ゴルフスイングのインパクトの時に右肩が下がるのは、ダフリの原因になります。
特にドライバーなどの長いクラブを使用するときに右肩が下がってしまうと、ボールのコントロールがかなり難しくなります。
ここでは右肩が下がる原因と矯正する方法を紹介します。
右肩が下がるとどうなるか?
インパクトの時、右肩が下がるとダフリやトップの原因になります。
右肩が下がるということは、下がった分スイング軌道は下からすくい上げるようなスイングになってしまうということです。
ゴルフは地面にあるボールを打つスポーツですから、下からすくい上げることは物理的にできません。
下からすくい上げようとするとダフるか、トップするかのどちらかです。
ゴルフのスイングの場合、1か所がおかしくなると釣られるようにバランスが悪くなります。
例えば右肩が下がる人は、同時に左肩が上がってしまうでしょう。
右肩が下がって左肩が上がると、身体の右側に重心が残ってしまいます。
そうして身体の右側に重心が残ると、右膝が折れてしまいます。
つまり身体の右側に重心が残って右膝が折れてしまうと、身体の軸がブレてしまうのです。
このように、1か所がおかしくなるということは全体のバランスが崩れてしまうということを意識して矯正していくようにしてください。
そんな右肩が下がる原因は4つあります。
1.アドレスですでに右肩が下がっている。
2.手打ちになっている。
3.身体の開きが早い。
4.飛距離を出そうとしてすくい上げるようなスイングになっている。
それではこの後から、それぞれの対処法とともに見ていきましょう。
右肩が下がる原因を知りアドレスから矯正しゴルフ上達
1つ目は、アドレスの時にすでに右肩が下がっているということです。
あまり意識していない人も多いですが、ゴルフを行う上でアドレスは非常に大切です。
アドレスの時に右肩が下がる原因はグリップが甘いということです。
左手でクラブを握って、右手を添えるようにグリップしますが、アドレスに入ると右手の方が前(ボール寄り)に出るような形になります。
グリップが甘いとは、アドレスに入った時に上から右手の指が見える状態のことです。
つまり横向きに握っているような状態です。
そうすると右手の位置がより身体から遠く離れてしまい、右肩が下がるということです。
これを矯正するためには右手は左手に被せるように、上から見ると右手の甲が見えるように握ることです。
そうすることでアドレスで右肩が下がることは防げます。
手打ちのせいで右肩が下がる
2つ目は、手打ちになっていることが右肩が下がる原因になっているということです。
ダウンスイングの時に肩から始動する人がいます。
そうすると手打ちになってしまい、飛距離が出ないだけでなく、下半身がついてこれず、インパクトの前に身体が開いてしまうことになります。
身体が開いてしまうと、左肩がボールから離れてしまい、逆に右肩はボールに近すぎる状態になってしまいます。
その状態でボールにアジャストしようとするとどうしても右肩が下がってしまうのです。
しかしながら下半身と肩の始動を同時に行うことによって、手打ちは矯正できます。
ベストなインパクトの状態は、アドレスの形と同じ形でインパクトすることです。
ゴルフを行う上でアドレスは非常に大切ですと先述しましたが、アドレスと同じ形でインパクトを迎えることができたとしても、そもそもアドレスが間違っていたらしっかり打つことはできません。
正しいアドレスと始動の仕方を意識するようにしましょう。
身体の開きを我慢すればゴルフは上達する
3つ目は、身体の開きが早いということです。
先ほどの手打ちになっているということとも繋がりますが、手打ちの場合は肩から始動してしまうということを伝えました。
逆に下半身や腰から始動が始まる人もいます。
特に野球をやっていた人に多く見られます。
野球の場合は下半身から始動して、球種やコースを見極めるため手の始動を遅らせます。
対してゴルフの場合は球種やコースを見極める必要はありません。
打ちやすいところにボールを置いて正確にボールを捉えることが最優先です。
そのためには下半身と肩の始動を同時にして、コマのように身体の中心に軸を置いてスイングする必要があります。
下半身が先に始動してしまうと、下半身→腰→肩→頭→手と下半身から近いところから順に動き出すことになります。
そうすると手が追い付かず身体が先に回ってしまい、結果的に身体が開いた状態でインパクトを迎えてしまうということです。
手打ちの時と同様に、身体が開いてしまうと、左肩がボールから離れてしまい逆に右肩はボールに近すぎる状態になってしまいます。
その状態でボールにアジャストしようとすると右肩が下がるいうことですね。
この矯正方法は、手打ちと同様に下半身と手の始動を同時に行うということです。
右肩が下がるとすくい上げるスイングになるから矯正すべき
4つ目は、飛距離を出そうとしてすくい上げるようなスイングになっているということです。
飛距離を出そうと思えば、より打ち込むスイングにしなければなりません。
ゴルフクラブにはロフトがあり、スクエアにインパクトすることでロフト通りの角度にボールは上がります。
スクエアにインパクトするためには打ち込むようにスイングするが必要だということです。
すくい上げるようなスイングになると、身体の右側に重心が残ってしまい、右膝が折れます。
右側に重心が残って右膝が折れると、必然的に右肩が下がることになります。
ゴルフでは地面にボールを置いてスイングするため、物理的に下からすくい上げることは不可能です。
ダフってしまったり、ダフリを気にしてトップしてしまうからです。
クラブの中でドライバーのロフト角度が一番少ないのは、低い弾道の方がより飛距離が出るからです。
低い弾道をイメージして打ち込むスイングをすることで、すくい上げるスイングを矯正することができますので意識を変えてみましょう。
ゴルフ上達を実現する右肩が下がるスイング矯正練習法
4つの原因から意識すべきことは、以下の3つです。
1.アドレスのときのグリップ
2.始動の仕方
3.打ち込むスイング
右肩が下がることはこの3つを直すことで矯正することができます。
グリップに関しては、握り方さえ分かればすぐに改善できると思います。
始動の仕方と打ち込むスイングの練習方法としては、ゆっくりスイングする練習をしてみてください。
ゆっくりスイングというより、ゆっくり動くと表現した方が分かりやすいかもしれません。
1秒間に1cmずつ動くくらいゆっくりとスイング軌道を確認するように動きます。
力を入れてスイングする方がスイングにバラつきが出てしまいますので、ゆっくりスイングすることで理想のスイングを再現します。
そしてゆっくりと正確なスイング軌道を動画で撮影して、さらに普通のスイングも動画で撮影してみてください。
普通のスイングの動画をスロー再生して、ゆっくりと正確なスイングの動画と比較することで修正点は見つかりやすくなります。
さらにゆっくりと正確なスイングを早送りすることによって、理想のスイングのイメージが持てます。
自分ではゆっくり動いても理想のスイングにならないという方は、YouTubeなどプロゴルファーのスイングをスロー再生したものと自分の動画を見比べるのも良いかもしれませんね。
理想のスイングをイメージすることは大切な作業のひとつです。
初心者の方や、調子が悪くなった時など、イメージがないと何をどうしたら良いのか、何が間違っているかも分からないですよね。
それが理想のスイングのイメージができることによって上達速度は数倍にもなります。
さらにイメージを固めるためには最初はプロゴルファーの動画でも良いですが、できれば自分の姿でイメージする方が効果は上がるのでオススメです。
練習も矯正も楽しく取り組もう!
ネットで調べると練習方法など様々なものが紹介されています。
もちろん仕事ではありませんので、決まった練習方法やこうしなければならないということはありません。
練習方法を自分で編み出すというのもゴルフやスポーツの楽しみの一つだと思います。
それぞれのやり方でもっともっとゴルフを楽しみましょう。