使っていくうちに、アイアンのソール部分に彫られた番手の数字、メーカー名やモデル名に入っていた塗装が剥がれていたり、薄くなっていたりすることがあります。
そんなとき専用のマニキュアはもちろんのこと、女性が使っているような爪用でも簡単にリメイクすることができますし、新しい色を入れるとオリジナル感を楽しめます。
今回はマニキュアの塗り方とちょっとしたコツ、そして注意事項を紹介します。
アイアン用のマニキュアの塗り方を覚えてヘッドを綺麗する
アイアンのヘッドのバックフェースやソールには、番手数字やメーカーを表す文字などが彫られています。
そうした彫られた数字や文字に入れられた色は経年劣化で薄くなったり、剥がれたりしてしまうことが良くあります。
キャッディバッグに納めていると、ソール部分だけが見えるため、他人のクラブでも剥げた塗装を気にする人はいるかもしれません。
剥げていることが経験値の高い「勲章」と考える人もいるかもしれませんが、できれば定期的なメンテナンスは施しておきたいものです。
アイアンヘッドの刻印に専用の塗装をするだけのとても簡単な作業ですから、空き時間に自分好みのカラーリングをしてみてはどうでしょうか。
塗り方は、今の塗装を剥がして、新しく塗装するだけです。
「塗装」といっても女性が爪にマニキュアを塗るのと同じように、ベタ塗りして乾燥したら刻印の内側以外のはみ出した部分をスッと拭き取るだけで完了です。
作業自体は簡単ですが、ちょっとしたコツを知っておくと、失敗することなく綺麗な仕上がりになります。
それでは作業手順とちょっとしたコツを確認していきましょう。
アイアン用のマニキュアの塗り方の手順とコツ
今使っているアイアンのソールを確認してみると、番手を表す数字やメーカー名やロゴといった刻印があるはずです。
そのほかに、フェースには溝がありますし、バックフェースにはモデル名やロゴが彫られているはずです。
さらにネック部分にもメーカー名が彫られていたり、ソールやフェースに「FORGED」といった製造方法が彫られていることもあります。
それぞれに塗装されていると思いますが、もしかするとネックのメーカー名だけは色が入っていないかもしれません。
自分で色を入れるときには、出荷時の色をそのまま使っても構いませんが、世界にひとつだけの塗り方をしている人のほうが多いようです。
そこでマニキュアを塗装する前に、現塗装を剥がさなくてはいけません。
正直なところ、この作業がもっとも面倒臭いのですが、ここを頑張ってやっておかないと、塗った塗装が簡単に剥がれてしまうことがあるため注意してください。
番手の数字などは塗装面が大きいため、カッターの刃を斜めに当てて、掘り返すようにするとパリっと剥がれることはありますが、基本的にはコシコシと擦って削り落とすことになります。
脱脂することこそがアイアン用マニキュアの塗り方のコツ
アイアンの番手を表す数字部分は塗装面が大きいため簡単に落とせますが、モデル名やロゴマークなど小さいところは安全ピンのようなもので擦って塗装を剥がすほうが良さそうです。
とても地味な作業ですから1日ですべてを剥がそうとすると嫌になってしまうかもしれませんので、2~3本ずつを数日かけるつもりだと丁寧な作業ができるのではないでしょうか。
それでも表面に塗装が残っていることもあるでしょうから、最後に除光液を使ってゴシゴシ擦ると綺麗に拭き取ることができます。
本当は薬局で販売されているアセトンを入手できればサッと拭くだけで塗装を取り除くことができますが、他に用途がないうえに使用時に火気があると爆発の危険があるため、ゴシゴシ擦るほうを選択したほうが良いかもしれません。
カッター等で完全に塗装が剥がれていたとしても、表面に手汗や脂が付いていると問題があるため除光液を使って脱脂することが必須です。
脱脂せずにマニキュアを塗ると、あとから剥がれる可能性が高まるため、この塗り方のコツの第一歩としてしっかり行う必要があります。
綺麗なマニキュアの塗り方のコツはアイアンの下地処理にあり!
アイアンのヘッドにマニキュア塗装をする場合、色によっては下地が必要になります。
基本的な塗り方はマニキュアを直接塗れば良いのですが、ピンクやイエローなど薄い色合いは白色の下地を入れてから塗ると鮮やかに仕上がります。
下地処理と言っても、車のボディを塗装するときのサフェーサーのような下地処理用の塗料を塗る必要はありません。
最初に白色のマニキュアを塗り込んで、乾燥してから本来の色を上塗りすれば、綺麗な色が出てきます。
完全に乾燥するまでの所要時間は、およそ1時間の間隔を取ればと良いはずです。
下地用のベタ塗りに丁寧な作業の必要性はありませんが、塗装の内部にエアが入ってしまうことがあります。
その場合は針を使ってエアを抜くのが、ちょっとしたコツになります。
はみ出した部分は除光液をしみ込ませたティッシュペーパーでサッとひと拭きしてから、上塗りのマニキュアを塗るようにしましょう。
ちなみに黒色や赤色のような濃い色合いは直接塗って構いません。
アイアンのマニキュアの塗り方で大事な仕上げのポイント
マニキュアの塗り方は、アイアンの表面に彫られたくぼみにゆっくりと塗料を埋め込むだけです。
あとははみ出した部分を拭き取れば終了です。
仕上がりを考えると、前項で説明したように、気泡ができたところは針を使って丁寧に穴を開けて萎めること、そして淡い色合いは下地として最初に白色を塗り、そのあとで重ね塗りをすると綺麗になります。
どのような色を選んだとしても、塗装後の大事なことはしっかり乾かすことです。
季節(気温や湿度)によって乾燥時間は違ってきますが、おおむね1日経つと完全に乾燥しているはずです。
もしもアイアンを早めに使いたいということであれば、ドライヤーで温めると乾燥時間は縮まります。
ただし強い風や高温は気泡の原因となってしまいますので、アイアンヘッド全体を温めるつもりで熱を加えると、二度手間はなく早く乾燥させることができるでしょう。
なおアセトンはもちろんのこと除光液を開封したまま火気を使うのは危険ですから、強制的に乾燥を促す場合には、作業に使用した道具類を片付けてから始めるようにしてください。
マニキュア塗り察行で大事な溶剤の注意すべき点
アイアン用のマニキュアの塗り方が意外に簡単だということが分かったと思いますが、少しだけ注意事項があります。
それは除光液の扱いです。
塗料を溶かす、いわゆる溶剤として除光液(アセトン)を使うわけですが、ガソリンやシンナーなどもこの除光液を同じ役割をします。
また程度の差こそあれ、揮発剤は火気によって爆発することがありますし、室内で作業する場合には換気を良くしなければなりません。
冬季の作業でストーブがついていると危険ですし、調理用としてコンロなどを使用している場合も同様ですから、作業場所には細心の注意を払ってください。
次にネック部分のメーカー名に塗装したときです。
ヘッドとシャフトのつなぎ目にかぶせているソケットに除光液をつけてはいけません。
ソケットに除光液がつくと溶けてしまう可能性があるため、誤って付かないよう慎重な作業が必要です。
また拭き取るときに布切れやティッシュペーパーを使う場合、除光液がしみ込んだ布や紙の上にグリップを乗せてはいけません。
グリップの表面に除光液がつくと、どんなに擦って拭きとっても色落ちするようになり、グリップ交換が必要になります。
最後に揮発剤を使用していて目や鼻に痛みを感じたり、吐き気やめまいを感じたら、すぐに窓やドアを全開にして換気してください。
マニキュアを使ってアイアンの見栄えを良くする際の注意事項を確認
アイアンにマニキュアを塗ることで、ノーマルよりも綺麗にドレスアップすることができます。
塗り方は意外に簡単で、彫られた文字にマニキュアを埋めて、はみ出した部分を拭き取るだけです。
ただし注意事項だけはしっかり確認した上で作業することが大切です。