ドライバーが飛んで曲がらないスイング!その打ち方のコツ

ドライバーショットは、1ラウンド中最も多いときで14回あります。

パターの次に使う回数が平均的に多いクラブになります。

アイアンやウェッジは調子の良し悪しで使い回数は増減します。

そのためドライバーショットがプレッシャー無く気持ち良くできたら、ゴルフも楽しくなります。

今回はそんな飛んで曲がらない打ち方にするためのコツを紹介します。

飛んで曲がらない打ち方にするためのドライバーに形はない?

ゴルフの打ち方や形は、ルール違反になるような突飛な方法でなければ、自分のしやすいように自然体ですれば良いと思うのですが、ある程度「こうしたほうが良い」という定説があります。

道具もそれを基準に作られています。

まずはその形を覚えることは有益なのですが、「どうしてこうするのか、この形にするのか」と理解したり考えたりすることもコツの一つだと言えます。

例えばドライバースイングでのトップのときは、「腰の回転が45度、肩が90度、脇、肘、コックがそれぞれ90度でシャフトが地面と目標方向に平行」が理想的な打ち方の形だとされています。

その形を覚えたとしても、理にかなったアドレス・テークバック・バックスイングの結果、その形にならなければ何も意味はありません。

ゴルフには、見た目は同じでも、内容は全く違うといったことが良くあるのです。

ドライバーの飛んで曲がらない打ち方のためのアドレスのコツ

しかしアドレスは、スイングの始まりであるため形を覚えるのも有益かもしれません。

ただし自分がどんなゴルフをしたいのか、どんな打ち方をしたいのかにより、アドレスも変わって当然ですが、まずは基本的な形は覚えておきたいものです。

ドライバーの一般的に言われるアドレスは次の通りです。

・スタンス幅は肩幅より少し広め
・ボールは左かかとの前
・ティーの高さはボールがクラブをソールしたときにクラウンから半分上はみ出す程度
・肩からだらんと垂らした辺りにグリップエンドがあるようなグリップの位置
・前傾姿勢はシャフトの延長線がベルトかへその辺りに直角に交わる

ドライバーに限らずアドレスのコツは、どこにも突っ張ったようなところはなく、力まないことです。

スイングを作ったり改造したりするときは、「帰る場所」を設定することです。

試行錯誤して、上手くいかなかったら、「帰る場所」に帰るのです。

そのように行ったり来たりを繰り返し少しずつ自分の理想に近づけていきましょう。

飛んで曲がらないドライバーの打ち方をするテークバックのコツ

ボールを飛ばすには「捻転差」があることが条件だと言われます。

一般的なゴルフのアドバイスでは、バックスイングで下半身上半身をそれぞれ45度回転し、結果腰は45度、肩は90度回すことになります。

切り返しで下半身だけを左に回し、クラブヘッドをトップの位置に「置いてくる」ことで更に捻転差が生まれ、タメができるといったことです。

ここでオススメしたい打ち方は、ここまでの一般的なスイングの切り返しまでの捻転差をテークバックで作ってしまうことです。

具体的には、スイングを開始したときからテークバックで腰を左に回していき、上半身の右回りと相殺させます。

上半身と下半身が逆に回るということです。

コツは左肩の位置が動かないように右腰を前に出して行くような感覚です。

外見的には手打ちに見えますがこれで捻転差が十分生まれます。

これですと、バックスイングで左肩が落ちない、そしてスエーがなくなるので、体幹を崩してしまうことがなくなり、ドライバーショットのミート率の向上に繋がります。

下半身をテークバックから左に回していくということは、「切り返し」がないということです。

下半身はスイングの始めからフィニッシュまで左に回り続けるからです。

トップは「これ以捻転できない位置」になるので、「トップの形にすることがトップ」ではなくなります。

手足を縮める打ち方のドライバーショットのコツ

人の筋肉は力を入れると縮み、抜くと伸びます。

つまり手足が伸びているのは、力のない状態だということです。

インパクトでは、右腕を伸ばさない、むしろダウンスイングで畳んでいくような打ち方の感覚で振るのがコツです。

下半身は、右足で蹴るよりも、左足で地面を後ろに引っ張ることで体を回転させます。

ランニングマシーンで歩くイメージです。

着いてる足を後ろに引っ張る速度と、マシーンの速度を相殺させることで、同じ位置をキープしている状態です。

後ろ足で蹴っていたら、安定した姿勢は保ちにくいかと思います。

このように、ドライバーショットであっても、腕や足を一気に伸ばすような打ち方はしません。

むしろそうしないほうが、実は力感のあるスイングになるのです。

積極的に打ちにいくというよりも、インパクトの衝撃に耐える形といったイメージです。

ダウンスイングでクラブヘッドを上げるコツ

当たり前ですがドライバーに関わらずアドレス時のグリップの位置はシャフトプレーン上にあります。

それはボールからベルトからへその辺りを通る直線です。

これがスイングプレーンになるとボールと肩を通る直線上がグリップの位置になります。

つまり、グリップの位置はアドレス時とインパクト時では、このスイングプレーンとシャフトプレーンの差だけ高さが違います。

別の言い方をしますと、シャフトプレーンとスイングプレーンの角度差分のコッキングをアドレス時には既にしているということです。

インパクトで、スイングプレーン上にグリップの位置があるということは、コックが完全にほどけているということです。

アドレス時にはヘッドの位置が手首の延長線より上に位置していたのが、インパクト時には手首の延長線まで下がっています。

ドライバーではこれをなるべくヘッドが落ちない様な打ち方にしたいのです。

それには左手は降ろして、右手を手前に引き付ける必要があります。

具体的には前述したように、右肘は伸びないようにしてソフトボールのピッチャーのように手首が右腰に当たるような所に来るように振るのがコツです。

腕はダウンスイングでは体の近くで体側に沿って降りてきますが、フォローからは体の正面方向に上がっていきます。

なぜなら、ダウンスイング時に体はスタンスに平行ですが、フォローのときでは目標に正対するからです。

フィニッシュのコツでドライバーの方向性を保つ打ち方

例えば、パターは近くのポイントにスパットを見つけて、そこをボールが通過するようにするといったアドバイスがあります。

ボウリングでも同じようにピンを狙うより、スパットにボールを通過させるように投げます。

しかしドライバーでは、スパットと言っても空中に設定するのも難しいし、ボールの速度も速いためそういったアドバイスはあまり聞きません。

それならボールではなくてヘッドの通過点を2点取れば良いと考えます。

1点はインパクトの位置(ボールの位置)、もう1点はフィニッシュでシャフトの延長線がもう一度ボールがあった地点を指すような打ち方をするのです。

フィニッシュの形がどうあれ、一度はそのポイントを通過させるようにするのがコツです。

ドライバーで飛距離と方向性を両立させるコツとは

今回ドライバーでの打ち方を一般的に言われているものとは違うコツを紹介しました。

やはり、自分で納得できる打ち方をしたほうが、ゴルフが楽しくなります。

どうしてそのようなスイングにするのか、どういった理論でそれをするのか、考えた上でいろいろ試してみて、自分のスイングを作っていくのが良いでしょう。

そういったことをしていくと、誰に教わった理論でもなく、自分で作り上げた理論も見つかるはずです。