ダフリの原因を突き止めればスコアアップは確実となります。
グリーン周りまでは順調にボールを運べても、アプローチでダフってしまうとスコアは崩れてしまうのがゴルフです。
いかにスムーズにアプローチをしてピンに近づけることができるか。
ダフってしまう原因は何か。
ベストスコアを更新するために、ここからアプローチとダフリの原因を追及していきましょう。
ダフリの原因とアプローチの結果
アプローチでダフリが出る原因は、いくつかに分けられます。
グリーンを意識しすぎてアプローチを打った後、顔がボールを追いかけて頭が残らないこと。
手首のコックがほどけてしまい、ボールの下を叩いてしまうこと。
体が開いてしまい、右肩が出てしまうこと。
ボディーターンでなく、つい手や腕だけの小手先打ちをやってしまうこと。
例を挙げると切りがないほどダフリの原因はあります。
これらの原因をひとつずつ解決し、アプローチを得意な武器としてコースマネジメントしましょう。
残り80ヤード以内でのアプローチのミスは自分が思っている以上に精神的に参ってしまいます。
250ヤードのドライバーショットの1打と、80ヤードをダフって50ヤード残る残念なショットも同じ1打です。
こんなことを繰り返していると当然ですがベストスコアなんて出るわけがありません。
それでは、ダフリやミスショットの確率が激減するスイング方法を追及していきましょう。
案外、簡単なことを直せば改善されるのですが、それが逆に難しくもあります。
アプローチのダフリ解決策
それでは具体的にダフリの原因を解決していきましょう。
まずは顔がボールを追いかけて頭が残らないことで発生するダフリですが、これはシンプルに顔を残す、この一言一動作です。
ドライバーショットやアイアンショットでも同じことが言えますが、アプローチではボールを打つ瞬間まで顔を動かさないことが大切です。
それではどうすれば顔を動かさずに済むのでしょうか。
いたってシンプルですが、右利きのゴルファーであれば打つ瞬間まで左目でボールの飛球線反対側の側面、つまり打面を見つめてください。
左目でボールを見つめることにより、若干顔が動いたとしても頭はボールの後ろにあるので安定したアプローチショットが打てます。
簡単なようですが、いざ実行してみると意外と慣れるまで違和感があるため続けてみてください。
ちなみに左利きのゴルファーは右目でボールを捉えてください。
次に手首のコックのほどけは、力まずにコックを意識していくと徐々に改善されます。
ちなみにコック保持力をサポートするグローブも販売されているため試してみると良いでしょう。
体が開くアプローチのダフリの改善策
ここからの改善はかなり難しいものとなります。
長い年月をかけて作ってきたスイングそのものを壊してしまうかもしれないからです。
例えば、体が開いてしまい右肩が出てしまうこと。
これはもしかしたらダフリにおいて一番の原因となる問題点かもしれません。
体が開くとドライバーやアイアンショットだとスライスやシャンクが出たりします。
アプローチに関しては右肩が体より先に出ると深めのダフリとなり、芝をえぐってボールの飛距離は10ヤード程度と悲惨な結果になることも多々あります。
どうすれば体が開かずに右肩を抑えられるのでしょうか。
それは飛球線方向に壁を意識して体が流れるのを防ぐこと。
それから打ち急いでスイングリズムを崩さないこと。
さらに兎にも角にもボールを打つ瞬間まで頭を残すことです。
これらの行動が体を開かないスイングをする骨子となります。
スイングはリズムとテンポ、そして頭を動かさず軸を中心にボディーターンしていくようにします。
これが基礎となります。
ダフリが嫌ならアプローチも軸とボディーターンで打て
軸を意識すると本来のパワーが発揮されない錯覚に陥るかもしれません。
コマの様な軸回転こそがもっともパワーを伝達できるスイングとなります。
フィギュアスケートの回転を思い出してください。
手を胸に当てて、体の軸を中心にコマのように回転しています。
軸がブレている回転を見たことがないはずです。
次に手や腕でのスイングが何故いけないのでしょうか。
それは単純に手や腕は器用すぎるからです。
アプローチの基本は、構えたところにウェッジを戻してくるということです。
手や腕だと、スイングは簡単ですが、微妙に違う場所にウェッジが戻ってしまい、ダフリの原因となります。
そこで太い筋肉を搭載した背筋を利用したボディーターンのアプローチを身につけましょう。
アプローチは様々なシチュエーションから即座にウェッジを選択してピンを狙っていくクリエイティブな作業となります。
選択したウェッジによっては、理想的なスイングをしたとしてもダフリやミスショットの原因となるケースも発生します。
ライやグリーンまでの距離は当然ですが、自分の得意不得意とするウェッジを念頭に入れて、コースマネジメントしましょう。
ダフリの原因は状況判断を誤ったアプローチにあり
例えばですが、かかと下がりの傾斜地で残り70ヤードのアプローチショットが残ったとします。
ライバル達はライの良い場所からいつものアプローチショットでグリーンを捉えています。
そのため絶対にピン傍に寄せてパーを取りたいと思えます。
そのためダフリは絶対に避けたいので、左目でボールを睨み、コックと壁を意識してボディーターンでのアプローチショットをします。
ライが良ければピンに近づいて見事パーですが、今回はダフリ確定です。
なぜなら踵下がりの傾斜で壁を意識してのボディーターンをすると、傾斜にクラブが刺さるスイングとなってしまうからです。
何が原因なのでしょう。
この場合どう対処すれば良いのでしょうか?
この場面では、ボディーターンを一度やめて腕を傾斜なりに振る小手先のアプローチを試してください。
先ほどはダフリの原因にも挙げられた小手先ショットですが、傾斜地では意外と重宝します。
傾斜地でのボディーターンショットは逆にバランスを崩しやすくダフリの原因となる場合があります。
足をしっかりと固定させた小手先ショットの方がはるかに傾斜地には適応できます。
ダフリの原因とアプローチの記録
ひとつのアプローチをマスターすればどんな場面でも対応できるというわけではありません。
ライが良いとき用のスイングや傾斜地やバンカーショットでのスイング。
ではどうすれば、ダフリを防ぎ、どんな場面でも対応できるアプローチを身につけることができるのでしょうか。
それは経験しかありません。
こんな傾斜地のときは小手先ショットが成功。
フェアウェイバンカーでは手振りのショットでトップさせると飛距離を稼ぐことができた。
目の前に木が茂っていたので転がしたらグリーンに寄せられた。
ライは良かったけれど、ガードバンカーが口を広げて待っていたのでコックを捻りながらロブショットを打って成功。
これらの成功経験を頭にインプットして次回のゴルフに繋げましょう。
プレー中、スコアカードに特殊なケースの成功ショットやダフったときの原因を書いておき、帰宅後ノートにまとめておくことをおすすめします。
自分で作る専用ブックになり、他のアプローチブックよりもずっと参考になるはずです。
あの時のあのショットを思い出しながら振り返ると、更なる飛躍となるはずです。
ダフリの原因とアプローチのまとめ
今回、アプローチのダフリとその原因について説明しました。
アプローチがピンに寄らなければ良いスコアは出ません。
花道からのベタピンは当然ですが、100ヤード以内のアプローチショットでも10m以内には寄せたいものです。
アプローチが上達すればスコアアップは確実です。
全ては無理ですが、ダフリの原因を追究してアプローチが得意となるように日々精進しましょう。
それがベストスコア更新の近道となるはずです。