フェアウェイウッドとユーティリティ。初心者が迷うクラブ

ゴルフクラブのうち、アイアンはセットで売っているため、組み合わせで迷うことはありません。

ドライバーも1本をどれにするか迷うだけです。

それに対してフェアウェイウッドとユーティリティは種類が違い、本数も3本くらいは必要になることが多く、初心者が一番選択に迷うクラブです。

今回は初心者が選ぶべきフェアウェイウッドとユーティリティについて説明します。

フェアウェイウッドなのかユーティリティなのか、まずは違いから

一番飛ばせるドライバーとアイアンセットとの間の大きな距離差を埋めるクラブが、フェアウェイウッドやユーティリティです。

飛距離は男性平均で160~200ヤード程度を打ち分けるクラブとなります。

フェアウェイウッドを使うかユーティリティを使うのか、どういう組み合わせにするかはゴルファー自身で決めることになり、初心者が迷うところです。

しかしクラブは飛距離で組み立てるため、最終的にはその距離を自身が打ちやすいクラブを選ぶのがベストです。

フェアウェイウッドもユーティリティもドライバーの次に打つクラブで、正確に2オンできるクラブを選ぶことになります。

そういう意味ではどちらのクラブを選んでも不正解はありません。

ただしラウンド中に持てるゴルフクラブの本数は14本と決められています。

ドライバー、アイアン、ウェッジ、パターを除くと、フェアウェイウッドとユーティリティは多くても4本程度の組み合わせです。

初心者にとってこの4本の飛距離を打つことは難しいので、クラブの特徴や打ち方を理解することが大切です。

初心者にフェアウェイウッドは難しいのか?

フェアウェイウッドはドライバーの次にシャフトが長く、ヘッドの形状はドライバーを小さくしたような形状です。

ドライバーはティーアップして打ちますが、フェアウェイウッドは地面からでも打てるように設計されています。

フェアウェイウッドの種類は3番、5番、7番ウッドが代表的な種類で、シャフトを長くして飛距離が出る設計にしています。

シャフトが長いのが理由で初心者には難しいかもしれません。

特に3番ウッドはプロゴルファーでも、まっすぐ打つのは難しいと言われています。

そのため3番ウッドが使いこなせれば、すべてのフェアウェイウッドとユーティリティを使いこなせると思っても良いでしょう。

ヘッドスピード40m/sのフェアウェイウッドのロフト角と飛距離

3番ウッド/15度/205~215ヤード

5番ウッド/19度/195~205ヤード

7番ウッド/21度/185~195ヤード

上記は、初心者に多いヘッドスピードと飛距離を記載していますので、クラブ選びの参考にしてください。

ドライバーと組み合わせると、3番ウッドと5番ウッドのセッティングが一般的です。

あとは7番ウッドかユーティリティを組み合わせることになります。

フェアウェイウッドの打ち方

フェアウェイウッドの打ち方は、ドライバーやユーティリティ、アイアンと異なります。

これも初心者には難しいようです。

スイングはドライバーのようなアッパー気味ではなく、アイアンのようなダウンブローでもありません。

クラブの最下点でボールを払うようなイメージで打ちます。

竹ぼうきをご存じの人なら良く分かると思いますが、ボールを右から左へ弧を描きながら振り払うような感じです。

この払い打ちがフェアウェイウッドの基本です。

アドレス時のボールの位置は左足付近に置くのが一般的です。

あまり力んではいけません。

フェースにボールを軽くヒットさせて、振り払うことを意識すれば上手に打てます。

ただこれが簡単に当たるものでもありません。

しかし、200ヤード以上の距離を2オンさせるには、フェアウェイウッドでなければ乗りません。

イーグルやアルバトロスは、フェアウェイウッドを使わなければできないでしょう。

プレースタイルに奥行きをつけたければ、フェアウェイウッドの練習は避けられません。

ユーティリティは初心者にとって使い勝手の良いクラブ

フェアウェイウッドは、飛距離を出すためにシャフトが長く設計されています。

そのぶんミートがしづらく、初心者に扱いにくいところが欠点だとも言えます。

それに対してユーティリティはフェアウェイウッドとアイアンの中間的なクラブとして設計されています。

飛距離は160ヤード以上のクラブです。

ヘッドスピード40m/sのユーティリティの飛距離

3UT/19度/185~190ヤード

4UT/21度/175~180ヤード

5UT/23度/165~170ヤード

6UT/25度/155~160ヤード

フェアウェイウッドはドライバーの飛距離から番手を合わせるのに対して、ユーティリティは飛距離が一番良く出るアイアンから、番手を上げていくのが一般的です。

最近のアイアンセットは5番アイアン以降から揃っており、難しいロングアイアンはユーティリティを使用するようになっています。

長い距離をロングアイアンで狙うのはなかなか難しいもので、ダフったりトップしたりしてミスの確率は高くなります。

そのためユーティリティはロフトの角度が低い3番、4番のロングアイアンの代わりにセットすることが多いです。

ユーティリティはフェアウェイウッドの振り抜きやすさと、アイアンの操作性を兼ね備えた、名前の通り大変使い勝手が良い構造になっています。

しかもミスに寛容で、初心者には心強いクラブです。

初心者に扱いやすいユーティリティ打ち方

フェアウェイウッドに比べるとユーティリティは初心者でも扱いやすく、長い距離を正確に打てる優しい構造になっています。

ユーティリティはアイアンのように、ダウンブロー気味で打つことができるので、フェアウェイウッドのような払い打ちを覚える必要がありません。

もちろん払い打ちで打つこともできる万能クラブです。

基本的には、アドレスのボールの位置はミドルアイアンと同様に構えて、スイングもアイアン同様で構いません。

初心者にとってアイアンの延長線上で使えることは、扱いやすいクラブと言えるでしょう。

ラフに沈んだボールもダウンブロー気味に打てば、クラブヘッドが入りやすくなります。

フェアウェイからでもラフからでも同じクラブを使えるのは大きなメリットです。

ユーティリティのヘッドの形状は、ウッドタイプとアイアンタイプの2種類に大別されます。

ウッドタイプはフェアウェイウッドを小さくした形状で、比較的シャフトの長いものが多く飛距離も出やすいです。

対してアイアンタイプは見た目はアイアンですが中空になっているものが多いです。

ユーティリティを選ぶときは、アイアンセットの延長か、フェアウェイウッドの下の番手として選びます。

やはり飛距離を基準にバランス良く埋めると良いでしょう。

フェアウェイウッドかユーティリティか初心者の組み合わせ

フェアウェイウッドなのかユーティリティなのかは、自身が扱いやすクラブを選ぶべきです。

最初に説明したように、フェアウェイウッドもユーティリティも残り160~200ヤード前後の距離で使用するクラブです。

この距離はゴルフ上級者でも正確に打つことは難しい飛距離です。

初心者は飛距離よりも正確性を重視するほうがスコアアップにつながります。

そのためボールが無理なく上がり、正確に狙えるクラブを選びましょう。

ドライバーの次に飛ぶクラブを何にするかでもセッティングは変わります。

最近の5番ウッドは3番ウッドに近い飛距離を出せるものもあります。

難しい3番ウッドよりは簡単ですから、ドライバーの次に使用するクラブにしてはおすすめです。

初心者におすすめのセッティングは、ドライバー、5番ウッド、4UT、5UTです。

この組み合わせは、シャフトが長すぎないので初心者には扱いやすいはずです。

ただし好みもあるでしょうから、これをベースに自身に合ったセッティングを探してみてください。

飛距離よりも方向重視が大切

ゴルフはミスの少ないほうがスコアはまとまります。

フェアウェイウッドもユーティリティも長い距離を打つクラブなので、初心者にはミスの多いクラブです。

クラブの特性を生かして、飛距離よりも方向重視を重視して、ミスの少ないラウンドを心掛けるようにしましょう。