ドライバーは飛距離を稼ぎたいクラブですが、意思に反しコントロールするのが難しいクラブでもあります。
レディースの初心者にとって飛距離は欲しいところですが、一方で長いクラブは苦手という人が多いようです。
今回は初心者におすすめのレディース用ドライバーのタイプと、ドライバーショットの打ち方を解説します。
レディース初心者特有のドライバーショットのミスをなくそう
ゴルフを始めたばかりだと、だれでもドライバーショットは安定していないはずです。
初心者特有のドライバーショットといえばテンプラ、空振り、チョロ、スライスといったところでしょうか。
レディースの初心者であれば、このほかにスッポ抜けがあります。
レディースゴルファーの握力が足りないからではなく、手のサイズが小さくてしっかりグリップをホールドできていないことが原因として多いようです。
しかも手のカサカサが気になると、常にハンドクリームをつけているため、汗ばむことで滑ってグリップが手から抜けてしまうことがあります。
屋外のスポーツなのでハンドクリームなどで保護をすることは大切ですが、スイング中にドライバーが手から離れると、大きな事故に繋がる恐れもあるので対策は必要です。
まずネイルなどの装飾がはがれないようなら、両手グローブがおすすめです。
滑りを防ぎ小さな手でもしっかりグリップをホールドできるので、ぜひ活用してみてください。
特にレディースの初心者が陥るドライバースイングの2パターン
レディースの初心者のドライバーのスイングを見ると、2つのパターンに分けられます。
1つはスイングフォームを気にしすぎて、ロボットのような動作でスイングをしているタイプです。
おそらく研究熱心で、ゴルフのスイングを専門誌やネットで調べて、その通りに身体を動かした結果だとは思います。
ただゴルフスイングは、リズム良くスムーズな動作が飛距離を生んでくれるので、もう少しシンプルなスイングにしたほうが良いかもしれません。
もう1つは脇を広げたスイングフォームです。
両腕は肘を曲げずに真っ直ぐに伸ばしてグリップを握り、腕とシャフトがほぼ一直線になっているタイプです。
これは女性特有の体型からきたもので、本来は両肘を絞って両腕を胸の上に乗せて、肘の内側が上を向いた状態でグリップを握ります。
しかしレディースゴルファーは男性にはないゴルフスイングにとっては邪魔なものがあるため、自然に脇が開いて両肘が外側を向いてしまいがちです。
そのため、最低限両肩とグリップで三角形となるフォームを作れるようにしましょう。
レディース用の中から必ず初心者用ドライバーを選びましょう
現在はレディース用のドライバーのバリエーションも増えてきているので、初心者用の品揃えも厚くなってきています。
ただ男性に比べると、まだまだ選べる種類は少ないのが現状です。
初心者はいつか中級者になり、継続していれば上級者になるのも夢ではありません。
ここで「もったいない」の精神が湧き起こっても、中級者クラスに近いドライバーを選んではいけません。
初心者は経験年数ではなく、ラウンドスコアをクラブ選択の目安としているので、初心者用は平均スコアで100打までの人のことです。
要は90台でラウンドできるようになるまでは、初心者用のドライバーを選んだほうが、安定した飛びが約束されます。
両肘を外側に向けたアドレス姿勢をとると、身体を捻らなくてもグリップをトップの位置まで引き上げることができます。
このとき右肘は浮いて、右脇は開いているかもしれません。
これでは手打ちのスイングになるので、上手く当たってもスライスが予想されますが、初心者用ドライバーの中には、それでもストレートボールが打てる優れものがあります。
初心者にピッタリのレディースドライバー
レディースの初心者が選ぶべきドライバーは、低重心で重心深度の深いタイプです。
専門用語のようで、聞いただけで「もう無理!」になってしまうかもしれませんが、このドライバーはひと目ですぐに分かります。
平べったいヘッドをシャロータイプといいますが、フェースの上下の幅が狭くて横幅の広いタイプを探しましょう。
しかもフェースの反対側が妙に出っ張っているような、後ろに長いタイプが最良です。
この形状なら上級者がスライスやフックの球筋で、曲げて打とうとしても曲げることができません。
シャロータイプはとにかく真っ直ぐ飛ばすためのクラブなのです。
見た目にはコロンとしたヘッドのほうが可愛いく見えますが、こちらは上級者用でスライスやフックを打ち分けることができるクラブです。
それだけにミスショットをすると、限りなく曲がってしまうので、初心者には向かないと考えたほうが良いでしょう。
またシャロータイプのもうひとつの利点は、初心者には飛ぶクラブということです。
レディース初心者が飛ばすドライバーショットに挑戦できる
初心者とはいえども、ゴルフをやる上でドライバーショットはなるべく遠くまで飛ばしたいものです。
初心者用のレディースの中では、先ほど説明したシャロータイプのドライバーが安定した飛距離を作ってくれます。
本来シャロータイプよりも、コロンとしたディープタイプのほうが飛びます。
ただ飛ぶのには条件があって、フェースの芯でボールを打たなければ飛びません。
ディープタイプのフェースは上下左右ともに広がっているので、およそ真ん中あたりに芯があります。
そこに当たるとフェース面が軽く引っ込むため、その反動でボールを弾ませることができます。
これをトランポリン効果といいますが、それだけに芯から外れると、フェースはただの板状態なので弾みがなくなります。
一方でシャロータイプは、上下の幅がないのでハズレはなく、しかも横幅が広いので芯が広がっています。
フェースに当たりさえすれば芯でボールをとらえることができるわけです。
ディープタイプに比べるとスプリング効果は少ないですが、それでも芯に当てられないときよりもはるかに飛距離は伸びますから、まさに初心者向けのドライバーといえます。
初心者用のレディースドライバーでビッグドライブ!
初心者用のドライバーを選び、グリップが滑らないように両手グローブを着用すれば、準備としては万全です。
あとはゴルフスイングを練習するだけですが、スイングのスピードを上げる練習をするよりも、確実にミートする練習をしましょう。
ドライバーはティーアップしたボールを打ちますが、ティーアップした意味はボールを下から打つためです。
10センチくらい手前にボールがあると思ってスイングして、ヘッドが浮かんできたところでボールを打つのがドライバーショットです。
飛ばそうなどと考えなくても、ドライバーが勝手に飛ばしてくれます。
ただし打ち損ねてテンプラやチョロをしたら、飛ぶわけがないことはお判りでしょう。
ミートするためには10センチ手前で空振りする正確なスイングが必要なのです。
そのためには、練習場でより多くのボールを打つことです。
繰り返し打っていると、徐々にコツがつかめて、ヘッドが浮き上がるときにボールをとらえることができるようになるはずです。
このスイングができれば、レディースが男性ゴルファーをオーバードライブするのも夢ではありません。
レディースの初心者用ドライバーでアッパースイングの練習を
レディースの初心者用ドライバーを購入するときは、シャロータイプのヘッドのものを選びましょう。
フェースに当てることができれば、曲がらないストレートの球筋で、しかも飛距離が期待できるからです。
あとは正しいインパクトができるように、練習場でアッパースイングを繰り返し練習してください。