スコアが100を切った人の次の目標は、90を切って80台にしていくということが目標になります。
そのためには、100切りまで至った練習だけでは不十分ですから、次の目標にあった練習が必要です。
ゴルフプレイヤーのうち、平均して80台で回れる人の割合は、諸説あるようですが10%程度と一握りのようです。
今回は、80台を目指す人にとって必要なティーショット、セカンドショット、アプローチ、パターについての練習割合について考えてみましょう。
80台を出すために必要なゴルフスコアの考え方がある
100切りの場合もそうですが、ゴルフでは18ホールを決まったパー数でプレイするため、客観的に18ホールをどのくらいのスコアで回っていけば良いのかをまず把握しておく必要があるでしょう。
ゴルフでは、パープレイが1ホール72というスコアが決まっていますので、80台を出そうとすると最悪の場合、17オーバーまでが許容されることになります。
ラウンドは18ホールですから、ボギーが17ホールで、1ホールはパープレイが必要となる計算です。
もちろん人間ですのでミスショットもすれば逆に調子の良いホールもあるでしょうが、このように考えると80台を出すには各ホールをボギーペースで確実にあがっていくということが必要になります。
そこでボギーペースにならないようにするためには、ティーショット、セカンドショット、アプローチ、パターのそれぞれについて、レベルアップを図るために必要な練習量と割合を検討してみましょう。
ティーショットの練習量の割合を決めて80台を目指す
ゴルフにおけるティーショットは、その日一日の最初に打つショットでもあり、練習場でも思い切り飛ばせるので、ついついドライバー練習には熱が入ってしまいがちでしょう。
しかし、良く考えるとティーショットはパー3のホールはほぼ利用しませんので14ホールしかなく、ドライバーの利用頻度は89を目指すとするとプレイ全体の15%程度にしかなりません。
もちろん、ティーショットで飛距離があれば武器になりますので、飛距離を伸ばす練習も必要でしょう。
飛距離を伸ばすためにはいろいろありますが、まず第一に背筋を鍛えるということが大事になります。
そのためには懸垂などが効果的ではないでしょうか。
飛距離を伸ばすために、練習場でひたすら打ち込みをするなども考えられるでしょうが、スコアでの割合を考えると練習場での打数の全体の15%でも十分かもしれません。
また80台を目指すに当たっては、ティーショットでのOBは避けたいところです。
そのためには、フェアウェイを確実にとらえるために方向性を良くする練習も必要でしょう。
特に、ドライバーは全てのクラブの中でもっとも安定性が出ないクラブです。
練習場では距離を出そうとしがちですが、方向性を向上させるため特定のターゲットを決め、その場所にボールが落ちるように意識した練習を行うことをオススメします。
打つ球数も、100球を打つとしたら、その15%の15球を集中して打つということで、緊張感も生まれるかもしれません。
80台を目指すためのセカンドショットを想定した練習量の割合
ティーショットがうまくフェアウェイに運ぶことができれば、次はセカンドショットです。
ロングホールともなると、やはり飛距離は欲しいところです。
ただ、ゴルフではドライバーの次に安定性が悪いのがフェアウェイウッドです。
80台を目指すような人であれば、ある程度はフェアウェイウッドも練習はしているでしょうが、アイアンよりは正確性が落ちてしまうはずです。
セカンドショットでは、とにかくOBにならないことが大事です。
せっかく、ティーショットでフェアウェイに運べたとしても、セカンドでOBを打ってしまうとダブルボギーは覚悟しなければなりませんし、精神的にもダメージが大きいものになってしまいます。
OBにならないためにはできれば打球は極端なスライス、フックにならないようにする必要があります。
そのためには先ほどのドライバーと同様に、自分の持ち球を把握して特定のターゲットを決め、その場所にボールが落ちるように意識した練習を行うと良いです。
ちなみに、1ラウンドで使用するであろうフェアウェイウッドの回数は、ロングホールで6打程度、長いミドルホールがあれば2打程度でしょうか。
89を目指すとなると全打数に占める割合は9%程度になるでしょうから、100球練習するとすれば9球を集中して打つ練習をすれば十分と言えます。
アプローチショットの練習量の割合で80台に手が届く
80台を出そうとすると、ボギーペースでホールアウトしていく必要があります。
ティーショット、セカンドショットがうまく運べ100ヤード以内になったあとにボギーということになると、単純計算として3打でホールアウトできれば良いことになります。
ショートゲームを3打でクリアするということは、100ヤード以内のアプローチは確実にグリーンに乗せておく必要があるでしょう。
そのために自分のゴルフではどのように打てば、どれぐらいの距離を出すことができるかを把握しておく必要があります。
これは人それぞれですので、実際に練習場などで打ってみなければ分かりません。
90ヤード~10ヤードまでの10ヤード刻みでどれぐらいのバックスイングが必要か把握できれば、後はその距離を繰り返し打って距離感を覚えこませることが重要です。
1ラウンドで使用するアプローチショット数は、各ホール最低1打づつと考えると20打程度は必要になります。
89を目指すならば22%の割合です。
練習場では100球練習するとすれば22球練習ということになりますが、アプローチの感覚は徹底的に覚える必要がありますので、練習球のうち50%~70%を割り当てても良いのではないでしょうか。
方向性を向上させるために、同じヤードでも方向を変えて打つ練習も有効です。
80台ゴルファーの仲間入りするためにはパター練習を忘れずに
アプローチでグリーンに乗せることができれば、後はパットを入れるだけです。
80台を目指すゴルフの場合、基本的にはボギーペースであれば良いので、ミドルホールで3オンができれば、2パット以内であればボギーは達成できます。
2パットであれば、アプローチでベタピンでなくとも練習次第で可能なことになるかと思います。
各ホール2パットであれば36打となりますが、アプローチの練習が十分できていれば調子によって1パットで済む場合もあるはずです。
できれば、80台を目指すということであれば1ホールのパット数は34を目指すと良いでしょう。
34打ということならば89打の38%の割合です。
パター練習は練習場でも行うことは可能ですが、パターマットで自宅での練習を行うようにすれば、練習場に行かなくとも十分な時間を取ることができるでしょう。
練習方法としては、特にショートパットの練習を行うと良いです。
1m~2mの距離に目標物を置き、確実に目標物に当てることができるまでパッティングを繰り返せば、ショートパットの方向性はかなり良くなること間違いなしです。
80台を出すために必要なその他の事項
80台を出すためには、前述のように質の良い練習は必要です。
しかし、プロゴルファーでもゴルフラウンド中にノーミスで行くことは稀で、人間であればかなりの割合でミスはあって当然です。
ボギーペースで行こうとしても、トラブルには巻き込まれるのです。
やはり、林の中に入れてしまう、バンカーにつかまってしまう。
このようなトラブルでは、被害を最小限にとどめるように、リカバリーの方法を知っておくことが必要でしょうか。
林の中からは無理をせず、フェアウェイにボールを戻すといったことや、バンカーであまりにもライが悪く脱出できる自信がなければ、アンプレヤブルを宣言するなど被害を最小限に食いとどめましょう。
ダブルボギーで収まれば、まだ後のホールでの挽回は可能な範囲だからです。
またOBを出してしまったような場合には、連続OBを避けるべく確実に打てるクラブに持ちかえ、後に引きずらないことが大事です。
3ホールごとに区切ってスコアを考えるということも、気持ちを切り替えるのに有効な手段となります。
例えば、最初のホールでダブルボギーを叩いたとしても、後の2ホールでボギーペースに戻せば良いというように考えるという感じです。
ゴルフで80台を出すためには一定割合の練習量が必要
ゴルフで80台を出すためには、やはり練習が必要です。
100切りを達成した人の多くがぶち当たるのが90の壁と言われます。
100切りを達成できた人も、早く90切りを達成できるように、それまでの練習方法を見直すことも必要でしょう。
闇雲に練習するのではなく、アプローチやパターといったショートゲームの練習割合を増やしていき、メンタル面でもミスをしたときでもあきらめずリカバリーできるという意識を保つことが肝心です。