皆さんはドライバーショットで打球の高さが出ないと悩んだことはありませんか?
良く言えばロースピンの強いドローボールかもしれませんが、はっきり言えば弾道が低すぎる球を打っているゴルファーはいます。
弾道が低すぎるとドライバーの最大飛距離は得られません。
今回はドライバーの打球が上がらない理由、またどのようにしたら高さのある放物線を描いた綺麗で美しい弾道の球を打つようにできるのか、どのようなことをしたらいけないのかを具体的に詳しく探っていきましょう。
上がらないのはドライバーの芯に当たっていない可能性大!
ドライバーの打球が上がらない理由としてはじめに考えられるのが、ドライバーの芯にしっかりと当たっていないということです。
言葉の通りドライバーで当たると飛ぶ場所にボールが当たっていないことで、結果的に弱弱しく打球が上がっていない可能性が考えられます。
今のドライバーの形はとても大きなヘッドで当たる面積が昔のドライバーに比べてはるかに大きくなっています。
しかしながら現在の大きなヘッドでも芯の場所は限られています。
大きいからどこにでも当たれば良いのではなく、しっかりと反発力が得られる範囲に当てることが大切です。
練習場でしっかりとボールを見てドライバーのヘッドの中心に当てることを意識して振るだけで、打球の角度が大きく変わる可能性があります。
ロフトの角度がスイングに合っていないのが理由で上がらない
ドライバーの打球が上がらない理由としてクラブとスイングが合っていない場合があります。
ロフトというドライバーのフェース面の上向き角度が自分に合っていないとボールは上がりません。
有名なタイガーウッズ選手は昔6.5度でツアーを回っていたことがありましたが、この角度を使っていたというのは当時かなり珍しいことでした。
実際にその他のプロの角度を調査したデータでは30人のうち23人は10.5度だったようで、その差は歴然です。
こうしたことからしても、パワーのある運動部出身男性がドライバーの打球を上げるために12度や13度を選んでも全く不思議ではありません。
また女性ゴルファーでも9度や8度といった角度がきついものを使うことがあっても良いのです。
自分のスイングに合ったロフト角のドライバーを使うことによって、ドライバーが上がらない、上がりすぎるという悩みは解決できます。
まずは今使っているドライバーの角度が本当に自分に合っているのかを、計測器が設置されているショップや施設に行って調べてみて、適正ロフト角がいくつなのか知りましょう。
インパクトロフトが立っているのが上がらない理由になる
ドライバーのロフトに対して間違った入射角で入れている可能性があります。
10.5度なら10.5度に見合った入射角がありますし、12度なら12度なりの入射角が存在しています。
この角度が合わなくなる要因は2つ考えられます。
まず1つ目はボールに対して体が突っ込みすぎて、インパクトで詰まって振り抜けなくなること。
突っ込みすぎとは、想像する通り前に体重が行きすぎて前のめりになってしまっていることを指します。
入射角を得るためにはバランス良く振り切らなければならないのに、前に行きすぎてしまうとシャフトがしなり戻らず打球はうまく上がりません。
そしてもう1つはスエーしすぎて球が上がらないというものです。
スエーとは体がスイング中に左右に動いてしまうことを指します。
体が左に動いてしまうと、大げさに言えばフェースが下を向いてインパクトを迎えてしまいます。
このように突っ込みすぎでも左右に動いてしまうスエーでも、打つ際に体のバランスが良くないことによって理想のインパクトロフトにならないのです。
つまりロフトが立つのことを修正すれば、ドライバーの打球が上がらない理由が解決でき、綺麗な放物線を描く打球が打てるようになります。
上がらない理由のひとつとしてボールの置く位置を再考する
打球が上がらないのであれば、現在ドライバーを打つ際に設定しているボールの位置を左足のほうにズラしましょう。
ボールの置くべき位置は番手によって違ってきます。
サンドウェッジやピッチングウェッジといった短い距離のアプローチで使うクラブは真ん中よりも右足の方向にボールを置く選手が多いです。
そこからクラブ番手を上げていくと、9番や7番アイアンは真ん中近くにボールを置き、3番ウッドやドライバーをティーショットで打つ際のボールの置く位置は左足寄りに置くようにします。
その理由は、左足の方向に置けば置くほど打球が上がるようになるからです。
ボール位置が真ん中寄りすぎたことが、ドライバーの打球が上がらない理由であれば、とりあえずボールを極端に左足の方向に置くようにしてみてください。
ただし、あまりにもボールを左足の方向に出しすぎるとボールをトップしてしまう危険性があります。
そのためボールを置く位置は素振りをして最下点を見つけ、そこから10㎝程度前を目安に微調整してください。
ドライバーショット時のスタンス幅は適正か
足の開く広さはどれくらいがドライバーにとってベストなのかを考えます。
スタンス幅はクラブによって違います。
サンドウェッジやピッチングウェッジは肩幅の内側程度に足を開きます。
そこからクラブ番手を上げていき、ミドルアイアンぐらいは肩幅に開いて立つようにするプレイヤーが多いです。
さらにユーティリティやフェアウェイウッド、ドライバーを打つ際の足幅は、肩幅より大きく開いて構えるようにします。
スタンスの幅の狭さがドライバーの上がらない理由であれば、広めにとってしっかりと振り切ってシャフトをしならせヘッドを走らせましょう。
テレビなどでゴルフ番組をやっていたら、プロの足の開き具合を注目して見てみると面白いかもしれません。
スタンスが狭くて体重移動ができないことによるパワー不足によって、クラブに上手く力を伝達できないということでも、打球の高さ不足や飛距離不足に繋がります。
グリップの握り方でもドライバーショットは違ってくる
またグリップの握り方も見直しましょう。
まず主にプロゴルファーで多い握り方はオーバーラッピングと呼ばれるオーソドックスな方法です。
左手でグリップを普通に握り、その左手の人差し指と中指の上に右手の小指を乗せるというものです。
この握り方はパワーと方向性のバランスが取れた握り方だと多くのゴルファーに評価されています。
ただこの握りでドライバーが上がらないのであれば、方向性重視の握り方に変更することによって打球に変化が出せるかもしれません。
その握り方とは、インターロッキングと呼ばれるものです。
このインターロッキングは左手をグリップに普通に握り、その左手の人差し指と中指の間に右手小指を挟み込んで握る方法です。
この握り方の良い点はオーバーラッピングよりも、両手でしっかりグリップを固定することができるので形を崩さずに安定して握ることができます。
グリップへの不安がなくなれば、正しいインパクトの形は作りやすいでしょう。
また筋力や下半身のパワーがそもそも足りないのが上がらない理由かもしれません。
ゴルフ以外でも言えることですが、スポーツは下半身がずっしりしている必要性があります。
スポーツの基本とされる下半身の筋力が弱かったらスイングは不安定になり、打球は上がらない状態になります。
また腕の筋力や背筋の力といった上半身のパワーも必要ですから、自分に足りない筋力を見つけ出して筋力トレーニングをすることもオススメです。
ドライバーが上がらない理由は必ずある
ドライバーの打球が上がらない理由として、グリップの握り方や足幅の大きさ、ボールの置くべき位置、筋肉トレーニング不足を挙げました。
今回紹介してきたものには共通点があり、どれも基礎的なものだということです。
しかもこれらの共通点はボールを打つ前に確認しなければならないものです。
1球1球丁寧に構え、一つ一つの動作を丁寧に確認していくことによってドライバーの打球が上がるようになることは間違いありません。