アイアンのティーアップした打ち方を見直して得ること

コースでアイアンをティーアップする機会は、基本的にショートホールに限られますよね。

初心者の頃には、いきなり地面にあるボールを打つことができずに、7番アイアンをティーアップして練習したのではないでしょうか。

しかしながらティーアップせずにアイアンを打つことができるようになると、練習場でティーアップすることは無くなります。

アイアンをティーアップして練習することには、隠された上達のポイントが多くあります。

今回は、アイアンをティーアップする打ち方のメリットを紹介します。

アイアンをティーアップせずに練習していると気付かないこと

練習場でアイアンの練習をしている際には上手く打てるのに、いざコースに出るとアイアンが当たらないという経験はありませんか。

真面目に練習場に通っているゴルファーに多く見受けられるのですが、ダフリやトップ、方向性が不安定。

もしも心当たりがあるようでしたら一度立ち止まり、再度練習場でティーアップしたアイアンの練習をしてみてはいかがでしょうか。

練習場の人工芝はとても滑りやすく、ダフリ気味で打っていても滑って入るので本人は気付かないことが多いです。

そのためアイアンのソールと地面の距離感が掴めておらず、いざコースに出るとダフったりトップをしたり、入射角が定まらないのでフェースが開いた状態で入ったり、閉じた状態で入ったりして方向性も不安定になります。

正しいスイングを行っていても、ソールと地面との正しい距離感を掴めていなければ、再現性は落ちます。

ソールと地面との正しい距離感を掴むには、アイアンをティーアップした状態で正しい打ち方の練習をしなければいけません。

それでは、ソールと地面との正しい距離感を掴む練習方法を見てみましょう。

アイアンソールと地面の正しい距離感を掴む打ち方の練習方法

まず一番に知っていただきたいのは、アイアンの芯とはドライバーとは異なり、中央では無くやや下の方にあるということ。

そのためアイアンを選ぶ際にはライ角が重要になってきます。

ライ角が合っていなければ、地面とスクエアな状態でヘッドが走れず芯に当たる可能性が下がるからです。

アイアンをティーアップした状態で練習をすると、ライ角にとらわれず芯に当たる打感を身に付けることができます。

今までの打ち方であれば、ティーのゴムに当たることの方が多いと感じるはずです。

それをゴムに当てずに、打つことができた時は、正しい入射角で打つことができたといえます。

今までアイアンの練習の際にティーアップをしていなければ、とても難しく感じるかもしれません。

しかしながら、この練習方法でアイアンソールと地面の正しい距離感を掴めることによって、大きく上達することが可能になります。

ぜひ一度行ってみてください。

ティーアップすることの理由

ショートホールのティーショットで、アイアンを使用する際にティーアップをしないゴルファーもいます。

コース内ではティーアップできないアイアンの打ち方と、ティーグラウンドのみティーアップするアイアンの打ち方では違和感を感じる方がいるのではないかと思うのですが、そもそもなぜティーグラウンドではアイアンでもティーアップするのでしょうか。

ティーグラウンドでアイアンをティーアップする理由とは、地面の凹凸などによってボールが芝に沈まずに、ボールの底辺がピッタリ芝に接している状態を作り、最高のライを再現することにあります。

それによりインパクトの瞬間にフェースとボールの間に芝が絡むことも無くなり、スピン量が安定して飛距離の再現性が増します。

それでは、ティーアップした時としていない時と打ち方は変わるのでしょうか。

ティーアップをするクラブといえばドライバーが思い当たりますが、芯の位置はティーアップすることを前提として作られているため中央です。

長さも長尺のため、打ち方もアイアンとは異なるでしょう。

それではアイアンをティーアップした際の打ち方は変わるのでしょうか。

基本的にはアイアンをティーアップした状態での打ち方とは、していない時と変わりません。

そういわれても、ティーアップしないで打つことの方が多いアイアンを、ティーアップして打つのは違和感がありますよね。

検証してみましょう。

ティーアップしてのアイアンの打ち方は高さが鍵

ショートコースでアイアンをティーアップする際、または練習場でアイアンをティーアップする際、ティーの高さはどのくらいが適当でしょうか。

皆さんそれぞれ自分の好みの高さがあり、それに合わせてティーアップすると思うのですが、アイアンのティーの高さにも基準があります。

長さのあるミドルアイアンは、地面から1cm程度、ショートアイアンでしたら地面からおよそ1~2mmが理想的な高さになります。

ただし芝の伸びたふかふかのティーグラウンドでは、芝の先端に合わせて高さを調整しましょう。

その際はアドレスの時から高さを合わせて、ソールを地面には付けずに少し浮かせて構えましょう。

ティーアップしたアイアンの打ち方に違和感のあるゴルファーは、ティーアップしたことで打ち方がアッパーブローになりやすい傾向があるようです。

いつものようにダウンブローで打ってもロフトがボールを上げてくれるので、アッパーブローで打つ必要はありません。

そして、そういう方はもしかしたらティーの高さが高すぎるのかもしれません。

今回紹介した理想的なティーの高さで、いつものようにダウンブローで打つことができれば、飛距離も安定してミスも減るのではないでしょうか。

ボールの位置をティーアップするたびに変えてみる

アイアンをティーアップすることに違和感がある人は、ティーアップする際のボールの位置を変えてみることもオススメです。

通常基準となる7番アイアンの場合、丁度両足の真ん中にボールを置きますが、その際若干ボールを左寄りに置いてみると安心できます。

しかしながらその際、打ち方は変えてはいけません。

もし打ち方がアッパーブロー気味に変わってしまうようでしたら、ボールの位置を変える必要はありません。

あくまでもティーアップをすることにより、圧迫感を感じる場合に限られます。

通常ティーアップをすることにより、メリットは多いはずです。

しかしながら、ティーアップしていない時には上手く打てるのに、ティーアップすることで疑問が生まれ、上手く打てなくなるゴルファーは意外と多いです。

そんな時には、ティーの高さを調節してボールの位置を変えてみるのもアイアン上達の手段の一つではないでしょうか。

自分に合うか、一度試してみてください。

状況によってはアイアンでティーアップしない打ち方もアリ

ここまでアイアンをティーアップすることによって得られるメリットを挙げてきましたが、それでもどうしても「アイアンをティーアップするのは反対だ!」という方は、無理にティーアップする必要はないのではないでしょうか。

実際体格や力の差もあり、皆にメリットがあるとはいえません。

アイアンをティーアップすることに違和感のあるままコースに出て、大事なショートホールでミスをするのなら、アイアンは地面でのみ発揮するクラブだと考えることも決して間違いではありません。

なぜなら通常ティーアップすることを前提で作られているクラブではないからです。

また、ティーアップせずにアイアンの調子が良く、そのイメージを壊したくないという考え方もあります。

その場合もティーアップは無理にする必要はないでしょう。

ただ、アイアンの芯に当てる確率はやはりティーアップをした打ち方が確率は高いです。

それは皆に共通していえることです。

もしもこの先、アイアンの打ち方に迷いが出てきたら、ティーアップして練習してみると良いでしょう。

崩れているところが明確になります。

ティーアップするかはゴルファーの自由

最初にコースに出た日に教えられるのが、ショートホールではショートティーを使用してアイアンを打つのが当たり前ということ。

もしかしたら初心者の頃にはショートティーを使わなければ逆に注意されることもあるかもしれません。

しかしショートティーを使うかどうかは個人の自由です。

今回の記事でアイアンをティーアップするメリットもその理由も明確になり、思い直すことができるかもしれません。

アイアンティーアップ反対派のゴルファーも、一度練習場で試してみることをオススメします。