ゴルフのラウンドで突然のシャンク!
このような経験をしたことはありませんか?
ゴルフのミスの中でも、シャンクは最も嫌なミスだと言われます。
そんなシャンクの改善方法はいくつかありますが、ゴルフのスイング中のコックの使い方が大事です。
今回は、シャンクが出ないためのコックの使い方を紹介します。
ゴルフのミスショット シャンクとは何?
シャンクとは、「すね」という意味らしいです。
いわゆるシャンクは、ボールがゴルフクラブのネックに当たってしまうミスです。
クラブを足に例えると、位置的にクラブネックはすねに当たる部分になります。
ボールがそのすねに当たるという意味でシャンクというのが語源だと言われます。
普通に考えて、ゴルフクラブのネックに当たるなんてあり得ないミスですが、ゴルフ上級者でもシャンクをすることがあるものです。
プロゴルファーでもシャンクをすることがあるのですから、面白いものですね。
「シャンクはゴルフ上達のための通り道」などと言う人もいます。
初心者や上級者にはあまり見られないミスで、ゴルフ中級者に良く見られるミスというのがその理由です。
シャンクが出るようになったら、ゴルフ中級者になった証であると考え、シャンクを克服してゴルフ上級者になれるようにしましょう。
シャンクが出だすと直すのが中々大変ですが、ちょっとしたコツを掴めばシャンクは全く出なくなります。
ポイントはコックの使い方ですが、これは後半で説明します。
ゴルフのシャンクは怖いミス
ゴルフのラウンド中にシャンクは、怖いミスであると言われています。
その理由は、シャンクは出だすと止まらなくなるからです。
ボールがゴルフクラブのネックに当たって斜め45°というあり得ない方向へボールが飛んで行きます。
ゴルフクラブのネックに当たるので打感も非常に悪く、嫌な感じがします。
シャンクが出て、首をかしげながら打つと、またシャンク…。
このような経験はありませんか?
シャンクには連続性があり、このようなことから「シャンク病」などという言葉もあるくらいです。
アプローチでシャンクして、ボールが右へ出て、次もまたシャンクして、さらに続けてシャンク。
これを繰り返して、グリーンを一周回ってしまったなんて話もあるほどです。
これは、精神的なものが大きく影響しているようです。
シャンクは、自分の意図した方向と全く違う方向へボールが飛びます。
そうなると、原因が分からないまま次のショットを打たなければならないので、もしかしたらまたシャンクが出てしまうかもしれないという不安がよぎります。
そのような恐怖心を持ってしまうと、ミスした時と同じ体の動きになってしまう傾向があるのです。
これが、シャンクが連続する原因です。
このようにシャンクには連続性があるから、怖いミスだと言えます。
ゴルフをやっている人ほど、シャンクの怖さを知っているので、シャンクが出るとパニックになってしまいます。
このような時に、「シャンクはコックを上手く使えば出ないミスである」ということを知っているだけで、精神的に楽になるはずです。
シャンクには種類がある
シャンクの原因は、大きく分けると2種類あります。
ひとつ目は、極端なアウトサイドイン軌道で起こるシャンクです。
ゴルフ初心者~中級者に多く見られるシャンクです。
このアウトサイドイン軌道とは、ゴルフスイングにおいて外から内にクラブが抜けていく軌道です。
つまり、ボールをカットするような軌道になっているということです。
外からクラブフェイスが開いたままネック先行でボールに向かっていくことで、クラブネックに当たりやすくなります。
ふたつ目は、極端なインサイドアウト軌道で起こるシャンクです。
こちらは、ゴルフ中級者~上級者に多く見られるシャンクと言われます。
このインサイドアウト軌道とは、クラブが内から降りてきて外に抜けるスイング軌道です。
アウトサイドイン軌道の真逆の軌道です。
このようなスイング軌道だと、クラブが内から入りすぎてクラブが開いた状態でボールに向かっていくので、クラブのネックに当たりやすくなります。
このようにシャンクの原因は、スイング軌道に問題があるのですが、スイング軌道を直すと考えるとどうして良いのか分からなくなります。
そのためスイング軌道を直すというよりも、スイング中にコックを上手く使うことを覚えましょう。
コックを上手く使うことができれば、正しいスイング軌道になります。
コックを上手く使えばシャンクは出ない
さて、本題に入ります。
ゴルフのスイングで、コックを上手く使うことができればシャンクは出ません。
ゴルフスイングにおけるコックとは、テークバック時に手首を左手の親指側に曲げる動きのことです。
コックを上手く使うとはどのようなことかというと、テークバック時にコックした状態をインパクトギリギリまでほどかないということです。
コックがほどけると、クラブが寝ます。
クラブが寝た状態でボールを打ちにいくと、シャンクが出やすくなります。
逆に言えば、コックをほどかないでボールを打ちにいけるようになれば、シャンクは改善します。
またコックをほどかないということは、シャンク改善というだけでなく、飛距離アップ、方向性アップにつながるのが特徴です。
つまり、インパクトギリギリまでコックをほどかないスイングを身につけることができれば、シャンクが改善し、さらに飛距離も方向性も向上するのです。
コックをほどかない打ち方とは?
それでは、コックをほどかずにスイングをするためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
そこで右肘に注意してみてください。
トップからダウンスイングに入るときに、右肘を伸ばすとコックがほどけます。
ダウンスイングでは右肘を曲げ、右肘を真下に下ろすようなイメージを持つと、クラブが立ったままダウンスイングを開始することができます。
コックをほどくということは、クラブが寝るということです。
対してコックをほどかないということは、クラブが立つということです。
このあたりを意識してみるのも良いでしょう。
また下半身の使い方も重要です。
コックをインパクトギリギリまでほどかないようにするためには、タメを作ると良いです。
タメを作るためには、トップで右足側に移動した体重が、下半身から左へ移動し、その後にクラブがついてくる必要があります。
そのため下半身主導のスイングを作ることで、自然とコックがほどけなくなるはずです。
つまり、コックがほどけないスイングをするためには、「右肘を真下に下ろすイメージ」と「下半身主導のスイング」をすることが重要だということ。
このようなスイングができれば、シャンクの心配はありません。
ゴルフのシャンク対策としてコックを上手く使うためのドリル
コックをほどかないようにするためには、右肘の使い方と下半身の使い方が大事ですが、頭では理解していても難しいものです。
ゴルフ上達の秘訣は、頭で覚えるのではなく体で覚えることです。
感覚的にコックの使い方を覚えるためには、ハーフスイングの練習がオススメです。
ハーフスイングとは、時計で言うと9時~3時のスイングのこと。
ハーフスイングのトップでは、左手の親指を立てます。
フィニッシュは、3時の位置で止めます。
大きなスイングと違って、ハーフスイングは自分の意思でクラブを操作しやすいですから、コックをほどかないでスイングをしやすいです。
手首をほどかずに、体の回転だけでボールを打つようなイメージです。
繰り返してコックをほどかない感覚が分かってきたら、徐々にスイングを大きくしてもOKです。
このハーフスイングの練習は、昔から有効であると言われてきたドリルです。
反復して行うことで、体でコックをリリースするタイミングが理解できるはずです。
コックの使い方が理解できればスイングも良くなりますし、何よりシャンクが出なくなるはずですので、ぜひ試してみてください。
正しいゴルフスイングができていればシャンクは出ない
シャンクは、ゴルフ上級者になるための通り道などと言われます。
シャンクの原因はいくつかありますが、結局のところ、正しいコックの使い方ができていれば、シャンクはほとんど出なくなります。
正しいコックの使い方とは、インパクトギリギリまでコックをほどかないということ。
これは、ゴルフのスイングの中でもかなり難しいところですが、これができればシャンクは出ないはずですし、飛距離や方向性も向上するはずです。