先調子?元調子?シャフトの特性と打ち方のタイプ

ドライバーのシャフトにはたくさんの種類があります。

どのようにそのシャフトを選ぶのか、初心者ゴルファーは迷ってしまうことでしょう。

シャフト選びは、自分の打ち方に合わせてフレックスや調子(先調子、中調子、元調子)などで決めていきます。

実際に試し打ちした結果と感覚で選びますが、選ぶにあたり必要な知識やおすすめのシャフトを紹介します。

ドライバーのシャフトの種類

クラブを買う際に、自分の打ち方や好みに合わせてシャフトを選択することができます。

基本は、ドライバー、アイアンに限らず、標準シャフトとカスタムシャフト、メーカーによってはオーダーメイドすることも可能です

アイアンであれば、標準シャフト(カーボン/スチール)から選ぶ人が多いですが、ドライバーになるとそうはいきません。

ドライバーのように長いクラブになると、その人のスイングタイプとシャフトが合っているかが重要だからです。

そのためドライバーのシャフトは、フレックス、重量、調子(先調子、中調子、元調子)などが細かく違うものが多数売られています。

しかし、シャフトが選べると言われても、ゴルフを始めて間もないゴルファーは、何を基準に選んで良いのか分からないでしょう。

まず必要な知識を紹介する前に、有名なシャフトメーカー4社を紹介します。

・三菱ケミカル
(Diamanaシリーズ、KUROKAGEシリーズ、TENSEIシリーズ、FUBUKIシリーズ)

・藤倉ゴム工業
(Speederシリーズ、MCシリーズ)

・UST Mamiya
(ATTASシリーズ、PROFORCEシリーズ)

・グラファイトデザイン
(TOUR ADシリーズ)

あなたの打ち方はどのタイプ?

まず、ドライバーのシャフトを選ぶにあたって、自分の打ち方がどのようなタイプなのか把握する必要があります。

それによって、先調子、中調子、元調子のいずれが自分の打ち方に合っているかを見極めます。

そのほか、シャフトのフレックスや重量など含め、比較検討しシャフトを決めていきます。

ゴルフの打ち方は、大きく分けると二つのタイプに分類できます。

●スインガータイプ

スインガータイプの人は、リズムをとても大切にする打ち方をします。

バックスイング、ダウンスイングと一定のリズムで大きな弧をイメージしてスイングしている人が多いです。

このタイプは、インパクトゾーンを長くイメージしてボールを運んでいく感じで飛ばします。

●ヒッタータイプ

ボールを叩くイメージでダウンスイングを行うタイプの人です。

スインガータイプと違い、インパクト手前から一気にクラブヘッドを加速させる打ち方になります。

そのため飛距離は伸びますが、方向性のコントロール技術が必要になります。

先調子シャフトと元調子シャフトの比較

次に、シャフトの調子について話します。

調子、別名キックポイントとも呼ばれますが、何を表しているか知っていますか。

どのシャフトもしなり方か同じかというとそうではありません。

シャフトが最もたわむポイントが異なります。

それを表しているのが調子です。

・先調子

先端側(ヘッド側)にしなるポイントが設定されています。

先調子はクラブヘッドが返りやすい特徴を持っています。

スイングリズムが早く切り返しが早い打ち方をする人や手首を使って打つ人に向いています。

・元調子

手元側にしなるポイントが設定されています。

先調子とは違い、クラブヘッドの返りは良くありません。

ただし、トップの切り返しの位置でシャフトのしなりを感じやすくなります。

そのため、ダウンスイング中もしなりを感じ続けられるメリットがあるのです。

切り返しが遅くタメを自分で作れる人やノーコック気味で打つ人に向いています。

その他、中調子のシャフトもありますが、上記二つの中間の特性を持つシャフトです。

アマチュアには先調子シャフトがおすすめ

打ち方のタイプ別に調子の話をしましたが、アマチュアの場合は先調子のシャフトがおすすめです。

なぜ、アマチュアに先調子のシャフトをおすすめする理由は次の通りです。

・クラブヘッドが走りやすい
・弾道に高さが出しやすい
・ボールがつかまりやすい

アマチュアの場合、打ち方が固まるまで時間がかかります。

その間に扱いが難しい元調子のシャフトを使うと扱いきれず、力みの原因になります。

『自分は難しい元調子でも力まない!』と考える人もいるかもしれませんが、人間の心理から、ボールが飛ばない、つかまらないことが続くと無理矢理しようとする意識が無意識に働いてしまいます。

その結果、間違えた打ち方で固まってしまうこともあるのです。

まずしっかりと振り抜ける打ち方が固まるまでは、先調子のシャフトでボールをしっかりとつかまえて飛ばせる先調子シャフトをおすすめするのです。

もちろん打ち方が固まり、ヘッドスピードも上がってくるようになれば、元調子や中調子、またフレックスも変えていけば良いです。

打ち方のタイプにかかわらず初心者におすすめな先調子シャフトのドライバー

初心者の場合、頭で分かっていも飛距離を求めてしまうのはやめられないと思います。

そこでおすすめしたいのが、ヤマハの「inpres UD+2ドライバー」です。

《クラブヘッド体積》460cc

《ロフト角》9.5/10.5

《シャフト》オリジナルカーボンTMX-419D(45.75インチ)

《フレックス》S/SR/R

《調子》先中調子(先調子と中調子の中間)

なぜ、このドライバーをすすめるかというと、クラブヘッド、シャフトともアマチュアの打ち方でもしっかりとクラブヘッドが走るように工夫されているからです。

その理由は、ヘッドターンエネルギー構造とチップウェイトテクノロジーの二つの最新テクノロジーにあります。

ヘッドターンエネルギー構造では、重心位置を従来よりも外側にすることで遠心力を作りやすくしています。

チップウェイトテクノロジーでは、シャフトのたわみをインパクト時に抑えることでエネルギーロスをなくしてくれます。

そのため初心者でもクラブヘッドを走らせやすく、飛距離も出しやすい作りになっています。

ヒッタータイプの打ち方を目指す初心者へおすすめのドライバー

先調子のシャフトをおすすめしてきましたが、ヒッタータイプの打ち方を目指したい人もいるはずです。

そんなゴルファー向けに、テーラーメイドの「M3 460ドライバー」をおすすめします。

なぜ、このドライバーをすすめるかというと、打球方向を修正してくれるツイストフェースの搭載、そして選択できるシャフトの種類が豊富であることです。

調子は中調子が基本となるので、ヒッタータイプの打ち方を目指す人にはちょうど良いでしょう。

《クラブヘッド体積》460cc

《ロフト角》9.5/10.5

《シャフト》KUROKAGE TM5(45.5インチ)
      TourAD IZ-6(45.25インチ)
      Speeder 661 EVOLUTION IV
      TourAD IZ-6(45.25インチ)
      Diamana RF60(45.25インチ)
      ATTAS COOOL 6(45.25インチ)

このドライバーは中級者、上級者になっても使えるドライバーなのでおすすめの1本です。

ドライバーはシャフトの選択が大事

ドライバーのシャフト選びで必要な知識について話しました。

ゴルフは自分に合った道具に早く出会えることで上達します。

シャフトは多数あるため、自分に合ったものはあるかもしれませんが、知識がない状態では出会う確率は非常に低いです。

シャフトに関する知識、自分の打ち方のタイプなどを把握し、自分に合ったドライバーに1日でも早く出会ってください。