ゴルフのスコアをよくするためには、いろいろな方法があります。
中でも、グリーン周りから確実にワンオンできる技術は、スコアアップのためには非常に大事な技術の一つです。
今回のテーマは、アイアンの方向性をよくするための技術やコツについてです。
スコアアップのために必要なアイアンの技術
スコアアップはすべてのゴルファーにとって目指す最大の目標です。
スコアアップのためには、様々な点に関して技術レベルを上げていくことが必要です。
その主なものとしては、飛距離のアップとゴルフボールを思った方向に飛ばす技術が挙げられます。
アマチュアゴルファーの多くは、ドライバーショットなどでできるだけ遠くに飛ばすことを考えがちです。
確かに飛距離がアップすれば、有利になることには間違いがありません。
ただゴルフでは、グリーンにあるカップを目標にすることが必要です。
特にグリーン周りからのアプローチで確実にピンに寄せることができれば、後は1パットでホールアウトすることができるからです。
特にパー3は、グリーンにオンすればパーや場合によってはバーディーのチャンスも生まれてきます。
そんな正確なアプローチを目指すためには、アイアンショットでの方向性を向上させる必要があります。
方向性を向上させるためには練習場で単純にボールを打つだけではなく、方向性向上のためのコツをつかみましょう。
アイアンの方向性をよくするための4つのコツ
アイアンの方向性をよくするためには、闇雲に練習場でボールを打つだけでは体得できないところがあります。
方向性をよくするための要素としてもいろいろありますが、スイングする順番を考えるとよくわかるでしょう。
まず、アドレス時にどうするか。
次にバックスイング時にどうするか。
またインパクトのときにどのようにしたらよいか。
というように考えていけば整理しやすいはずです。
詳しくは、以降の章で書いていきますが、次のようなコツがあると考えられます。
1.アドレス時点でのアイアンの方向を確かめる
2.方向性をよくするためのアイアンのバックスイング
3.方向性をよくするためのアイアンのインパクト
4.方向性をよくするためのアイアンの練習方法
なお最後は、コツというと意味が違うかもしれませんが、コツをつかんでも、よほどの天才でなければ技術を自分のものとして定着できないでしょう。
そういう意味で、練習のコツというところを書いてみようと思います。
【コツ1】アドレス時点でのアイアンの方向を確かめる
アイアンの方向性をよくするコツの1つ目は、アドレス時点で目標に向かっての方向を確かめる点にあります。
ショットを打つ際に、プロであってもいったんボールの後ろに立って、自分の打つ目標(スパット)を確認する動作をしているはずです。
プロでも、アドレスに入る前にスパットを確認するぐらいですので、アマチュアゴルファーであればなおさらでしょう。
手順としてはまずボールがある位置の後ろに立ち、自分の打ちたいところを確認し、その飛球線上にスパットを決めます。
その際に、フェースを実際にボールの後ろに置き、フェースが飛球線に対して直角に位置しているかを確認するのも効果的でしょう。
スパットが決まればアドレスに入りますが、その際に肩のライン、膝のライン、足のスタンスのラインのそれぞれが、飛球線の方向と並行になっているように構えるようにしましょう。
このことで、体のすべてを飛球線の方向に向けることが可能になります。
【コツ2】方向性をよくするためのアイアンのバックスイング
アイアンの方向性をよくする2つめのコツは、バックスイングの時に腰の位置を動かさず、下半身のスウェーを防止するようなスイングをすることです。
ショットにおいて、距離を出そうという意識などから体重移動を行おうとして、必要以上に横に腰を動かしてしまうことがあります。
この状態がスウェーです。
スウェーをなくすことが、方向性をアップさせるために必要なわけですが、そのためにはバックスイングの際に左股関節を中心に、右腰をコンパスの円の軌道のように背後に動かしてください。
スウェーを防ぐためには、右腰を適度に背後に回転できるのが重要であり理想的です。
左股関節を中心にコンパスのように回転させていくというのを意識してみてください。
右腰を回転させるイメージができれば、左股関節を中心にスイングでの軸がしっかりできることになるため、飛距離アップも望めるからです。
このイメージが持ちにくい場合には、アドレスの際に若干左足に体重をかけておき、左足を中心に回転するイメージを持つとさらにわかりやすいでしょう。
【コツ3】方向性をよくするためのアイアンのインパクト
アイアンの方向性をよくする3つめのコツは、バックスイング後のトップからインパクト時にかけてのコックとリストターンの動きを、自分にあったタイミングで動作することです。
コックとは、テイクバック時に親指側に手首を倒す動きです。
またリストターンとは、インパクト前後で手首を返してクラブヘッドを閉じる動きのことです。
これらは、スイングの速さでどのタイミングがよいかが違ってきます。
そのタイミングを見つけるためには、トップからクラブを振り下ろしたときにちょうど中間点、クラブが体の真横90度に来た際にコックを、インパクトと同時にリストターンを意識し、どのようにボールが飛ぶかを試してみるのがよいでしょう。
ボールがまっすぐ行けば、ちょうどよい角度でインパクトができているということですし、ボールが右に行けば、もう少しコック、リストターンのタイミングを早くするのがよいでしょう。
逆に、ボールが左に行けば、コック、リストターンのタイミングを遅くするのがよいといえます。
なおコック、リストターンの動きを意識するために、トップはフルスイング時より低めに、かつスイングスピードも少しゆっくり行うとタイミングは取りやすくなるでしょう。
【コツ4】方向性をよくするためのアイアンの練習方法
アイアンの方向性をよくする4つめのコツは、今まで紹介した動きを身につけるために、反復練習を行うことです。
1.アドレス時点での方向性の向上のための練習
普段の練習においても、漫然とボールを打つのではなく、打つ方向の目標(スパット)を定め、1球ごとにアドレスをとる度にフェースが目標に向かっているかを確認することが有効でしょう。
練習からこのクセをつけておくと、本番のコースでもルーチンとして自然と動作できるようになるはずです。
2.方向性を向上させるためのバックスイングの練習
バックスイングにおいては、体がスウェーしないことが大事になります。
スウェーを防止するための練習方法としては、右足の外側で何かを踏みながら素振りをするのがオススメです。
右足の踏ん張りに意識が集中するので、体が横に動くことを防ぐことができます。
この練習を普段の毎日の素振りで行っていけば、徐々にですが本番でのスウェー防止を意識しなくとも体得できるでしょう。
3.方向性をよくするためのインパクトの練習
方向性を向上させるためには、コックとリストターンのタイミングを体得する必要があります。
タイミングはそれぞれによって違うのですが、次のようなことを意識した素振り練習をするとよいでしょう。
・コックに関しては、クラブが体の真横90度に来た際にコックをリリースした場合に方向性がよい場合には、体の真横90度の位置を意識する
・リストターンを覚えるために、右手のひらでボールを押し出すイメージを持つ
アイアンの方向性がよくするコツをつかんで劇的にスコアアップを目指そう
冒頭にも述べましたように、ゴルフは単にボールを遠くに飛ばすだけでの競技ではありません。
ボールをカップに近づけるためにはアイアンの方向性をよくしていくことがスコアアップの近道になります。
方向性を向上させるための反復練習をこころがけましょう。