ウェッジのロフトによる役割の違いとその迷わない選び方

アプローチなど、比較的短い距離を打つときに活躍するクラブがウェッジです。

ピンまで残り50ヤードを寄せたいとき、高い球を打ちたいときやバンカーショットを打つときです。

ウェッジは打ち方次第でいろいろな球を打つことができます。

そんなウェッジにはいくつか種類があるので、どれを選べば良いか迷いますよね。

選ぶときまず考えなければいけないのは、ロフトの角度です。

今回はウェッジの種類や役割、選び方を紹介します。

ウェッジの基本的な種類

ウェッジにはいくつか種類があります。

店頭のウェッジ売り場を見れば一目瞭然です。

中でも基本的なものは、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジです。

どのウェッジも短い距離で、高い球を打つときに使わることが多いです。

まずサンドウェッジは名前の通り、グリーン周りのバンカーから出すときに使われますね。

この3本はほとんどのゴルファーがキャディバッグに入れているはずです。

他にもロブウェッジなどありますが、これは慣れてからでも十分です。

まずは基本の3本を揃えてみるのが良いでしょう。

さて、この3本のウェッジは何が違うのでしょうか。

それはロフトと呼ばれるクラブの傾斜角です。

主にこのロフトの違いが打てる距離や高さなどに影響します。

上級者になれば、ボールを打つ場所や芝のコンディションによって使い分けます。

そのためウェッジの選び方は、このロフトの違いを考慮することがとても重要です。

ウェッジの使い分けと具体的なロフトの数値

ウェッジを使い分けることで短い距離が打ちやすくなります。

例えば普段、ピッチングウェッジのフルショットで100ヤードの距離を打つプレーヤーがいるとします。

このプレーヤーが80ヤードをピッチングウェッジで打とうとすると、力を抑えたコントロールが必要です。

しかしながらここでアプローチウェッジを使えば、同じフルショットで80ヤードを打つことができるのです。

距離を調整するコントロールショットは難しいので、慣れないうちはこのようにクラブを変えて同じ強さで打つほうが良いでしょう。

さて、ウェッジは主にロフトの違いで分類されていますが、それぞれの数値の目安は以下です。

ピッチングウェッジ:43度から48度。

アプローチウェッジ:49度から53度。

サンドウェッジ:56度から58度。

あくまで目安であって、はっきり定義されているわけではありません。

ちなみにロブウェッジはロフトが60度以上にもなるウェッジです。

ロフトが大きいクラブであるほど、短く高い球を打つのに適しています。

ウェッジの選び方では、この数値を見ることが必要です。

ウェッジのロフトの数値を基準にした選び方

それではウェッジを選ぶとき、何を基準にすれば良いでしょうか。

まず見るべきは、ピッチングウェッジのロフトです。

このピッチングウェッジの数値を基準にして、下のウェッジの数値を決めていきます。

そして大切なのは、ウェッジのロフトの間隔が均等になるように選ぶことです。

ウェッジのロフト間隔は、4度から6度くらいが標準です。

例えば自分の持っているピッチングウェッジのロフトが44度であるとします。

このとき、ピッチングウェッジを含めて3本のウェッジをセッティングするとした場合、6度刻みでウェッジを選ぶのが良いでしょう。

具体的には、50度のアプローチウェッジ、56度のサンドウェッジが当てはまります。

またピッチングウェッジのロフトが48度であれば、4度刻みで選ぶのが良いでしょう。

具体的には、52度のアプローチウェッジ、56度のサンドウェッジです。

このようにピッチングウェッジのロフトを基準にした選び方が基本です。

ウェッジを4本持つ場合のロフトの選び方

先ほど説明したようにウェッジの基本はピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジの3本です。

しかしゴルフの基本はショートゲームです。

短い距離を適切に打つために、ウェッジを4本持つプレーヤーも増えてきています。

そうしたウェッジ4本の場合の選び方も、基本的には同じです。

ピッチングウェッジのロフトを基準に刻み幅を決めましょう。

例えばピッチングウェッジのロフトが48度であれば、4度刻みで選んでみます。

まず52度のアプローチウェッジ、56度のサンドウェッジが選ばれます。

そこにさらにロフトの大きい60度のロブウェッジが加えるのです。

また48度のピッチングウェッジを持っていたとしても、ロブウェッジを入れない選び方もあります。

その場合は、50度、54度、58度などのパターンが考えられます。

アプローチウェッジとサンドウェッジの間に、さらに1本入れるイメージですね。

この場合ピッチングウェッジとアプローチウェッジの間隔がずれていますが問題ありません。

ピッチングウェッジのロフトを基準にした選び方はあくまで基本的なものです。

臨機応変に対応していきましょう。

プロゴルファーを参考にしたウェッジの選び方

ウェッジは基本的に、ピッチングウェッジのロフトを基準にして選ぶことは何度も説明しました。

しかしプロゴルファーの場合、選び方は様々です。

コースによってセッティングは変わりますが、変則的な間隔も少なくありません。

例えばあるプロゴルファーは50度、55度、58度のように、バラバラの間隔です。

他にも49度、52度、57度など、ちょっと珍しい奇数の数値のロフトを2本持つプロゴルファーもいます。

アマチュアのプレーヤーでは、中々考えらないセッティングです。

ではなぜプロはこのように変則的なロフトの数値間隔でウェッジを選ぶのでしょうか。

それは、プロが自分の飛距離を正確に把握しているからです。

自分のフルスイングやハーフスイングがどのくらい飛ぶのかを知っています。

その上でセッティングを決めるので、このように変則的な数値が出てくるのです。

逆に言えば、アマチュアゴルファーでも自分の飛距離が把握できていれば、この選び方は参考になるでしょう。

ただしこれは少し上級者向けの選び方と言えますね。

コースに出たときのウェッジの選び方

コースに出たとき、ウェッジをどのように選びますか。

各ウェッジの飛距離の目安は以下です。

ピッチングウェッジ:男性で80-120ヤード/女性で50-80ヤード

アプローチウェッジ:男性で70-110ヤード/女性で45-70ヤード

サンドウェッジ:男性で60-100ヤード/女性で40-60ヤード

それぞれのウェッジはロフトの大きさに幅があるので当然飛距離も変わります。

大切なのは、自分がどのウェッジでどのくらいの距離を打てるのかを把握しておくことです。

自分の飛距離が分かっていれば、残りのピンまでの距離に応じてウェッジを選択できます。

また、ウェッジの本数が多ければその分選択肢は増えます。

52度と58度のウェッジしかないゴルファーは、中間の55度で打つくらいの距離の場合コントロールが必要です。

しかし55度のウェッジを持っていれば、普段と同じ打ち方でぴったり寄せることができると考えられます。

自分の飛距離を理解し適切なウェッジを選択するのが、コースでのウェッジの選び方のポイントです。

ウェッジはロフトの大きさを基準にすることが基本的な選び方

ウェッジの選び方は、基本的にロフトの大きさを基準にします。

自分の持っているクラブのロフトをきちんと調べて適切なものを選びましょう。

その上で自分が打てる飛距離を把握できていれば、さらにこだわった組み合わせが可能です。

ウェッジはとても使用頻度の高いクラブです。

正しい選び方で、自分に合ったウェッジを見つけましょう。