ゴルフスイングでグリップが滑るような気がするようであれば、そろそろグリップ交換の時期が近づいている合図です。
次のラウンドまでに時間があれば、ゴルフショップでなくても自作で交換することができます。
今回は、1~3日で使えるグリップ交換の方法を紹介します。
グリップ交換の作業時間を考えたら次のゴルフまで余裕が必要
次のゴルフまでにグリップ交換をしたい。
練習場やゴルフ場で「グリップが滑るような気がする」と感じていて、当日の天気予報が雨であれば、濡れたグリップは滑ると思うのは当然のことです。
それは前もってグリップ交換をしておけば何も問題はなかったのですが、時間と費用を考えて先延ばしにすることは良くあることです。
ただしリミットは決まっているので、それまでにはグリップ交換を終了して、プレーで使えるようにしたいわけです。
この新しいグリップが使用できる、最短時間が今回のテーマです。
一応の手順としては、現在のグリップを剥ぎ取り、シャフトについている粘着剤を拭き取って、粘着テープを巻きつけて新しいグリップを挿し込むと終了です。
こうして流れを見るとすぐに終わりそうなものですが、粘着テープを溶剤で溶かして接着するので、乾くまでの時間が必要です。
しかしながら、ちょっとしたコツをおぼえることで作業がスムーズに行きます。
そして何よりも大事なことはグリップを購入することです。
新しいグリップがなければ、グリップ交換はできません。
ゴルフのグリップ交換に必要なものを用意する時間がない?
まずグリップ交換に必要なものを用意しましょう。
最初に新しいグリップです。
同じタイプのものであれば装着できないことはありませんので、「急ぎ」であれば現在装着されている、いわゆるメーカー品を購入しましょう。
ただし、もっと優れた品がたくさん出ているので、探すだけの時間的余裕があれば、自分に合ったものを選ぶべきです。
ネットで購入すれば「翌日配送」などもありますが、時間が気になるようであれば近所のゴルフ専門店や量販店で購入してきましょう。
次に必要なのが、現在ついているグリップを剥ぎ取るときに使うカッターとペンチです。
カッターは自宅にもあると思いますので、それを使えば問題ありません。
またペンチはグリップの端をつまんで引っ張るだけなので、ペンチに限らずプライヤーやニッパーなど自宅にあるもので使えれば問題はありません。
それとサインペン(油性ペン)を用意しておくと便利です。
またグリップエンドの空気穴に差し込むためのウッドティーを1本用意しておきましょう。
グリップ交換したゴルフクラブを短時間で使用できるカギ
あとは新しいグリップを固定するための両面テープと溶剤です。
両面テープは紙のタイプで十分ですが、すぐに千切れてしまう薄いタイプだと、グリップを挿し込むときにヨレてしまうので、少しだけ厚いもののほうが失敗しないで済みます。
ただ厚すぎるとグリップが入らなくなるので、引っ張って千切れない程度の厚さのものを選ぶことが大切です。
それから溶剤は両面テープ溶かすためのものですが、同時にグリップをスムーズに挿し込むためのものでもあります。
シャフトに巻いた粘着剤とグリップの内側のゴムの摩擦で、上手く奥まで挿し込むことができないので、粘着テープの表面をヌルヌルにして一気に入れるようにします。
一応、溶剤はオイルライターのオイル(ホワイトガソリン)がおすすめですが、短時間で仕上げたいときはガソリンを使えば、揮発が早いので1日でグリップ交換してゴルフクラブが使えるようになります。
もちろん使う際は細心の注意を払って、自己責任で作業してください。
グリップ交換では、このほかに溶剤の受け皿とボロ布を用意しておきましょう。
ゴルフのグリップ交換の作業時間を確認
では手順通りにグリップ交換を進めると、どのくらいの時間がかかるのかを確かめてみます。
ゴルフクラブに装着されているグリップの先端を見ると、星や丸もしくはカギ印でグリップのセンターマークがあるはずです。
そこで、シャフトにサインペンでその印の延長線上に印をつけます。
これでセンターは決まったので、フェースで合わせる必要がなくなるはずです。
カッターで縦に切り込みを入れて4分割にします。
スチールシャフトの場合は思い切って切り込みを入れて問題ありませんが、カーボンシャフトの場合はなるべくシャフトを傷つけないように丁寧に切りましょう。
どうせペンチで引きちぎりますので、ある程度の切り込みさえ入れば、あとは引っ張ると千切れてきます。
センターに印をつけて切り込みを入れるのに、早くて1分、ゆっくりやっても5分もかからないはずです。
ペンチで引き千切るのも早くて1分、遅くても5分もかからずに古いグリップを外すことができます。
ゴルフのグリップ交換の時間を短縮する裏刃使いのコツ
グリップのあった箇所には溶けた両面テープのカスがついているはずです。
ここにすぐ溶剤をつけて拭き取ると、チューイングガムのように伸びてしまうので、最初にカッターの裏刃で削って、それから溶剤を使って拭き取りましょう。
これをのんびりやっても、5分とかからないはずです。
古いグリップの剥ぎ取りに要した時間は、早ければ5分程度で、遅くても15分もあれば完了するはずです。
次にゴルフクラブのシャフトに両面テープを巻きます。
グリップの先端側から貼って、グリップエンドで折り返してそのまま裏側も貼れば10秒もあれば終了です。
それから1~2分程度かかるのがらせん巻きで、初めての人は先端から巻くとテープが重ならないので、均等の厚さで貼ることができるのでオススメです。
失敗したらまた溶剤で綺麗にしなくてはいけないかもしれないので、難しいと思うようなら縦貼りを選択すべきです。
その後、交換するグリップのグリップエンドの穴にティを挿して、液漏れがしないようにします。
グリップの中に溶剤を入れて満遍なく液が付着したら、その液をシャフトの両面テープに回しかけます。
ここまでで早くて1分遅くても3分、あとは挿し込むだけでグリップ交換は終了です。
ゴルフのグリップ交換は溶剤が乾燥しないよう時間との勝負!
ここからのグリップ交換は時間との勝負です。
溶剤が揮発するとベタベタ度合いが強くなって、グリップが余計に入りにくくなるからです。
そのため両面テープに溶剤をかけたら、すぐにグリップを挿し込みます。
ここで注意するのはグリップのセンターを合わせることです。
グリップについているセンターの印の上に右手親指をおいて、最初にゴルフクラブのシャフトの上につけた印の上に左手親指を置きます。
グリップを挿したら一気に親指がくっつくまで入れれば終了です。
グリップの装着は遅くても30秒、できれば10秒程度で完了したいところです。
ここまで説明してきたように、グリップを剥がしてテープを巻いて、新しいグリップを装着するまで10分程度、遅くても20分あれば完了するはずです。
つまりパター以外すべてのクラブのグリップ交換をしても1時間30分あれば完了できる計算です。
あとは乾燥するのに、溶剤にガソリンを使った場合1日、ホワイトガソリンなら2~3日と言ったところでしょうか。
急ぎなら溶剤はガソリンですが、そのかわり装着すると調整が難しくなるので、ためらわずに一気に差し込むことが必要です。
時間に余裕があれば2日以上前にゴルフのグリップ交換をする
グリップ交換は、ゴルフクラブ1本あたり10分程度できますが、新しいグリップを装着する時間よりも、乾燥させる時間のほうがかかります。
そのため乾燥時間を考えると最低でも2~3日前には交換作業を終わらせておきたいものです。