ゴルフでスコアを左右するのはアプローチとパターだと言われています。
アプローチというとグリーン周りをイメージするゴルファーが多いと思いますが、実は50ヤードや70ヤードもアプローチの中に入ります。
実はこの50ヤードや70ヤードのアプローチも、グリーン周りと同じく意外と重要です。
これらの打ち方をマスターすることであなたのゴルフの内容はグッと変わるでしょう。
50ヤードのアプローチの様々な打ち方
50ヤードのアプローチの打ち方には状況によって種類があります。
50ヤードの距離に関わらずグリーン周りのアプローチでも同様です。
エッジまで30ヤード、そしてエッジからピンまで20ヤードのアプローチの場合、オーバーすることを避けるあまりショートしてしまう人が多いです。
そうならないためにはグリーンを上手く活用するため低めの弾道のピッチエンドランにすると良いです。
ランの距離を想定しなければならないのですが、比率は3対2でランが「2」になるのでエッジ、もしくはエッジの少し先に落とせばランでピンに寄せることができます。
このようにピッチエンドランが一番攻めすいのですが、手前に障害物がある場合は使えません。
もしも障害物がある場合は高めに上げるピッチショットがオススメです。
ロブショットも選択肢にはあるのですが難易度が高くミスが起こりやすいためオススメできません。
障害物が前にあると、それを避けようとする意識が強くなるため無意識に上げようとクラブを手で上げてしまうので気をつけましょう。
基本の50ヤードアプローチの打ち方
先に話したように50ヤードのアプローチの打ち方も状況によって違います。
しかし当然基本となる50ヤードのアプローチの打ち方もあるものです。
その基本の打ち方には2種類の考え方があります。
1つはアイアンショットの延長、もう1つはアプローチの延長と考えることです。
まずアイアンショットの延長と考える場合は、振り幅は肩から肩まで左右対称に振ります。
しかしこれだと50ヤードを越えてしまう可能性があります。
そのためまずはクラブを短く持ち、フェースを若干開きます。
あとは振り幅を調整することで距離感を出してください。
対してアプローチの延長と考える場合は、まず大切なのが手首を使わないことです。
振り幅は胸から胸くらいまでを目安に一定のリズムで左右対称に振ります。
手首を使わないのでスイング中に緩みにくく、初心者ゴルファーにはアプローチの延長をオススメします。
どちらのアプローチも距離感は人によって変わるので、自身で練習する中で自分の50ヤードになる振り幅を知るようにしましょう。
転がして寄せる50ヤードのアプローチの打ち方
まずは初心者にもオススメの転がして寄せる50ヤードのアプローチの打ち方から紹介します。
スタンスは普段と同じで良いですが、体重を左に置きます。
またボールも左足寄りに置いてください。
このアプローチでの基本はノーコック、つまり手首を使わないことです。
バックスイングは手首を使わず固定した状態で持っていき、左手の甲でボールを打つようなイメージでインパクトまで持ってきます。
そこから一気に打ちたい方向へ向けてフォローを取ります。
ここで大事なのはバックスイングからインパクト、そしてフォローまで一定の速さで振ること。
アプローチのミスの原因は、ボールを打とうとする余りインパクトで強くヘッドを入れてしまい、スイングスピードが崩れてしまうことです。
体を使ってクラブを振ればそのようなことにはならないので、手打ちしないことを強く心がけるようにしましょう。
また右膝への意識も大切です。
左足体重を維持したまま、インパクトを迎えたら右膝を左膝に寄せるようにフォローします。
そうすることで打ちたい方向へのフォローが出しやすくなるのです。
障害物を避けるための50ヤードのアプローチの打ち方
次はバンカーやクリークなど、ハザードを避けるための50ヤードのアプローチの打ち方を紹介します。
まずアドレスでの腕はシャフトと腕が「y」の字になるよう意識します。
yの字になるようにするにはハンドファーストに構えること。
そうすることでアプローチで多いダフリのミスを減らすことができます。
またヘッドを若干オープン気味に構えると、ヘッドが抜け易くなります。
アプローチで大事なのは、ヘッドの重みを感じながらクラブを振ることです。
力を入れ手で振ると、ヘッドの重みを感じながら振ることができずスイングスピードも一定しません。
その結果、芯を捉えづらくなるので距離感が大事なのに、振り幅が同じでも距離がバラバラになってしまいます。
手を使わず体を使って、ヘッドの重みを感じながらクラブを振るようにしてください。
ここで気をつけて欲しいのが、体を使おうとした結果、体重移動してしまうことです。
ミート率を上げ、同じ距離感で打つためには体重移動は厳禁です。
左足に体重を乗せたまま体重移動は一切しないように気をつけてください。
距離感を養うための練習方法
50ヤードのアプローチの打ち方が分かったら当然次はそれを身につけなければなりません。
そのためには日々練習を積むしか方法はないでしょう。
貴重な練習を無駄にしないために、しっかりと身につく練習方法を紹介します。
「効率良く」と言いたいのですが、ゴルフ上達に近道は無く、日々の地道な努力しかありません。
アプローチで最も重要なのは「距離感」です。
ここでは50ヤードのアプローチに注目してお話ししましたが、全てのアプローチを50ヤードのアプローチの基本の距離感として考えると良いでしょう。
逆を言えば、50ヤードの距離感がしっかり作れていれば、他の距離もできるようになるということです。
まずはどのくらいの振り幅が50ヤードになるかを知ることです。
先に何度か話していますが、このときにスイングスピードが一定でないと振り幅が同じでも同じ距離を出すことはできません。
そのため同じスイングスピード、同じ振り幅で確実に50ヤードを打てるように練習します。
そのためには徹底的に50ヤードだけを狙う練習を繰り返してください。
得意な距離を作ることでマネジメント力アップ
ゴルフというスポーツは技術的な面も大事ですが、マネジメント力も非常に大切です。
そのマネジメント力を上げるためにもアプローチの距離感とはとても大事です。
またアイアンやアプローチで得意な距離を作るということも、マネジメントの大きなピースとなります。
そう言うのも「絶対的な自信のある距離」を持っていればマネジメントし易くなるからです。
「絶対的な自信」というのは、ミスショットが少ないだけでなく確実にその距離を運べることを言います。
50ヤードのアプローチの打ち方を身につけ、得意な距離にすることでその前後の距離のアプローチに自信がつくようになるでしょう。
そうすると微妙な距離の場合、敢えて50ヤードを残して確実にピン側に運ぶというようなマネジメントをすることができます。
そのためには徹底的に練習をして、目を瞑ってでも50ヤードを打てるくらいにしておかなければなりません。
また50ヤードのアプローチだけでなく、100ヤード前後の距離を1つ得意にしておくと攻め方の選択肢が増えるので、更にマネジメント力は上がるでしょう。
ゴルフの中でもショートゲームは練習量が必須
スコアを伸ばしたいのであれば練習場に持っていくクラブを限定してください。
ショートアイアンからウェッジだけを持って行くことをオススメします。
あまり練習場へ行く時間が無いから、全部のクラブを練習したいという人もいるでしょう。
そのような人はドライバーやロングアイアンは5~10球ずつくらいで我慢してください。
残りは主にウェッジ、そしてショートアイアンとグリーンを攻めるのに必要なショットの練習をできるだけたくさんすべきです。
それがスコアアップへの最短ルートです。