今では良く耳にする、ゴルフクラブの「フィッティング」。
ゴルフでボールを遠くに飛ばすために、クラブをフィッティングしてより自分にあった物を選ぶ。
そう考えるのも今では一般的です。
ところが同じクラブでも、パターのフィッティングはあまり馴染みがありません。
その中で、パターのフィッティングに力を入れて実施しているのが「PING(ピン)」です。
PINGはパターだけでなく、アイアンについても昔から発祥の地アメリカで行っていました。
そこで今回はPINGのフィッティングを紹介します。
パターのフィッティングをするPINGの歴史
現在パターは型やネックが色々とあり、特徴も様々です。
その中で「ピン型」という型があることから分かるように、数十年前はPINGはパターの代名詞のようでした。
一世を風靡しただけでなく、現在も多くのゴルファーやトッププロがピン型を使用しています。
もちろん、PINGにはピン型だけではなくマレット型などの他の型も存在するので、色々選ぶことができます。
そのPINGでは現在フィッティング専門のスタジオがあり、パターのフィッティングができます。
スタジオができたのはPINGの歴史からするとごく最近で、日本に持ち込まれた数十年前には存在しませんでした。
しかし、今になってフィッティングを始めたというわけではなく、本国アメリカでは数十年前からありました。
昔の日本ではそこまでの需要がなかったので、日本人に合いそうな物をある程度予測して輸入をしていたのです。
PINGのフィッティングの概念は1960年代に発売したアイアンからすでに存在していました。
そのアイアンにも目を向けると、その昔からPINGのアイアンには細かいスペックがあり、体型や腕の長さなどで選ぶことができました。
中でも、ライ角の違いを色分けしていたのは斬新なことでしょう。
だだそのアイアンも、日本人があまり体型の違いがないことから、当時は限られたスペックだけ輸入されていたのです。
つまりPINGはアメリカでもともとフィッティングが得意だったということです。
PINGパターのフィッティング
そのPINGのパターのフィッティングはどのようなものでしょうか。
基本的に決まった進め方があるようなので、どのようなゴルファーにも対応してくれます。
そのためパターのフィッティングの時は、今の状況と悩みをはっりさせると相談しやすいでしょう。
そこで一番始めに実施されるのはパターの長さを探すこと。
フィッティング用に開発された全部の長さを調べられる専用パターを用いて、自然にできるストロークを探します。
店舗などでパターを購入する際は、自分に合うかどうかよりも一般的な長さの中から何となく選んでしまうことでしょう。
それをここでははっきりさせてくれるのです。
長さが決まれば、次は専用のアプリの出番です。
スマホを装着したパターはなんとも斬新で近代的です。
そしてそのストロークの結果から、パターのモデルの提案があるということです。
ストロークタイプに合ったモデルが決まったら、ライ角とロフト角、最後にグリップが決まります。
順序に沿ってフィッティングしていくと、今までと全く違う最高のパターに出会えるかもしれません。
パターのフィッティングは必要か
今では色々なメーカーがパターのフィッティングをし始めました。
それでもまだパターのフィッティングは馴染みがありません。
そのことからすると、そもそもパターにまでフィッティングは必要なのでしょうか。
ドライバーやアイアンなどの長い距離を打つクラブでは、フィッティングの効果がありそうです。
例えば提案されたクラブによって、飛距離が伸びたり真っ直ぐ飛ぶようになれば効果がはっきり分かります。
一方パターは短い距離を転がす道具です。
もしかしたら打ち方のコツだけでも身につければ、どのようなパターでも上手くいく気がしませんか。
しかし、パターはボールを転がすだけにも関わらず、スコアに直結する大事なクラブです。
そのクラブをフィッティングして自分に最大限合った物にすれば、ミスが限りなく減ってスコアが上がるということです。
そのためパターのフィッティングには、やはり大きな効果が期待できます。
そして、その昔からフィッティングに力を入れているPINGにも期待ができそうです。
フィッティングはPINGのスタジオで
PINGのパターのフィッティングは、フィッターの方がいるところで行います。
一番おすすめなのはやはりメーカー直営のスタジオに行くこと。
フィッティングスタジオと聞くとアスリートゴルファー向けの響きがしますが、そうではありません。
むしろコースに初めて出るゴルファーにこそおすすめです。
初めてのパターが自分にぴったり合ったものなら、練習にも励めますしコースも楽しみになります。
ここでは初心者ゴルファーからアスリートゴルファーまで、メンズ、レディースに関わらずフィッティングできます。
その直営のスタジオでは、フィッティングだけでなく様々なPINGの商品も揃えてあります。
パターだけでなく他のクラブや用品についても検討することができるので、PINGに興味があるゴルファーに特におすすめです。
フィッティングは無料なので、予約さえすれば気軽に行けます。
ただ現状、この直営店が日本に1店、東京にしかないのが残念なところです。
全国にいるPINGパターのフィッター
東京にあるPINGのフィッティングスタジオまで気軽に行けるようなら問題ありません。
しかしながらフィッティングスタジオの遠くに住んでいて、気楽に行くこともない場合はどうしたら良いでしょうか。
実はその場合でも大丈夫です。
なぜなら研修を受けているPING公認のフィッターが、全国のゴルフショップに在籍しているからです。
サイトなどで、どのゴルフショップに公認フィッターが在籍しているか分かるので、参考にしてみてください。
PINGコンセプトショップを設けているショップでは、PINGの商品をたくさん手に取ることができるでしょう。
ゴルフショップによっては、パターだけでなくドライバーやアイアンその他のクラブについてもフィッティングできます。
また、そこでは当然他のメーカーのクラブも取り揃えています。
そのため比較検討も十分できるので、PINGのパターの良さと他のメーカーとの違いも比べられるでしょう。
それでもPINGのパターのフィッティングができない場合
全国にPINGのパターのフィッターがいますが、それでも全てを網羅しているわけではありません。
残念ながらフィッティングのシステムを、日本全国すべて横並びにはできません。
そのような場合はどうしたら良いでしょうか。
そういった方はPINGのパターをできる範囲で自分で選ぶということになります。
自分で構えてボールを転がしてみると、ある程度「自分に合いそうだ」というのが分かります。
とにかく、ゴルフショップや練習場などパターを試せるところで、いろいろなものを試してみることです。
そこで無理してロフト角やライ角の変更をオーダーする必要はありません。
しかし、グリップは握った感覚だけで合うかどうかが分かるので、替えるのは良いでしょう。
このような環境では、あくまでも自分の感覚で「これが良い」と思えるパターを探してみることが大事です。
PINGのパターのフィッティングシステムは、とても画期的でぜひ取り入れたいものですが、必ずしもそれが一番というわけではありません。
感覚を研ぎ澄ませて自分に合ったパターに出会えるよう努力したいものです。
PINGのパターフィッティングに一度はトライ!
今回パターのフィッティングをしているPINGを紹介しました。
古くからフィッティングの歴史があるPINGは、システムがしっかりしていてフィッティング理論も納得しやすいのでおすすめです。
近くに体験できる場所があれば、是非試してパターを見つけてみてください。
しかしいくら良いパターが見つかっても、自分の感覚が合わなければ不安なパッティングになってしまいます。
フィッティングの結果と自分の感覚が一致したら、もう怖い物なしでプレーできることでしょう。