パター上達のカギは練習マットを使った効率的な反復練習法

自宅でパター用の練習マットを使えば、日常的にパッティングを磨くことができ、上達することができるのは間違いありません。

しかしながら漠然とボールを打っていても、その上達度は早まるどころか遅くなるかもしれません。

今回は、パターマットを活用した効率的な練習の仕方を紹介します。

パターの練習マットは人工芝とカーペットの2タイプがある

パターの上達はスコアに直結しますが、そのパターが上手くなるには、たくさんの練習をこなすしかありません。

ただパターの練習場を探すのは練習量以上に難しいことなので、自宅で練習するしかないともいえます。

そこで自宅で練習するのであれば、とりあえずパター用の練習マットが必要になってくるでしょう。

パターの練習マットは、どんなタイプでも構いません。

ただし部屋のサイズに合っているものでなければ、無用の長物になる場合もあるので、パターの練習をする場所が確定してから、購入するようにしましょう。

通常はターゲットにするカップが先端についているので、長すぎる場合はパッティングする側の端を丸めて使うしかありません。

またカップのついていないマットなら、先端側を丸めるかマットの下に座布団などを挟むと、ボールが戻ってくるので便利です。

人工芝タイプとカーペットタイプの2つが代表的なマットです。

どちらでも問題ありませんが、掃除という観点からはカーペットタイプのほうが扱いやすいのでおすすめです。

パターの練習マットを敷いても気になる転がり音対策

パターの練習マットを購入するときに、もう1点注意したいのは転がり音です。

ボールが転がるときの音は、パターを打っているものにとっては気になりませんが、別部屋では床材に吸収されて意外に反響しているものです。

特に集合住宅で階下に別住民がいる場合には配慮が必要になります。

パターマットは、裏側に防音用のウレタンやゴムのマットがついている場合と、別途騒音防止マットを用意しなければならない場合があります。

また木製フローリングで転がり音が響きそうなときは、カーペットを敷いてから防音マットとパターマットを重ねるとよいかもしれません。

室内でのパターマットの練習は、基本的にヘッドを真っ直ぐに出せるようにするためなので、距離感は二の次です。

ただストロークの幅と転がる距離が一定になれば、本番のグリーンでもすぐに距離を合わせることができるので、同じ引き幅で練習することが大切です。

練習マットでヘッドを真っ直ぐに出せるようにするためには、ちょっとした工夫が必要です。

パターマットで練習するときは荷造り用ガムテープを使おう

練習マットでパターのヘッドを真っ直ぐに出すために、荷造り用のガムテープを用意しましょう。

パターヘッドを置く位置にガムテープを貼り、フェース面がスクエアにセットできているかを毎回チェックするために使います。

テークバックの引き幅を決めて、そこにも同じようにガムテープを貼ります。

そして最初に貼ったガムテープと当間隔でフォロースルーにも貼ります。

最初はストロークの幅を小さくしたほうがヘッドの動きは安定します。

しっかりフォロースルーをとることを心がけると、ボールが順回転するので、カップの淵で止まるようなことはないはずです。

もしもヘッドの動きが安定していなければ、矯正するしかありません。

真っ直ぐに引けずに、S字のようなスラロームや斜め後方に引いてしまうようだと、インパクトでフェースが正しい向きにならないからです。

この場合はヘッドが稼動するストローク分だけ、ガムテープを2枚用意します。

パターの練習マットを改変して効率よく上達する方法

パター用の練習マットの上にガムテープを貼ることで、効率の良い練習ができるようになると説明しました。

ヘッドが真っ直ぐに引けない、もしくは打ち出せない場合は、ガムテープの粘着面からティーを挿して等間隔に並べてみましょう。

ティーの幅はヘッドよりも少しだけ広めにして、ヘッドのガイドにすると正しいテークバックが身につきます。

まずはヘッドをスムーズに動かすことに集中します。

何度も繰り返すと、やがて目を閉じてストロークをしても、ティーにぶつからないように動かすことができるようになります。

そうして自由にヘッドが動かせるようになったら、次はボールを置いて実際にストロークをしましょう。

このとき「打つ」ことを意識すると、スラロームのように引いてしまうので、ボールを置いて平常心でアドレスに入れることがカギになります。

ヘッドを振り子に見立てて、引き幅を大きくすれば、それだけ遠くまで転がすことができます。

ガイドであるティーにぶつけることなく、自分の中でどこまで引けるのかが分かれば、実践でも必ず役に立つはずです。

パターマットの練習を習得したら飽きてしまう?

ゴルフ場のグリーンは、傾斜と芝目によって転がり方や曲がり方が変わってきます。

ボールの後方から芝を見て、白く光っているようなら芝目は順目です。

逆に濃い緑色に見えると芝目は逆目なので、強めに打たないと届きません。

日常からパターマットで練習していれば、当日練習グリーンで順目側と逆目側から、いつもと同じ引き幅でストロークすれば転がる距離を確認することができます。

つまりパターマットではカップに入れることよりも、正しいストロークができることのほうが大切だということは理解できると思います。

ただ地道な練習は続きません。

目を閉じてもテークバックができるようになると、あとは錆びつかないように練習をするだけで飽きてしまうものです。

そこで役に立つのが、備え付けのカップです。

カップを狙うことでゲーム性が高まり、飽きそうになった心を繋ぎとめてくれるはずです。

またアンジュレーションをつけるのも一興です。

パチンコ玉ほどのものをパターマットの下に差し込むと、軽いウェーブができます。

一箇所に慣れてきたら左右に数箇所入れると、変化のあるパターマットになるはずです。

パターマットの練習はルーティン化することが大事!

パター用の練習マットを利用した室内練習は、ヘッドを正しくセットしてスムーズに引けることを最大の目的とします。

最初は難しいと思ったものも、すべてがクリアできると飽きてくるものです。

飽きがこないようにとゲーム性を取り入れても、所詮は本物の芝ではありません。

ゴルフ場のグリーンは日によって速さが違いますし、ボールマークなどで表面に傷痕が残っていて途中からブレーキがかかることもあります。

ただターゲットを定めて狙ったラインに打てるためには、地味な練習を繰り返すしかありません。

しかも勘が鈍らないように、継続的な練習が必要ですから、ある程度正しいストロークができるようになったら、歯磨きなどと同じように時間を決めて、日常生活の中に組み込むようにしましょう。

わずか数分の短時間な練習でも、正しいストロークは維持できるはずです。

以上のことから、購入する練習用のパターマットは、正しくヘッドを動かせる分だけあれば、あとは飽きないためのゲーム性なので個々の必要性で判断して良いといえます。

パターの練習マットとティーとガムテープがあれば上達する

パターの練習に必要な室内用のマットは、セットするときに困るようなサイズは選ばないようにしてください。

へッドの動かし方やフェース面の合わせ方を練習するためなので、極端に長いサイズは必要ありません。

パターマットにガムテープとティーを使って、効率の良い練習を心がけましょう。