ティーショットでナイスショット!
セカンドもナイスショットで見事にパーオン。
しかしそこから3パットで結果はボギー。
こうなってしまうと非常にガッカリしてしまいますよね。
これが実際のラウンドではいわゆるゴルフあるあるだと思います。
とはいえ、あるあるで済ませていてはいつまでも上達もなくスコアを縮めることはできません。
プロの間では、「パットイズマネー」と言われている程、パターの1打1打が賞金額を大きく変えるので重要視されています。
それを踏まえたうえで、3パットを撲滅する為に家でできる練習方法や、ラウンド前にやるべき練習方法などを紹介していきます。
パターの上達には必須!下半身を安定させる練習方法
パッティングにおいて重要なことは、真っ直ぐ打てることです。
真っ直ぐパッティングするには、アドレスとストロークを安定させなければいけません。
まずパターを打つ時に安定したアドレスを身に付ける為には、下半身の安定が必要です。
下半身が不安定ではストローク中に身体が傾いたり、軸がブレたりしてしまうからです。
ではどのようにして下半身を安定させるのかという話になりますが、これが意外と簡単なので、是非ご自宅で実践してみてください。
練習方法の内容はズバリ、空気イスです。
誰もが聞いたことがあると思いますが、簡単に説明すると、椅子に座るような体勢を、椅子がない場所で実践する、ただそれだけです。
背筋は伸ばしたまま膝を90度近くまで曲げて腰を落とした際に、太ももと腹筋にハリを感じるでしょう。
今まで漠然とただその場で構えるだけだった方は、そのハリを感じた部位をアドレスの際に強く意識するだけで、見違えるほど安定したストロークができるようになってはいませんか。
これだけで上達できるのなら、やってみる価値はあるでしょう。
パターマットが無くても大丈夫、家でできる練習方法
下半身を安定させることができたので、次はストロークを安定させる練習をしましょう。
パターマットが無くてもパターの練習はできます。
パターマットの代わりに畳、カーペット、絨毯、フローリング等ボールが転がる平たい環境であれば、その上で練習することができます。
パターマットを持っていない方は、まずはその上での練習を始めてみると良いでしょう。
自宅でのパターマットでは、どんなに性能が良い物でも実際のグリーンと同じ環境にするのは本物の芝を引かない限りは不可能です。
そのため道具にこだわり過ぎずに、まずは練習回数を増やしていくことを目標にしてください。
パッティングにおいて最も重要な要素は、「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ送り出す」これにつきると思います。
しかしながら、家でボールを打つだけではフェースの向きを確認するのは難しいですよね。
では実際にどのような練習をするのかと言いますと、箱を使った練習方法です。
ティッシュやお菓子の空き箱を置いて、ボールを打つ時と同じように打ってみてください。
インパクトでフェースが左を向いていたり、ヒールの部分がヒットすると箱は左へ、逆にトゥの部分でヒットしたり、フェースが右を向いていると右に飛び出します。
フェースをスクエアに保つことが安定してできるようになれば、確実に上達します。
距離感を磨くことがパター上達の近道、家でもできる練習方法
アドレスとストロークが安定したら、次はいよいよ距離感を磨きましょう。
パターはやはり距離を合わせられないと、入るものも入りません。
これもまた家で簡単にできるので、コツコツ練習してしっかり上達させましょう。
色々と練習方法はあるのですが、特に道具を(ちょっとだけありますが)必要としない練習方法を紹介します。
距離感を掴む為には、距離を打ち分ける練習が最適です。
毎回同じ距離を打つのではなく、例えば2メートル、4メートル(もう少し長くても問題ありません)と基準の距離と倍の距離を設けて打ち分けることで、その感覚の違いを覚えるようにしましょう。
続けて簡単な練習方法をもうひとつ、「目を閉じて打つ」という練習です。
ボールの行き先をついつい目で追いかけると、頭が動いてしまいパターのヘッドの動きが不安定になるので、視覚に頼らず身体で距離感を覚える為の練習です。
これはできればで構いませんが、一升瓶が家にあれば、カップの代わりに的にしてください。
ご存知の方もいるかもしれませんが、実際にカップと一升瓶の直径はほとんど同じだからです。
距離は先程と同じような距離で、一升瓶へ向けて目を閉じた状態で打てば、ぶつかった音がすればカップインですし、しなければ外していると、目を閉じていても分かります。
この2つの練習をコツコツ続けていれば、距離感マスターになれる日も遠くないかもしれません。
近くにあったら是非活用したい、パター練習場
家でできる練習方法を色々と紹介しましたが、もう少し実践的な練習もしたいという方にオススメしたいのがパター練習場です。
打ちっ放しもできるゴルフ練習場に併設されている場所が大半だとは思いますが、人工芝のところや、天然の高麗芝を綺麗に刈り込んでいる本格的なところもあります。
自宅と大きく違う点は、やはり芝が違うのとその規模でしょう。
パター練習場なら広々とした環境で練習ができるので、自宅ではできないロングパットの練習もできますし、普段と違う雰囲気の中で練習することも良い刺激になるに違いありません。
実際のグリーンに最も近い練習環境であれば上達の効果も期待できますから、お近くにパター練習場がある方は気分転換がてら練習しに行くのもオススメです。
パターを打つ時にもしっかりとマネジメントすることが上達のキモ
ここまで練習方法を紹介しましたが、少し方向を変えてみましょう。
ゴルフの用語で「コースマネジメント」というのは聞いたことがある方は多いと思いますが、これはグリーン上でも非常に重要なポイントです。
皆さんはグリーン上でパットを打つ際、どのような考えで打ちますか?
どんなに距離があっても絶対入れようと思って打ったりしている方がいたら、それは今すぐやめましょう。
パターの目的は寄せることと入れること、と意識してください。
ロングパットがプロゴルファーのように決まったらそれは非常に格好良いのですが、アマチュアはそうもいきません。
まずは寄せてその次に確実にカップインを狙う、このようにマネジメントすることが3パットをしない為には重要なのです。
そのため練習場でも長い距離のパットを打つ時は入れようとするのではなく、あくまでも寄せる、という意識で練習するよう心掛けましょう。
寄せることも決して簡単ではないと思いますが、絶対入れようと考えて打つよりはリラックスして打てるはずです。
たまにそのまま入ってしまうこともありますが、その時は上達したなと思うのではなく、ご褒美と思って割り切って、欲張らないよう注意してください。
いざ本番!ラウンド前にパターの練習は必ずしよう
コースに到着したら、着替えてすぐ本番ではなく、練習グリーンでしっかりと自身のパターのコンディションと、コースのグリーンの感触を確かめてください。
いつもと同じ感覚で打ってみて、芝が速いのか遅いのか、自分の距離感と振り幅をすり合わせておけば、本番で大きな失敗は減らせるからです。
次にやっておきたいのがショートパットの練習です。
1~2メートル程度の距離のパットをしっかり入れて、本番で入れられるイメージを作っておきましょう。
この時、自身のストロークがブレていないかのチェックも忘れずに行ってください。
短い距離で目標方向に打ち出せていない場合は、ストロークがおかしい証拠です。
自宅での練習方法を思い出しながら修正しましょう。
ロングパットの練習は軽めで構いませんが、距離感の確認の為必ず行ってください。
10メートルくらいの距離から何球か打って、おおよその距離感が掴めれば大丈夫です。
ロングパットはあくまでも寄せることが大事なので、あんまり固執せず、ショートパットの練習を中心にしてください。
コツコツ練習して上達したとしても、ラウンド当日は早めにコースに行き、必ず練習してから本番に臨みましょう。
ドライバーでもパットでも同じ1打、1打の重みを忘れずに
ちょっと想像してみてください。
ラウンド当日、ドライバーはどんなに多くても14回程度しか打ちませんが、パターは平均2パットだった場合は36回打ちます。
そのように考えると、パターというのがスコアメイクに非常に重要であることが分かりますね。
パターが安定していれば、それだけでも強みになるのです。
もちろん、他のショットも安定するのがベストではありますが。
ここで紹介した練習方法を実践することが、少しでも上達の手助けになることを願っています。