【ゴルフのルール】ボールが池に入ったときの数え方と対処法

ゴルフのルールはペナルティが科せられたり、対処法が決まっていたりと結構複雑です。

知らずにそれらを間違え更なるペナルティが科せられるだけなら良いですが、公式競技では競技失格となる場合もあります。

その中でもより複雑なのが池に入ったときのペナルティの数え方と対処法です。

初心者でも分かりやすいように説明します。

ゴルフルール規則で池に入ったときのスコアの数え方

まずはゴルフルール規則に則った池に入ったときのスコアの数え方について説明します。

ゴルフルール規則に書かれているのですが、実際に読んでみると難しい言葉や分かりづらい表現が多くて理解し難い部分ばかりです。

そのため、ここでは誰でも簡単に理解できるように説明します。

まず池に入った際のペナルティや対処法の前に、ゴルフルール規則では池に入ったこと自体を確認できるかどうかが問題になります。

もちろんプライベートなラウンドであれば、「池に入ったであろう」くらいの認識で問題ありません。

しかし公式競技等では池に入ったかどうか厳密な判定が必要となるのです。

池に入っていないと判定されたらロストボールとなり、1打罰でロストボールの対処をしなければなりません。

ここで池にボールが入ったと判定された場合、そしてプライベートラウンドで池に入っただろうと認識された場合は1打罰が科せられます。

1打罰の数え方は、打った数プラス1打です。

例えば2打目が池に入ったら、そこでプラス1打となるので、対処後に打つショットは4打目と言うことになります。

ローカルルールで池に入ったときのスコアの数え方

ゴルフ場によっては、池に入ったときの罰則と対処法をローカルルールとして設定しています。

ティーショットなどでOBになったときのように「前進ティー(特設ティー)」を設置していることがあります。

そして池に入った場合は前進3打と設定していることが多いです。

またこのようなローカルルールは大抵池越えのティーショットのホールで設置されています。

したがって先に話したOBのときのような対処と似ていると考えれば良いでしょう。

池を越えたくらいの位置に特設ティーのティーボックスがあります。

前進3打となるのでそこから3打目として打つことができるのです。

ゴルフ場のローカルルールで「~しなければならない」と記載されていない限り、ゴルフルール規則に則っても、ローカルルールに則っても構いません。

状況を見て自身が有利と思う方法で対応すれば良いです。

前進3打とは言いましたが、数え方としては池に入ったときと同様になります。

ただ決まった場所まで移動できると対処法が変わるだけの話です。

ゴルフルール規則で池に入ったけれど打てる状況でのスコアの数え方

確かにボールは池に入ったけれども池の近くに行って見たらボールも見えていて、がんばれば打てないことはない。

そんな状況はありませんか?

ゴルフ場の中には池と言ってもとても浅いところもあります。

そのような状況に出会い、池からボールを打つと決めた場合は、ボールを動かさないようにした上で無打罰でプレーできます。

『汚れるのはちょっと』と言う人は、ゴルフルール規則に則った数え方でペナルティを科してプレーしてください。

おそらくプライベートラウンドでそこまでする人は少ないかもしれませんが、中にはやってみたいと思う人もいるでしょう。

と言うのも日本でも世界でもプロゴルファーがそのような状況に会った時に、ズボンを捲り上げて池に入って行きプレーする姿が放送されることがあります。

やはりそのようなプロゴルファーのプレーに憧れる人は多いでしょう。

そのため同じような状況に出会ったら挑戦心を掻き立てられる人もいるはずです。

しかしながら無打罰にはなりますが、事故等には十分気をつけるようにしてください。

ウォーターハザードに入ったときの対処法

まずは一般的に「ウォーターハザード」と呼ばれており、ゴルフ場で黄色い杭や黄色いラインで示されている場所から池に入ったときの対処法を説明します。

黄色い杭や黄色いラインのところから池にボールが入ったら、池に入れたショットを行った場所(最後に打った場所)から先に説明した数え方でプレー再開します。

もしくは黄色い杭や黄色いラインを横切って入った点と、ピンを結んだ後方線上からプレー再開となります。

どちらを選択するのかはプレーヤー次第となり、自身が有利となる対処法を取ると良いでしょう。

例えばそれがティーショットであった場合は、1打罰を加えてティーグラウンドから3打目を打つ事ができます。

またセカンドショットの場合は、そのセカンドショットを打った場所から4打目を打つことができます。

しかしこの対処法はなかなか前に進めない上に距離も残るので、プライベートのラウンドでは採用されることは少ないです。

採用しない場合、先に説明したローカルルールとして設置されている前進ティーからのショットとなります。

ラテラルウォーターハザードに入ったときの対処法

次に説明するのは一般的に「ラテラルウォーターハザード」と呼ばれており、ゴルフ場では赤い杭や赤いラインで示されている場所から池に入った場合の対処法です。

これは先に話したウォーターハザードの対処法と異なり、混乱する原因となるので気をつけましょう。

対処法は異なりますがスコアの数え方は同じです。

ラテラルウォーターハザードではボールが赤い杭の間や赤いラインを横切った地点から、2クラブレングス内でグリーンに近づかない場所にドロップします。

なぜこのような違いがあるのかと言うと、ラテラルウォーターハザードの場合はボールが越えた位置から下がっても池と言う状況があるからです。

ゴルフ場に設置されている池には様々なタイプがあります。

その設置されている状況によってハザードのタイプが変わってくるのです。

ラテラルウォーターハザードの対処法では池の対岸側でドロップすることも可能になります。

実はこのルールを覚えておくと有利にプレーをすることも可能になるので、押さえておくと便利なルールでしょう。

2019年からの新しいゴルフルール規則

2019年からはゴルフをより分かり易くするために様々なルールが大きく変わります。

ここで説明した池でのルールももちろんその対象です。

まず呼称が変更になります。

先に話した「ウォーターハザード」は「ペナルティエリア」となります。

「ハザード」は聞きなれたゴルフ用語かもしれませんが、2019年からはこの言葉自体使わなくなります。

そして赤杭や赤いラインのところを「レッドペナルティエリア」、黄杭や黄ラインのところを「イエローペナルティエリア」と呼びます。

また特別な理由がある場所以外は赤を指定するよう推奨されているので、今後ほとんどが赤杭や赤いラインで示されることになるでしょう。

また対処する際のドロップ方法も肩の高さから膝の高さに変わります。

状況によってはより有利にプレーを進めることができるかもしれません。

ただ新ルールでは赤杭や赤いラインに与えられている対岸にドロップできると言う救済は無くなります。

このように池に関して様々なルール変更がされるのですが、スコアの数え方に変更はありません。

ゴルフのルールやマナーは絶対に何となく処置しない

ここでは池にボールが入ったときの数え方や対処法、ルールに注目して話しました。

ゴルフにはこのような決まりが沢山ありますが、全て覚えておく必要はありません。

しかし分からないことを無視してプレー続行すると悪い癖が付いてしまい、公式競技やルールやマナーに厳しい人とラウンドした際に必ず指摘を受けます。

分からないことはそのままにせず、周りに確認するよう習慣付けしてください。