ドライバーのヘッドカバーは、最初からついている物や各メーカーが別売りしている物などいろいろとあります。
確かに別売りの物もたくさん出ているのですが、やはり人気の物には偏りが出てきます。
そうなるとお気に入りであっても同伴競技者など他のゴルファーと全く同じということもあるでしょう。
せっかくつけるのなら「人とは絶対かぶらないデザインが良い!」と思う人もいるでしょう。
そんな人は思い切って手作りに挑戦してみてはいかかでしょうか。
ドライバーやアイアンのヘッドカバーの役割
ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティにヘッドカバーをつけるゴルファーは多いです。
しかしアイアンのヘッドカバーはつける人とつけない人がいます。
つけない理由は面倒だという人がほとんどかもしれません。
ウッド系に限らずアイアンもヘッドカバーの役割は同じで、「クラブに傷を付けないため」です。
それが一番の役割と言えます。
もちろんそれ以外に個々に違った考えを持つかもしれません。
ヘッドカバー無しでキャディバッグに入れて置くと傷つく機会は沢山あります。
車の中に入れておいても、ラウンド中にカートに乗せているときも、担いでキャディバッグを運んでいるときでも傷つく可能性はあります。
最高14本のクラブがキャディバッグの中でぶつかり合うのですから傷つかないはずはありません。
それを防いでくれるのがヘッドカバーです。
そんなヘッドカバーを手作りする際は、その役割をしっかりと担ってくれる素材や作り方、形などを考えなければなりません。
また役割だけでなく使い勝手や耐久性等様々なことを考えましょう。
ドライバーの手作りヘッドカバーに使う素材
ではドライバーの手作りヘッドカバーに使う素材には一体どのようなものがあるのでしょうか。
まずヘッドカバーに使用するので傷から守ってくれる素材を使わなければなりません。
薄っぺらい物だと素材を通して傷がついたり、硬すぎてもヘッドカバー自体でクラブに傷を付けてしまう可能性があります。
ヘッドカバーに素材に最も適している素材は、キルティング、アクリル毛糸です。
全く種類の違う素材で当然作り方も全く違います。
前者は布素材になるので型を取って縫い、後者は型に合わせて編みます。
キルティングもしっかりと綿が入っておりカバー性の強いものを選ぶと良いでしょう。
だからと言って難しいのですが、あまり厚いと縫うのが大変になるので気をつけてください。
アクリル毛糸太目の物であればカバー性が強いだけでなく作るのも少し楽になりますし、何と言っても取り外し易くなります。
どちらかと言うとアクリル毛糸を使ったヘッドカバーはキルティングに比べ難しいです。
しかし作るのに慣れさえすれば、アクリル毛糸の方が色々なデザインを作ることができるので、人と差をつけたいならオススメです。
キルティングで手作りするドライバーのヘッドカバー
それではいよいよ手作りドライバーヘッドカバーの作り方を紹介していきます。
まずはそこまで器用ではなく自信の無い人でも挑戦できる、キルティングで作るヘッドカバーの作り方です。
まず生地なのですがキルティングならどれでも良いというわけではありません。
ショットの際に外してポイっとラックや地面に置くことがあるヘッドカバーは、どうしても汚れてしまいます。
そのためナイロンのキルティング生地を使うことをオススメします。
生地専門店に行けばキャラクター柄や季節に沿った柄などあるので、好きな柄やデザインのヘッドカバーを作ることができます。
次に紹介するアクリル毛糸と違いキルティング生地は伸縮性がないので、ドライバーのヘッドのサイズをしっかりと測らなければなりません。
小さいのは問題外ですし、ジャストサイズでも出し入れが不便、大き過ぎるとカートや車の中で外れてしまう可能性があります。
したがって大きすぎず、小さすぎずを考えてしっかりと計測してください。
使わないヘッドカバーを解体して型を作っても良いですし、ネットや本で型を手に入れられます。
後は型通りに生地を切り、縫い合わせれば完成です。
アクリル毛糸で手作りするドライバーのヘッドカバー
次は少し難易度の上がるアクリル毛糸を使ったドライバーヘッドカバーのを手作り方法です。
編み物が得意な人にとっては何無く作ることができるでしょう。
準備するのは棒針と好きなカラーの並太の毛糸です。
ネック部分は伸縮性のあるゴム編みで、ヘッド部分はメリヤス編みで編みます。
編み物は「目」の数が大事です。
最初はお試し感覚でフェアウェイウッドやユーティリティのサイズから作ってみると良いかもしれません。
クラブのヘッドの長さ等に合わせながら目を増やします。
「計画的にしたい!」というゴルファーは、事前にヘッドの大きさ等を計測して型を作ってから編み始めると良いでしょう。
出し入れは大変ですが、多少小さくてもアクリル毛糸作りなら伸縮性があるので使うことはできます。
慣れてきたら色を組み合わせたり、刺繍を入れたりして個性を出していくこともできます。
また上級者ともなれば、ヘッドカバー用の本を購入し、動物やキャラクターの形に編むこともできるようになります。
より個性的なデザインを作ることができるので作るのがどんどん楽しくなってくるでしょう。
ヘッドカバーはドライバーだけではない!
ドライバーの手作りヘッドカバーについてお話しましたが、ヘッドカバーはドライバーだけではありません。
先に少し触れましたがフェアウェイウッドやユーティリティもありますし、アイアンやパターカバーもあります。
アイアンは小さく数も多いので手作りするのは大変かもしれませんが、パターカバーは以外と作り易いです。
またドライバーよりも様々な種類の素材を使って作ることができます。
ドライバーと同じようにキルティングやアクリル毛糸でも作れますし、フェルト生地や家にある布切れでもOKです。
人と差をつけて拘りたいゴルファーは革を使っても良いでしょう。
パターは形やサイズが様々なので自分のパターの形に合わせて作ります。
カバーは傷つけないことが最大の目的になるので、フェルト生地や家にある布切れであっても分厚めの物を使うようにしてください。
自身のパターヘッドの形やサイズを測ってオリジナルの型を作ります。
この際縫い代を入れるのを忘れないでください。
後は型通りにカットして縫うだけで完成です。
革は縫うのが難しいですが、個性はかなり出せますのでチャレンジしてみるも良いでしょう。
手作りにすることでより大切に扱うようになる
「別に手作りに拘らなくてもヘッドカバーなんて市販でいろいろあるじゃないか」と思うゴルファーもいるかもしれません。
確かに、特にドライバーとなると数え切れないくらいの種類が販売されています。
そして値段もピンからキリまであります。
もちろん市販の物を使うのは悪いことではありません。
しかし手作りカバーにすることで、カバーにもクラブにもより愛着が湧きませんか?
一生懸命作ったものであれば尚更です。
上級者は練習熱心で努力してきたからゴルフが上手くなったのは間違いありません。
ただそれだけでなく彼らはゴルフ用品を大事に扱ってきたからというのもあります。
ゴルフクラブはミクロ単位で計算され、いかに良いショットを打てるのかを考えて作られています。
そのためミクロ単位の傷や汚れでもショットに影響を及ぼすのです。
クラブの性能を最大限に引き出すためには、クラブを常にキレイに、そして傷一つ無く使うことが大切なのです。
苦手な人も手作りカバーに挑戦してゴルフ用品をより大切に扱うようにしてみませんか。
それがゴルフ上達の第一歩に繋がるはずです。
作っていくうちに楽しくなってくるかもしれない
裁縫や編み物は意外と面倒臭く、難しいですよね。
特にあまりしたことない人にとってはどこから始めて良いのかすら分かりません。
しかし近年は本だけでなくネットでも様々な情報があったり、作成キットも販売されています。
入りは躊躇するかもしれませんが、慣れてきたら好きなものを好きなように作れるので、気づいたらあらゆるものを作るようになるかもしれませんね。