「パターの原点」L字型パターの打ち方は知っておくべき!

パターはラウンドで最も使用するクラブです。

そのため全ホールを2パットの36でラウンドすることを基本に、なんとかそれ以下のパット数にしようと日々努力していることでしょう。

そうした努力を費やすパターには、ピン型やL字型など色々な種類があります。

ここでは、そうした種類や打ち方を説明していきます。

パターにはどんな種類があるの?

パターはヘッドの形状で大別されます。

主にピン型、L字型、T字型、マレット型の4種類に分類されています。

L字型とT字型はヘッドの形状というより、シャフトとネックの形をアルファベットで表していますが、パターの分類で良く使われています。

それぞれの特徴を知って、自分の打ち方に合ったパターを選ぶことが大切です。

まずピン型はヘッドの先端と手前を重くして、スイートエリアを広げて左右の打ち損ないに強くなっています。

多くのプロゴルファーが良く使用していますのでお馴染みのパターでしょう。

次にL字型パターですが、開閉してストロークするために作られているようなもので、アイアンショットのようなパッティングをしたい人に合っています。

それから最近T字型パターはあまり見かけなくなりましたが、ヘッドの薄いセンターシャフトのパターです。

青木功プロが世界の青木と呼ばれていた頃に使用していました。

興味のある方は、「世界の青木パター」で検索してみてください。

さらにマレット型はかまぼこのような形状で、重心が深く慣性モーメントが大きく、ボールを真っ直ぐ打ちやすい構造になっています。

そのテール部分をさらに大きくしたネオマレット型も数多く販売されています。

とにかくミスに寛容な構造となっており、多くのゴルファーが使用しており、最近のパターの主流になってきています。

L字型パターの打ち方

L字型のパターは歴史が最も古いパターです。

アイアンと形が似ていて、ヘッドのヒール側から真っ直ぐシャフトが伸びています。

ゴルフの歴史とともにグリーン上で使用するクラブとして、アイアンが進化したパターのようです。

そのため打ち方はアイアンと同じく、フェースを開閉して弧を描くようにパッティングします。

アイアン同様にインサイドインのスイング軌道でストロークする人には相性が良いと考えられています。

操作性も高いため、ストローク中にスイートスポットを感じやすいパターです。

己の感覚でパターを操作する人には、このパターが向いています。

ほとんど選べませんが、細かいヘッド形状は自分の好きなタイプを選べば良いでしょう。

オデッセイストロークラボシリーズのパターなら、ヘッド形状の好みに合わせて18種類の中から自分に合ったパターが選べます。

L字型パターのヘッド選びには良いシリーズだと考えられますから、参考にしてみてください。

L字型パターのメリットとデメリット

パターの打ち方はヘッドの形状で大きく変わります。

ここではL字型パターのメリットとデメリットを紹介します。

●メリット

アイアンと同じようにフェースを開閉して打つため、バックスイングでフェースを開き、フォロースルーでフェースを閉じるストロークで打ちます。

構え方はアイアンと同様で構いませんので、ショットから連続して同じ構えで打てる安心感があるはずです。

アプローチと同じ感覚で打つことができるため、ロングパットの距離感が合わせやすくなるでしょう。

操作性も高いため、インテンショナルに調整できるのも特徴です。

●デメリット

操作性の高いパターはミスに対する寛容性が高くありません。

L字型はトゥ側に打点がズレるとシャフト軸を中心に回って開きやすく、芯を外すと方向性が定まらない上に距離も出ません。

また開閉して打つストロークは、フェースがプレやすいデメリットもあります。

フェースの開閉をしないゴルファー、特にヘッドを直線的にストロークする人には相性が良くないかもしれません。

ミスをしない前提で使用する必要がありますので、初心者やパターの苦手な人には不向きと言えるでしょう。

パターの操作ができる、中上級者向けのパターなのかもしれません。

パターの打ち方を知らないとパット数は減らない

パターの打ち方はL字型のように弧を描く打ち方の他、タップ式とストローク式の3種類に分かれます。

打ち方をパターに合わせる考え方もありますが、長くやっていればいるほど、打ち方のクセやパッティングの感覚はそう簡単に変えられるものではありません。

無理にL字型やマレット型のパターに合わせてもパット数は減りません。

そのため自分はどの打ち方が合っているからかを知ることは非常に大切です。

まずタップ式の特徴は、手首を支点にしてコツンと打つストロークです。

感覚でボールに当てる打ち方ですから、調子が良いとおもしろいようにパットは入りますが、調子が悪いとショートパットすら決まらなくなってしまうこともあります。

次にストローク式は手首をあまり使わず、ヘッドの動く量やスピードで打ち出す打ち方で、ヘッドは真っ直ぐ引いて真っ直ぐストロークします。

タップ式の打ち方はT字型のパターに向いていて、ピン型やL字型パターは弧を描くようにしてインサイドインで打ちます。

ストローク式はマレット型やネオマレット型に適した、ヘッドに合わせたオートマチックな打ち方です。

この3種類の打ち方のどれが自分に合っているかを打ち比べてください。

パターに打ち方を合わせるか、打ち方でパターを選ぶかには決まりはありませんが、打ち方を一定にしないとパットはうまくなりません。

L字型パターの打ち方を覚えておくと良いと思う理由

スコアアップのためにはパターは特に重要なクラブと言えます。

そのための自分に合ったパターを選ぶには、先ほど紹介した打ち方による違いを知っておいたほうが良いです。

また知るだけでなく、それぞれの打ち方も試しておきましょう。

歴史が古いL字型のパターの打ち方はパッティングの原点かもしれませんので、その打ち方を説明します。

スタンスはアイアンと同様で良いでしょう。

そのほうが色々と考えずにスッキリと構えられるはずです。

このパターには、アイアン同様のインサイドインのストロークが合っています。

しかしながらL字型はトゥバランスのためフェースが開きやすいので、開いてプッシュしてしまうことには注意してください。

そのためには、構えたときのボールと両手の位置に注意しましょう。

両手が体の中心線にあるとフェースが開きやすくなるので、気持ちハンドファーストにするほうが良いかもしれません。

あとは自分の感覚を信じて打ってください。

L字型パターが廃れることがないのは、パターの原点であり打ち方の基本であるからです。

その打ち方を知っておいても損はないでしょう。

やはりパターは打ち方で選ぶほうが良い

パターに構えなしと言われるくらい打ち方にセオリーはありません。

ヘッドの芯にヒットして、距離感が合えばどんな打ち方でも問題がないからです。

さらにワンパットでカップインすれば何も言うことはないでしょう。

パターを選ぶ際は、ブランドやデザインは二の次で、ワンパットでカップインできるイメージの湧く自分に合ったパターを選ぶべきです。

そのためには、やはりパターは自分の打ち方に合わせて決めるべきだと考えられます。

パッティングの軌道が弧を描くように打つゴルファーは、ピン型やL字型パターがおすすめです。

またヘッドの重さで真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打つタイプのゴルファーは、マレットタイプが良いでしょう。

今できるパター選びは、難しく考えずこの2種類の打ち方に絞ってみることです。

そしてあとは練習あるのみです。

ゴルフ練習場にパッティングコーナーがあれば必ず練習しましょう。

一番多く使うパターは一番練習しなければ上手くなりませんし、スコアは向上しません。

試打を重ねて自分に合った打ち方とそれに合うパターを探してみてください。

生涯のエースパターの候補にL字型を含んでみて

良くエースパターという言葉を良く耳にします。

エースパターに出会うまでには、多分色々なパターを試すことになるに違いありません。

見つけるためにも、同じ打ち方のパターだけでなく、違う打ち方のパターで打ち比べることも時には必要です。

そのため、ゴルフの長い歴史の中で、今もなお当初の形を残しているL字型パターもぜひ試してみてください。s