ゴルフでのスコアアップを目指すならば、ドライバーやアイアンの技術の向上も必要ですが、パターの技術向上は必須でしょう。
なぜならグリーンで確実に2パットでカップインできれば、90台のスコアを目指せるからです。
そのパター技術向上のためには一定の練習は必要ですが、漠然と練習していては技術向上は望めません。
今回は、確実なカップインを目指しての必要な技術と、体得するための練習方法を見ていきます。
パターでボールをカップインさせる確率の向上と必要技術
ゴルフでは、ボールをカップインすることによりそのホールのプレーが終了します。
アマチュアゴルファー同士がプレーする場合には、ファストプレーを心がけるため、ワングリップ程度の距離であればOKパットとするケースもありますが、正式なコンペであればボールをカップインさせるルールが多いでしょう。
プロの試合であればなおさらです。
従ってパター練習でも確実にカップインを目指して練習を行うことが必要になります。
カップインの確率を上げるためには、様々な要素があり、また個人別に使っているパターの種類が違うという点もありますが、基本的には以下の事項に留意する必要があるでしょう。
・ストレートラインにおいてまっすぐ打ち出すようにする
・カップまでの距離を合わせられるようにする
・スライス、フックのラインを読めるようにする
・2段グリーンなどの傾斜がある場合の距離を合わせられるようにする
パターの必要技術としてまずはロングパットを体得
ボールを確実にカップインさせるためには、前述の4項目の技術の向上が必要になります。
それぞれに練習方法はありますが、まずはロングパットの練習方法を紹介します。
ロングパットにおいては、まずカップまでのパターの距離を合わせることが大事です。
ゴルフでは、カップインを目指すのですが、5メートルを超えるようなロングパットの場合は、1パットでのカップインは至難の業ではありませんか。
そこで何とか2パットに収めるために、パットの1打目はカップの周辺1メートル以内にボールを寄せることに集中するとよいでしょう。
とはいっても、グリーンの速さなど状況に応じて打たないとダメということもあり、アマチュアゴルファーには至難の業といえるのです。
そこで、まずはルーティンを決めておき、リズムよく打てる練習をしておきましょう。
具体的には、ラインを読む、打ち出し方向を決める、素振りを行う、ボールを打つというように動作手順を決めておきます。
また、距離感をつかむためには次のような練習をするとよいでしょう。
・利き手でボールを目標に向かって転がしてみる
・フォロースルーだけでボールを押し出してみる
・狙った距離でボールを止めてみる
次はショートパットのためのパター練習
ショートパットのパターは、カップまでの距離が近いので、素人目にはロングパットより簡単に見えるかもしれません。
しかし、ゴルフ経験者の方であれば、そう簡単なことではないと思われること間違いなしです。
実際にプロの試合などでも、最終ホールで優勝争いに絡んでいる選手がショートパットを外してしまうという場面もあります。
ショートパットを外す原因としては、ルックアップしてしまうなど種々の要因は考えられますが、一番重要で単純なことは、インパクト時のフェースの向きがカップもしくは打出そうとするラインに向いていないという点でしょう。
従ってショートパットの練習としては、フェースの向きをきちんと目標に向けてインパクトする練習をすればよいということです。
例えば、次のようなことを意識して練習すればよいといえます。
・バックストロークをしないでインパクトする
・壁に頭をつけて、パターを壁に沿って打つ動作を繰り返す
・フォロースルーをとらない打ち方をする
・グリップを短く持つ
・パットでのインパクト部分、すなわちボールの後ろを見て打つ
パター時のカップまでのラインの読み方
パターを打つ際には、カップまでのラインを読むことが重要な事項の一つに挙げられます。
どんなにきちっとしたストロークで、カップまでの距離感が合っていたとしても、ラインを読み違えてしまえば、ボールはカップから遠ざかってしまう結果となるからです。
ラインの読み方としては次のような事項が挙げられます。
まず、グリーンに上がる前に、全体的な傾斜を確認することです。
アプローチショットでグリーンオンした場合には、グリーン近くで傾斜がどの程度かを確認しておくことです。
また、自分や同伴プレイヤーが打ったボールがグリーン上でどのように動いたかを確認することも有効な手段だといえます。
次にカップに向かって後ろからボールを見る、逆にカップからボールを見ることにより、カップまでのラインや傾斜を確認します。
このときはできるだけ視線を低くしましょう。
また、ボールからカップまでの距離を歩いてみて、距離感と同時に実際の傾斜の度合いを確認してみるのも有効な手段です。
このときに、同伴プレイヤーのラインを踏まないようにだけ注意してください。
最後に、カップ周りの状況を確認しましょう。
意外とカップ周りの傾斜によりカップまでの転がりが足りなかったり、オーバーするケースがあります。
ちなみに同伴者のパッティングなどはラインの参考になりますので、見逃さないようにしてください。
これらの練習は、実際にグリーン上で経験するしかありませんが、できるだけ練習場のパット練習場などで、ラインの読み方を練習しましょう。
パターマットを使ってのボールをカップインさせるための練習方法
パターをカップインさせるために必要な技術を身に付けるためには、普段からの練習が必要になります。
パターの練習を行うに当たっては、まず思い浮かべるのはパターマットによる練習ではありませんか。
パターマットにも様々な種類がありますが、パターマットを部屋において利用するだけなので、自宅においても気軽にパター練習ができます。
練習方法としては、前述までの点、すなわち距離感を覚えることと方向性を安定させるということです。
パターマットを利用して、以下の点について、実際にボールを打つ反復練習を行ってみてください。
・50cm、1m、1m50cmと段階的にパターを行う。
段階的にパターを行うことで、ショートパットからロングパットまでの距離感を覚えることができるでしょう。
特に振り幅に関して、どの程度のバックスイングやフォローで、どの程度の距離感が出せるかをつかんでください。
・カップ手前でボールを止める
これも、特にロングパットでの距離感をつかむ練習となります。
自在にカップインをコントロールできれば、距離感はつかめてきた証拠です。
・わざとカップを外す
手前で止める、カップの右に外す、カップの左に外す、強めに打ってカップの上を通過させるといったように練習してみてください。
ボールの方向性の感覚がつかめてくるはずです。
・1mのパットで4つの入れ方を試す
最後のひと転がりで入れる、カップの奥に当てて入れる、カップの右側から入れる、カップの左側から入れるといった4つの入れ方を試してみてください。
1m以内でのショートパットの方向性、距離感の両方の感覚がつかめるでしょう。
パターマット以外での練習でボールのカップインを意識する
前述のパターマット練習は、ボールをカップインさせるのに重要な反復練習を行うのに最適なものですが、パターマット以外にもパター練習を行う器具はあります。
・レールの利用
ボールをレールの上で、まっすぐ打ち出す練習器具です。
レールを外さないようにパットを行うため、方向性の練習には最適です。
なお同じ効果として、自宅でも障子などのレール上でパット練習をしても同じような効果は得られるはずです。
溝の中ではなく、溝の上の出っ張りを使うのです。
・ストローク矯正器
パッティングするときの手首の使い過ぎを抑えたい際に使います。
「パター、両腕、両肩」が一体になるので、手先を使わない打ち方を身に付けることができる練習器具です。
そうすることでストロークが安定し、パターのフェース面をスクエアに保つことが実感できるでしょう。
・パット時のアドレスチェック器具
パッティング時のボールの位置などを確認できる器具です。
アドレスは自分ではチェックしにくいので、気になる方はこのような器具を利用することも考えられます。
・メトロノーム
パッテイングでは、リズムよくストロークすることも大事です。
メトロノームのリズムを聞きながらただパッテイングするだけでも、リズム感はわかってくるでしょう。
最近では、スマートフォンで無料メトロノームをダウンロードできるものもあるようです。
カップインの確率を高めるためパターの反復練習を心がけよう!
18ホールのプレーにおいてパットは必ずしなければなりません。
ゴルフでのスコアアップの手段として、パターの技術を向上させることは非常に有効な手段です。
パターに関しては、方向性、距離感を磨いていく必要がありますが、パターマットなどを利用すれば、比較的自宅で練習は行いやすいはずです。
普段の練習では、パター練習をサボることなく必須とし、スコアアップを目指しましょう。