自宅のパター練習ではボールを打たなくても上手くなれるのか

パターの練習は自宅のフロアーを使うのが一般的です。

室内が狭いとボールを転がすだけのスペースが取れない、またボールの転がり音が気になるなんてこともあります。

そこでここでは、自宅でパターの練習ができるためのちょっとした工夫と練習グッズを紹介します。

パターの練習ポイントはボールを真っ直ぐに打ち出すこと

パターは自宅で練習することが多いと思いますが、ストロークを繰り返す単調な練習法は長続きがしないものです。

意気込んでパターマットやカップを購入して練習に励んでも、1か月もすると室内インテリアになっていることが多いようです。

考えてみると早朝のランニングやダイエット用の食事など、簡単そうなものでも長続きした試しはないかもしれません。

何度か打ってカップに入るようになると、熱心な練習時間が徐々に少なくなり、練習日の間隔が空いて、やがてラウンド日の前日に少しだけパッティングをして終了というパターンになっていくようです。

これは「単純な練習」に問題があること、それとカップに入れるという「成果の達成」が容易なことが原因と考えられます。

最初から難易度が高いとヤル気はなくなりますが、簡単すぎるとすぐに飽きてしまうわけです。

そこで視点をガラリと変えると飽きずに練習することができます。

パッティングの目的はカップに入れることですが、パターの練習はボールを真っ直ぐにストロークすることにあります。

パターでボールを真っ直ぐに打つ練習に必要なものは?

パターで真っ直ぐに打つ練習をするためには、パターマットやカップは必要ありません。

ボールを真っ直ぐに打つために必要なのは「ガイド」です。

床にマスキングテープを貼れば、パターヘッドを引くときのガイドになります。

パッティングラインの上にマスキングテープを貼りますが、このときテークバック側とフォロースルー側に分けで貼り、ボールを置く位置には貼りません。

その代わりボールの真後ろに垂直になるようマスキングテープを貼り、アドレスでセットしたときのフェース面をチェックできるようにしましょう。

これだけでヘッドを真っ直ぐに引けるようになり、正しいフェース面でストロークすることができるようになります。

剥がした痕が残らないマスキングテープですが、ビニールテープやガムテープなどでも代用できますので、自宅にある粘着テープなら出費なしで練習を始めることができるはずです。

ただ、この練習法も繰り返し行っていれば、目を閉じてでも思い通りのストロークができるようになるので、いずれは飽きが来るはずです。

そこでパター練習用のボールを追加で買ってみてはいかがでしょう。

パット練習用に使える公認球のゴルフボールが便利

通常のラウンドでも使える公認球で、セルフプレーのときにはロストボールを防ぐことができる蛍光色タイプがあります。

最近はたくさんの色合いが用意されていますが、その中にツートンカラーのものがあります。

中心から2色に分けられているので、パターの練習をするとボールの回転状況が分かる優れものです。

パッティングラインにツートンの境目を合わせてボールを置くと、正しいストロークが身に付きます。

ヘッドを真っ直ぐに打ち出していれば、ボールは2色のまま転がっていきますが、少しでもフェース面が偏ると2色が混合された1色になります。

どんなに練習をしていても数回は混合色になりますし、神経を集中して練習を続けていると、徐々にツートンのまま転がっていくようになります。

常にツートンで打てるようになるまでかなり時間はかかりますが、1度打てるようになったら毎回5分程度の練習だけで上達の実感はあるはずです。

ちなみに、このツートンカラーのボールは公認球なので、ラウンドで使用することもできます。

パターの練習で打ったボールが戻ってくる簡単な細工法

室内のフロアーは転がりが良いので、パターの練習をすると壁に当たって、衝撃音が気になる場合があります。

仮にカップの付いたパターマットがあっても、カップを外したら後方まで転がるので、何らかの対策が必要です。

簡単な方法はクッションや座布団を置いて、そこをターゲットにすれば衝撃音は防ぐことができます。

ただこの方法だとボールは戻ってきませんから、最終的に拾いにいくか、もしくはクッションを反対側に置いて返しのパターの練習をするしかありません。

そこでボールが自動的に戻ってくるようにするためには、自転車の荷台に使うゴム紐を用意しましょう。

ホームセンターや100均でも打っていますので、なるべく弾力のあるタイプを選ぶと戻りがよくなります。

椅子またはテーブルの足に買ってきたゴム紐をつけてストッパーにするのです。

ボールがぶつかると戻ってくるくらいに張っておくだけです。

打った箇所までは戻ってきませんが、パターを握った左手でかき寄せれば、戻せるところまでは転がってくるはずです。

パターの練習でボールをボビンに変えると上達する!

パターの練習はしたいけれど、「室内にそんなスペースはない」というゴルファーは多々いるかもしれません。

そこで短い距離で確実にパターが上手くなるに「ボビン」を用意しましょう。

ボビンとは、ミシン用に糸を巻く筒状のもので、両端から糸が外れないように円形の板がついているものです。

現在は鉄製タイプが主ですが、ミシンが自宅にあれば木製の糸巻きボビンがあるかもしれません。

なければアンティークショップや手芸工房などでも販売していますので、少し大きめのサイズを購入しましょう。

ボビンの両端についた円形の板が車輪のように転がります。

両方の「車輪」とフェースが当たれば、正しいストロークができたことになり、もしも片方に強く当たっていると、真っ直ぐに転がりません。

このボビンを使用したパターの練習であれば、ボールの衝撃音の心配や回収の手間も必要はなく、短距離のスペースで十分練習ができます。

自宅で行うパターの練習はボールがなくても大丈夫!

糸巻きボビンが手に入らないときは、パターの練習グッズの変り種として、ラクビーボールのような形状のゴルフボールを手に入れてください。

正しいストロークができないと、ラクビーボールは真っ直ぐに転がることはできません。

これだとパターマットや仮想カップも必要なく、空いているスペースで練習することができます。

ただしクッションフローリングや木製フローリングなど、転がりやすい床材でないと練習しても効果が薄いので、カーペットの床材には不向きです。

練習スペースや床材また騒音の心配などで練習環境が整わない場合には、室内練習ではボールを置かず、シャドーを繰り返すだけでもパターは上達します。

パターを握りストロークの練習をするだけです。

ただしヘッドの幅に合わせて、厚紙をL字に折ってガイドにします。

両端にガイドを貼って、こすらないようにヘッドを動かすことができるようになれば、ボールを打たなくてもパターは上達します。

またガイドに厚紙を使わずに、消しゴムやティーなどを立てて、触れたら倒れるようにすると、本番さながらの緊張感のある練習ができるようになるはずです。

自分なりに工夫することで、飽きない練習を続けていけるようにしましょう。

パターの練習で効果が上がる代用ボールの活用法

自宅でパターの練習をするときには、大掛かりなパターマットや仮想カップがなくても、ちょっとした工夫で効果的な練習ができることを紹介しました。

また練習効果の高いツートンボールやボールに見立てたボビンなどを活用すれば、さらに上達する進度は高くなるはずです。

またスペースがなければ、ボールを打たずに厚紙を使ったシャドーの練習も良い効果が得られるので試してみてください。