ゴルフスイングの感覚をつかむ方法として、ゴムホースで素振りをするという方法があります。
それはどこのホームセンターでも売っている、庭に水を撒くゴムホースです。
そのゴムホースをどのように使うか、素振りをして得られる効果と合わせて解説します。
簡単ですからぜひ試してみてください。
ゴムホースを使った素振りで得られること
ゴルフは紳士のスポーツです。
イメージとしてはブルジョアのイメージだったり、お金持ちがするスポーツのイメージを持っている人はまだ少なからずいると思います。
そんな高貴なイメージがあるゴルフですから、ゴムホースを使った練習法と聞くと貧乏くさくて敬遠される方もいるかもしれません。
しかし、たかがゴムホースがゴルフのレベルを上げるための役に立つのです。
何が得られるかというと以下の3つが挙げられます。
・ボールを捉えるポイントを確認できる。
ボールを捉えるポイントを確認することによって、インパクトを強化し飛距離アップが期待できます。
またポイントが安定することによって、ボールの軌道が安定します。
・スイングのリズムが身につく。
スイングのリズムを身体で覚えることによって、ショットが安定します。
打席ごとにスイングが変わったり、クラブを変えるとスイングが変わってしまうことが防げます。
・インサイドアウトのスイングが身につく。
ぐにゃぐにゃの柔らかいゴムホースを振ることで、身体に巻き付くようなインサイドアウトのスイングのイメージができ、クラブに持ち替えた時にインサイドアウトのスイングを再現しやすくなります。
このようにゴムホースで素振りすることによって得られる効果はたくさんあります。
ゴルフクラブと違って、周囲に気をつければ家の中でも素振りすることはできます。
人に見られるのが恥ずかしい人は家の中でこっそり練習してみましょう。
具体的な方法は2つです。
1.ゴムホースをゴルフクラブで素振りするときと同じように振る。
2.ゴムホースを左右に振る。
それぞれ解説していきます。
ゴルフ練習としてゴムホースを使って素振りをする
まずゴムホースをドライバーと同じくらいの長さに切ります。
1つ目の練習方法は、ゴルフクラブで素振りするときと同じように素振りをすることです。
単純にゴムホースで素振りをしてください。
このときにダウンスイングが早すぎると、ゴムホースがついてこれず身体に巻き付いてしまいます。
身体に巻き付かない程度にゆっくりとフォロースルーまで振ってみてください。
ゆっくり振っても遠心力はかかりますが、この遠心力とは外へ向かう力のことです。
遠心力がかかると手にかかる負担も大きくなりますので、一番重く感じるところが一番遠心力がかかっているということです。
一番遠心力がかかっているということはゴムホースの先端のスピードも速くなっているということですから、そこでインパクトを迎えるのが理想だという結論に至ります。
柔らかい素材のゴムホースを使うことによって、「ここでボールを捉えるのが理想だ」という感覚が身に付くのです。
ゴルフクラブに持ち替えた時にそのポイントが身体で分かっていればショットも安定して、インパクトを正確に意識することで飛距離もアップするのでオススメします。
スイングリズムを身につけるためにゴムホースを使って素振り
1つ目の練習で使ったゴムホースで行いますので、新たに用意する必要はありません。
2つ目の練習方法はゴムホースを左右に振ることです。
アマチュアとプロゴルファーの違いの一つとして「スイングのリズム」があります。
プロゴルファーはアドレスからバックスイング、ダウンスイング、フォロースルーまでの流れがスムーズできれいに見えます。
対してアマチュアはこの流れがスムーズではない人がほとんどです。
バックスイングが早すぎたり、ダウンスイングで力みすぎたり、フォロースルーで振りきれなかったりとスイングに一体感がありません。
一体感がないからリズムが悪くなり、打席ごとにショットが安定しないのです。
そこでゴムホースを左右にスイングを繰り返すことによって、このリズムを覚えることができます。
左右に振って一体感がない動きになると、ゴムホースが折れてしまったり、身体に巻き付いてしまったりしてうまくスムーズに左右に振ることはできません。
左右に「振り子」のように素振りするだけでスイングのためのリズムを身体で覚えることができます。
ゴルフ上達の妨げになるゴムホースを使った素振りのデメリット
オススメしてきたゴムホースを使った素振りのデメリットは2つあります。
・貧乏くさいので、人前でやりにくい。
先ほども触れましたが、ただのゴムホースです。
玄関先で真剣にゴムホースで素振りをしていると、変な目で見られることがあるかもしれません。
気にならない人は良いですが、気になる人はゴルフショップに行けば練習用のゴムでできたクラブがあります。
そういった練習用のゴムのクラブを購入するか、気になるようであれば家の中で練習しましょう。
・強く振りすぎると背中やわき腹に当たって痛い。
強く振りすぎると、ムチのように身体に当たってミミズ腫れを作ってしまうかもしれません。
そもそも練習方法のところでも触れましたが、強く振りすぎるとゴムホースが身体に巻き付いてうまく振れません。
ゆっくりと間を確認するように振りましょう。
ゴムホースの素振りのコツ
ゴムホースの素振りに慣れるまでは難しく感じるかもしれません。
コツはバランスと力感なくスイングすることです。
バックスイングが手だけになったり、左ひじが曲がったり、トップの位置が深すぎるとゴムホースが身体に巻き付いてきます。
そこでバックスイングの時は身体の一体感が必要です。
手だけでなく身体を雑巾しぼりのイメージでひねってください。
通常、雑巾をしぼるとき雑巾は一直線になっているはずです。
同じように身体の軸をぶらさずに、左ひじを伸ばしたまま、左腕と左肩の角度が90度くらいの浅い位置でトップを作ります。
トップの位置が深くなりすぎると、それだけボールまでの距離が長くなります。
距離が長くなると加速がつきやすくなるイメージですが、逆に正確にボールを捉えることも難しくなります。
トップが浅くなっても身体全体でボディーターンすることを覚えることができれば、ボールに伝わる力も大きくなりますので飛距離が低下することはありません。
ダウンスイングからフォロースルーにかけても同じように身体全体を使ってボディーターンを行います。
手だけでゴムホースを振ったり身体のバランスが崩れると、ダウンスイングの時に手元でゴムホースが折れてしまったり、フォロースルーの時にゴムホースが身体に巻き付いてしまうでしょう。
バランスと力感をなくすことで、身体の回転がスムーズになりゴムホースのような柔らかい素材のものでもきれいにスイングすることができるということです。
それをゴルフクラブに持ち替えても同じイメージで振ることができれば、間違いなくショットが安定してきます。
このようにゴルフクラブでは分からなかった欠点が、ゴムホースの場合は顕著に表れてしまいます。
ゴムホースをきれいに振るコツを身体で覚えることができると、クラブを持ち替えた時に自然ときれいなスイングを再現することができるのでオススメです。
ゴルフ場でゴムホースで素振りした効果を試してみよう
本当は打ちっぱなしにゴムホースを持っていって、打つ前にゴムホースで素振りをするのが理想です。
実際に打つ前に素振りをすることで、体感したことをそのままクラブで試せます。
ただ何回も言うようですが、ゴムホースは貧乏くさいので抵抗がある人は、ゴルフショップで素振り用のゴムでできたクラブがあるので探してみてください。
もしくはイメージトレーニングでカバーするのも選択肢のひとつです。
クラブに持ち替えたらひとつひとつの動きを確認しながらショットしてください。
大切なことはゴムホースで素振りした時のイメージを再現することです。
そのため、通常のクラブに持ち替えたとしてもグニャグニャのゴムホースのイメージで振るのです。
ゴムホースで素振りした時のようにゆっくりと、スイングのリズムを意識して身体に巻き付かないようにクラブを振ってみてください。
今までよりも、スイング軌道がスムーズになっているはずです。
抵抗がない人はゴルフ場にも持参し、ラウンドする前にもゴムホースで素振りをしてみることをオススメします。
感覚をつかむことで必ずスコアはアップします。
イメージは固まりましたか?
ゴルフを上達するためにはイメージが大切です。
自分でイメージできないことは再現できません。
ゴムホースで素振りをすることによって細かくイメージすることができるようになります。
またゴムホースを振ることに比べると、ゴルフクラブを振ることの方が簡単です。
ゴムホースがきれいに振れるようになると、必ずゴルフのレベルはアップしていますのでぜひチャレンジしてみてください。