スイングで矯正できないアイアンのクセは鉛で効果的に直そう

ゴルフは日々の練習の積み重ねで一歩ずつ上達していくスポーツです。

他のスポーツに比べて特に成長が遅く、5年続けても100を切れないゴルファーは多いです。

なかなか悪いクセが直せないということがその理由のひとつです。

その悪いクセを長い時間かけて矯正するのも良いですが、アイアンに鉛を貼り、効果的に矯正する方法もあります。

今回は、自分のクセを見抜き、鉛で矯正する方法を紹介します。

アイアンに鉛を貼る前に自分の悪いクセを見抜こう

アイアンショットでは、少しのスイングのブレがミスショットにつながります。

ブレの原因は何?

ミスショットの原因は?

まずはそれを突き止めないと改善のしようがありません。

この悪いクセは大きく分けるとスライス、フック、ダフリ、テンプラがあり、それらをスイングで改善することは並大抵のことではありません。

しかしこのスイング改造がなかなか難しく、長い年月をかけて作り上げたスイングはすぐには変わりません。

そこで便利な改造方法がアイアンに鉛を貼り、悪いクセを効果的に改善していくことです。

鉛を貼る場所や重さによりある程度の改善が可能となります。

また、鉛を貼る位置によってはバックスピンを増やしたり減らしたりすることもできます。

ヘッドターンのしやすさも貼る位置で調整ができます。

そしてなによりも鉛の魅力は、何度でも貼り替えができるということです。

一度貼ってみて合わない場合は、剥がして再度別の位置に貼ることができるのです。

こんなに便利な鉛ですが、効果的に利用するには、まず自分のアイアンのクセを見つける必要性があります。

アイアンに鉛を貼ったときの効果

最近のアイアンはメーカーの努力の甲斐もあり、かなり高性能でほとんどのゴルファーに対応するクラブへと進化しています。

しかしそうした万人向けのアイアンであっても、調整次第で自分にピタリと合ったカスタマイズをすることができるのです。

例えば、バックフェースの下部に鉛を貼ると、重心が低くなりボールを打ち出す角度がわずかに大きくなりバックスピンを軽減させる効果を発揮します。

アインショットの飛球が低いゴルファーや、ロングアイアンで高さが欲しいゴルファーにおすすめの鉛効果です。

逆にバックフェースの上部に鉛を貼ると、バックスピンがかかりやすくなります。

スピンが足りずにバックスピンがかかりにくいゴルファーは、ウェッジやショートアイアンに貼るとボールが落下地点に止まりやすくなるので良いでしょう。

また、最近のウェッジは安定してバックスピンがかかりやすい設計となっていますが、古いモデルのウェッジを使用しているゴルファーもこの位置に貼ると、同じ状況を作り出すことができるのです。

アイアンは鉛で効果的にカスタムできるので好みの調整をしましょう。

効果的にアイアンのスライスやフックを調整する鉛の貼り方

アイアンはボールを飛ばすクラブではなく、目的地まで運ぶクラブです。

つまり飛距離よりも方向性を優先しなければならないクラブですが、ここで問題となるのがスライスとフックです。

多くのゴルファーが、ティーショットはもちろんセカンドやサードショットのアイアンでもこれらのミスに悩んでいることでしょう。

この悩みの種でもあるスライスやフックも、鉛の貼り方次第では効果的に改善できます。

その方法とは、鉛を貼ってヘッドターンを調整すれば良いのです。

スライスや右へ打ち出しやすいゴルファーはヘッドターンをしやすくする必要があります。

そこでヘッドのヒール側に鉛を貼ることにより、意図的にヘッドターンをしやすくして、スライスや右へのミスを減らすアイアンへとカスタムします。

逆にフックや左へのミスが多いゴルファーは、ヘッドターンが抑えるためヘッドのトゥ側に鉛を貼ると良いのです。

これらの調整により、クラブの仕事である目的地までボールを運ぶことがより優しくできるようになるはずです。

まずは自分がどちらのミスが多いか把握して鉛を貼りましょう。

ミス方向の逆側に鉛を貼ると更に、ミスを大きくしてしまうので気を付けましょう。

アイアンを効果的に変える鉛の重さ

現在使っているアイアンを手間やコストをかけずに自分好みに調整していくことができる方法が、鉛を貼ることです。

その鉛を貼る効果は、ヘッドやシャフトにある程度の重量を加えることにより、重量配分を調整することです。

例えばですが、250グラムのヘッド重量のアイアンに5グラムの鉛をソール部分に貼るとヘッドの重心をおよそ1ミリ程度下げることができます。

5グラムの鉛を貼っても1ミリしか変わらないと思われがちですが、重心を1ミリ下げるには鉛を貼る以外の方法だと、ヘッド自体を改良しないと下げることはできないのです。

しかも1ミリ重心が下がるだけでも、安定したスイングが可能となり、ミスの少ないショットとなるため大きな変化です。

この1ミリの違いはアマチュアゴルファーでも感じることができるほどの違いです。

ここで気を付けたいことがあるのですが、5グラムで1ミリ重心が下がるのであれば、10グラムだと重心が2ミリ下がり更に打ちやすくなるのではと考えることです。

これは理論的にはそうでしょうが、10グラムの加重に自分のスイングが保てるかどうかが焦点となってきます。

重心は下がるでしょうが、そのせいで元のスイングができなければ意味がありません。

鉛は貼る場所もそうですが、重さも重要になってきます。

くれぐれも貼り過ぎには気を付けましょう。

効果的にアイアンのバランスをアップさせる鉛の貼り方

ゴルフクラブは番手により重量が変わります。

この重量は番手が小さくなる毎に重くしていくことが重要です。

しかしゴルフクラブを単品購入し、いろいろなメーカーを混在してしまうと、このバランスが崩れてしまい、ミスショットにつながることもなりかねません。

このようなときには、鉛を貼って微調整していくことが必要になってくるのです。

また、ゴルフクラブは通常、重量が増すと安定感が上がり、スイングも安定する効果があります。

これらを踏まえてアイアンが重いと感じない程度に鉛を貼り、番手毎のバランスをとっていきましょう。

バランスをとる調整方法として、シャフト自体に鉛を貼る方法とヘッドに貼る方法があります。

まずはシャフトに鉛を貼る方法を紹介しますが、グリップのすぐ下のシャフト自体に鉛を巻きつけるように貼る方法が一般的です。

これにより、アイアン全体の重量が増して、安定したスイングが可能となります。

また、鉛の重さを調整して、番手毎のバランスをとることも可能です。

次にヘッドに鉛を貼る効果ですが、前後左右に貼ることで重心位置を調整することができ、様々なミスショットを防ぐことができるようになります。

アイアン鉛の種類

ここまでアイアンの鉛の効果的な貼り方を紹介しましたが、鉛自体の紹介します。

まずはプレート型の鉛ですが、はじめから形状が決まっており、好きな場所へ商品をそのまま貼ることができます。

重さも選べますが、1枚重さ5グラムのものを購入しておくと、足りないときには重ね貼り、重すぎたら半分に切ったりすることで臨機応変に調整が可能です。

次に紹介する鉛はシート型の鉛で、購入したときは150ミリ角程度のサイズで、ハサミで切って小分けにして貼るタイプです。

こちらはシート型に比べて好きな形にカットできるため微調整ができるのですが、小さく切り過ぎるとプレイ中に剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。

最後にチップ型の鉛を紹介します。

プレート型に比べてふた回りほど小さい鉛で、だいたい1枚2グラム程度の重量です。

こちらもクラブのバランス調整の微調整がしやすい鉛で、重ね貼りで自分好みのアイアンへ改良することが可能です。

鉛は重さや大きさなど様々なものが発売されていますが、自分に合ったアイアンへと改良するのは、なかなか難しい作業です。

しかし、鉛は何度も貼り替えすることができるので、諦めずに少しでも自分に合うように微調整して、ミスショットを減らしていきましょう。

鉛の力でアイアンを変えてスコアアップ!

今回はアイアンへの鉛の効果と種類を紹介しました。

ラウンド中に、自分のミスを把握してスイング調整できるゴルファーは少ないはずです。

それならば自分のミスを把握して、アイアンを鉛で調整して効果的に改良したほうが得策です。

たかが鉛、されど鉛です。

食わず嫌いをする前に一度、鉛を貼って試してみませんか?

もし鉛が合わなければ剥がせば良いだけですから全く心配入りません。