのにも、リスクを考えた上で行うことが大事です。
そこでドライバーのリシャフトで手応えを感じられたら、クラブへの愛着も一層湧くことでしょう。
そしてスコアアップの助けにもなりそうです。