ゴルフスイングで腕が上がらないときでも心配なし!

ゴルフスイングはテークバックとダウンスイングによって作られていますが、テークバックの最終ポイントでありダウンスイングのスタート地点である、トップの位置は重要です。

そのトップの位置まで腕が上がらないときの原因と対策、また応急処置の仕方について今回はお話します。

ゴルフクラブを引いても腕が上がらないときの確認方法

ゴルフクラブを引くとき、肘を曲げずに左腕を真っ直ぐにすると、グリップが上がらないことがあります。

飛球線の後方にテークバックすると、左腕が地面と平行になったところでストップしてしまうのは、軸を中心とした回転ができていないからです。

まずは両足を揃えて真っ直ぐに立ちましょう。

そして左手でゴルフクラブを握りシャフトを立てて、顔の前に持ってきます。

その左手に右手を合わせて両腕を突き出します。

グリップは左手で握り、その左手の上に右手をかぶせている形になったでしょうか。

この姿勢で肘を曲げずに、右回転させていきます。

グリップは、およそ30度の位置で止まるはずです。

これが軸を中心に肩を回す限界ですが、左肘は真っ直ぐのままで、右肘だけを下に向けてたたんでいきます。

右手首から右肘までが垂直になると、グリップは身体の右側に寄ってくるので、そのまま右耳の上までグリップを上げます。

この状態で前傾姿勢をとると、グリップはトップの位置まで上がっているはずです。

腕が上がらないのは捻転のゴルフスイングに間違いがある?

腕が上がらないと悩む人の多くは、肩を回転させることに懸命になっています。

最大限で30度しか回転しない左肩を、90度まで回転させようとして「腕が上がらない」と悩んでいるはずです。

肩の動きとともに右肘をたたむ動きを複合させると、グリップは右サイドに移動します。

少しだけ右肘を上げれば、正しいトップの位置に運ぶことができます。

もしもこの右肘を使う動作をしても腕が上がらないとしたら、身体が固いのかもしれません。

ゴルフスイングをするためには、捻転するテークバックをしなければなりませんが、そのためには必要最小限の柔軟性が必要です。

腕が上がらないからと、左肩の関節の可動域を広げても意味はありません。

肩を回すためには、左肩甲骨を外側に移動させなければならないのです。

背中にある肩甲骨は、筋肉や腱に支えてられている不思議な骨です。

両手と両膝を床について、お腹をせり出す姿勢をとれば肩甲骨は浮き上がりますし、お腹を引っ込めて背中を丸めると肩甲骨は外側に移動するのが分かります。

この肩甲骨の可動域が大きければ、柔軟性があるということになります。

腕が上がらないときはゴルフ用のストレッチでほぐす!

この肩甲骨の可動域がゴルフに必要な柔軟性です。

肩甲骨を浮かせたときには、握りこぶしが入るくらいの隙間が開くくらいで、背中を丸めると背骨と肩甲骨の間は限りなく広がるようなります。

捻転のときには左肩甲骨を外側に開きます。

この動きをすれば左肩は回転しはじめ、右肩甲骨を背骨側に移動すると両肩は均等に回転しています。

つまり肩を回転させるのではなく、肩甲骨を動かした結果が肩の回転となって現われただけなのです。

腕が上がらないとしたら、この肩甲骨がガチガチで横移動はせず、浮き上がるとしても指先さえ入らないはずです。

このような状況であれば、ゴルフスイングの練習をしても正しいスイングはできません。

まずはストレッチを最優先にして、いわゆる肩甲骨はがしから始めましょう。

腕立て伏せの姿勢をとって両膝をつきます。

この状態なら腕を上下する運動を繰り返しても負担感は低いはずです。

伏せたときは床にアゴをつけて、伸ばしたときは背中を丸めます。

仕事などの合間なら壁を利用すれば、肩甲骨を動かすことができるので、時間が取れるわずかな時間でも毎日繰り返しストレッチを行いましょう。

ゴルフスイングで腕が上がらないときは肩甲骨と腰を動かす

クラブが上がらないときは、肩甲骨周りが痛くならない程度に繰り返し動かすことで、徐々に可動域を広げていきましょう。

目安はゴルフクラブの両端を握って頭上に掲げ、そのまま後頭部側に下ろしてチェックします。

肩甲骨が硬ければ頭の上にシャフトが当たりますし、柔らかければ後頭部から20センチ程度は離れたところに下ろすことができます。

目安のところまで肩甲骨の可動域が広がれば、両腕を突き出して両手を合わせて右回転をしてみましょう。

最初30度程度だった可動域が45度程度まで広がっていないでしょうか。

肩だけを回転させようとしてストレッチに励んでも、最大で45度までしか回すことはできません。

これを90度まで回転させるためには、腰も一緒に回転させなくてはいけません。

回転軸を中心に右腰を引くと左腰も回転しはじめ、腰も45度まで回転させることができます。

そして肩の回転と合わせると90度になり、一般ゴルファーであれば最大限の捻転ができたことになります。

上がらない腕によってゴルフスイングはチェックできる

肩甲骨を動かす捻転に加えて腰を回転させることで、左肩はアゴの下に入ってきます。

これだけの捻転ができるようになれば、まず捻転不足と言われることはありません。

しかしながら飛球線に対して平行だった肩が垂直になったとしても、ゴルフクラブを握る左腕は地面と平行のところまでしか上がらないはずです。

つまり上がらないと感じた腕はそのままなのです。

右腕をたたんで右肘を地面に向けると、グリップが身体に寄ってくるので、それまで一体だった肩の動きと腕の動きは分離します。

右腕をたたむだけで、それまで上がらなかった腕は、正しいトップの位置まで引き上げることができるようになります。

捻転をしなくても右腕さえたたむことができれば、グリップを引き上げることができますが、このままダウンスイングすると「手打ち」になってスライスの原因となるので注意しましょう。

肩甲骨を移動させ捻転と腰の回転、それに右肘の使い方をマスターしなければ、高いトップの位置まで引き上げたとしても、正しいダウンスイングができないと言うことです。

腕が上がらないときはコックを使うゴルフスイングが有効

机上の論理では、肩甲骨の可動域を広げて90度まで左肩を回すゴルフスイングを求めますが、実際にはプロ並みに練習を重ねないと、この域にまで到達することはありません。

そこで腕が上がらないためにストレッチをしたとしても、納得のいく柔軟性を手に入れるまでには、相当な期間を要するはずです。

少しでも理想に近づけるために練習は必要ですが、目の前の「腕が上がらない」という課題をクリアするためには、『大人の対応』が必要かもしれません。

練習やストレッチはなるべく継続していきますが、とりあえず上がらない腕のままで、完璧に近いスイングを覚えてしまうのです。

それは地面と腕が平行になったとき、シャフトを垂直に立てます。

これでコックは作られていますので、ダウンスイングでグリップが右腿の手前に達したら、左手甲をターゲット側に向けて払い打ちます。

これだけのハーフショットでも、ジャストミートすればフルショット並みの飛距離は得られるはずなので、問題点はクリアしているはずです。

あとは日ごろの鍛錬によって、徐々に肩甲骨の可動域を広げて、正しいトップの位置まで引き上げられるようにしましょう。

ゴルフスイングで腕が上がらない原因と対策と応急処置

ゴルフクラブを握ってテークバックをはじめると、腕が肩の位置より上がらないことがあります。

捻転の仕方や腰の回転不足など、さまざまな原因は考えられますが、まず必要なのはストレッチで身体を柔らかくすることです。

柔軟性が身につくまでは、コックを使ったスイングで対応しましょう。