ゴルフのラウンド中にシャンクが出ることがあります。
シャンクとは、ボールがゴルフクラブのネックに当たって、斜め45度くらいに飛んで行ってしまうミスです。
ゴルフのミスショットの中でもシャンクは最も悲惨なミスと言って良いですね。
特にバンカーショットでは、シャンクが出やすい場面ですので要注意です。
今回は、バンカーショットでシャンクが出ないようにするコツを紹介します。
ゴルフでシャンクが出やすい場面とは?
ゴルフにおいて、バンカーショットはシャンクが出やすい場面であると言えます。
まずは、シャンクが出やすい場面とはどのような場面かを考えてみましょう。
傾向としては2点あります。
ひとつ目は、緊張した場面でシャンクが出やすいということです。
緊張すると、多くのゴルファーはボールに当てようと力んでしまうものです
この力みが通常のスイング軌道を狂わせることで、ボールがクラブのネックに当たるという通常では考えられないミスを呼びます。
これが、シャンクですね。
ふたつ目は、短いクラブを使う場面です。
ゴルフにおいて、ドライバーでシャンクをするというのは、ほぼあり得ないことだと思いませんか。
ドライバーは極端な話でしたが、長いクラブは下半身を使わないと打てないのでシャンクすることが少ないのが理由です。
それに対して下半身を使わずに手打ちになってしまいがちな、短い距離のアプローチほどシャンクが出る傾向があります。
バンカーショットはシャンクが出やすい場面
それでは、バンカーショットはどのような場面かを考えてみましょう。
まず、緊張しますよね?
ゴルフにおいてバンカーショットは、いつもと違う場面です。
特にガードバンカーでは、エクスプロ―ジョンで打つことが多いので、わざとダフらせるという特殊な打ち方をしなければなりません。
さらにピンが見えていると、「ボールに直接当たってホームランしたら嫌だな…」とか、「ダフリすぎて脱出できなかったら嫌だな…」など、多くの不安がよぎるものです。
つまり、精神的に緊張する場面です。
そうなると肩に力が入ってしまい、スイングが狂う、力が入って手打ちになるという結果になりやすいのです。
つまり、シャンクが出やすい場面だということです。
次に、特にガードバンカーは短いクラブを使う場面ですよね?
さらに、ゴルフにおいてバンカーショットでは、下半身をできるだけ固定して打つことが基本です。
バンカーショットでアドレスする時に、両足を砂に埋め込むのが基本です。
このようなことを考えると、バンカーショットは手打ちになりやすく、シャンクが出やすい場面であるということが言えますね。
バンカーショットのアウトサイドイン軌道がシャンクを誘発する
ここまで説明したように、ゴルフのラウンド中のバンカーショットはシャンクが出やすい場面です。
さらに、バンカーショットの特殊な打ち方がシャンクを誘発する理由とも考えられます。
それは、アウトサイドイン軌道です。
バンカーショットの一般的な打ち方を簡単に説明すると、フェイスを開いて、スタンスをオープンにして、アウトサイドインの軌道で打つといった感じです。
これは、間違ってはいません。
ただ、特にバンカーショットが苦手な人は、バンカーショットを特別な打ち方をしなければならないと思ってしまいます。
そうなると、「アウトサイドイン軌道に打たなければ…」などと考えてしまいます。
本来なら、オープンスタンスに構えて普通に打てば、アウトサイドイン軌道になるのに、アウトサイドインの意識が強すぎて、手先でスイング軌道を操作してしまうのです。
そうなると、極端にアウトサイドインの軌道になってしまう傾向があります。
これが、シャンクの原因となります。
フェイスの開きすぎがシャンクを誘発する
ゴルフのバンカーショットでは、クラブフェイスを開くというのが基本です。
バンカーショットでフェイスを開く意味は、バウンスを上手く使ってクラブが砂の中を潜り抜けるようにするためです。
クラブが立った状態だとクラブが砂に突き刺さってしまうので、大ダフりにつながります。
それを防ぐためボールの手前にクラブを入れて、砂と一緒にボールを飛ばすエクスプロ―ジョンショットでは、バウンスを上手く使うことが必須です。
そのために、クラブフェイスを開くのです。
ただ通常、ゴルフクラブの中でもサンドウェッジは、そのまま構えてもフェイスが開いています。
これを、バンカーが苦手な人は、「フェイスを開かなくては…」と考えすぎてしまって、極端にクラブフェイスを開いてしまうのです。
そうなると、ネックが先行しやすい状況を自ら作り出し、クラブフェイスのネックにボールが当たりやすくなります。
つまりフェイスを開きすぎることが、シャンクの原因となるのです。
ゴルフのバンカーショットでシャンクが出ないようにするには?
ゴルフのバンカーショットで、シャンクが出ないようにするためには、「ゴルフにおいて、バンカーショットは特別な打ち方ではない」ということを頭に入れておくと良いでしょう。
確かにフェイスを開けば、開くほどボールは上がります。
しかし、よほどあごの高いバンカーでない限り、ボールを高く上げる必要はありません。
また、バンカーショットで使うサンドウェッジなどのクラブは、普通に構えてもクラブフェイスはある程度開いています。
となると、「極端にアウトサイドイン軌道で打つ」、「極端にクラブフェイスを開く」、「極端にオープンスタンスに構える」などと考えなくても、少しだけオープンに構えて、通常と同じスイングをすることを意識して、ボールの少し手前にバウンスからヘッドを入れていく。
こういったことだけで、ほとんどのバンカーショットは脱出できます。
また、このようにほぼいつもと同じ打ち方でバンカーショットを打つことで、あれこれと考えなくて済むので精神的にも安定します。
極端に言えば、「ボールの手前に小石などの目印を見つけて、そこにクラブヘッドを入れる」。
これだけに集中すれば、ほとんどのバンカーショットは上手く打てるはずです。
精神的にリラックスすることで、ゴルフスイングのリズムやスイング軌道も安定するので、シャンクが出ることはまずなくなるでしょう。
ゴルフ場で突然シャンクが出た時の応急処置
実際にバンカーショットでシャンクが出てしまったら、緊張する場面ですね。
ゴルフにおいてシャンクが最も悲惨なミスであると言われるのは、シャンクには連続性があるからです。
それはシャンク病などと言われます。
ですからゴルフをしている人は、シャンクが出た時に「また、シャンクが出たらどうしよう…」という不安に駆られます。
しかも、バンカーから出ていなければ大ピンチです。
このような状況になった時は、一度落ち着きましょう。
パニックになってすぐに打ってしまうと、シャンク病にはまってしまう可能性が高いです。
そこで打ち方を変えずに、平常心で打ちましょう。
傾向として、シャンクが出た後は、ボールに当てたいという意識が強くなり、スイングが小さくなってしまいがちです。
しかしこれは、逆効果です。
スイングが小さくなり、手打ちになることで、さらにシャンクが出やすくなるからです。
打ち方は変えませんが以下の3つポイントを意識してください。
・右手の力を抜いて、左手一本で打つ
・フォローを大きくとる
・クラブを長く持つ
ボールに当てたい時ほど、大きなスイングを意識するということです。
ゴルフのバンカーショットは、普通に打てばシャンクは出ない
ゴルフのラウンドで、バンカーショットはシャンクのミスが出やすい場面です。
それは、バンカーショットを特別なショットだと思っているからです。
バンカーショットは、難しい打ち方をしようとしないで、通常のアプローチと同じように打てばOKです。
バンカーショットは、特別な打ち方は必要ないのです。