ドライバーを買ったけれど、実際に打つと自分に合わなかったことはありませんか。
また、使っているうちに色々なところを変えたくなってきます。
そのようなときは、ウエイトを使うことでカスタマイズができます。
今回はウエイトの貼り方や取り付け方など、悩みに合わせて紹介します。
ドライバーの重量をウエイトで調整する
新品、中古問わずドライバーが想定していたものより重量が軽い、もしくは重いと感じたことはありませんか。
重量が自分に合っていない場合、スイングの緩みやダフリ、またボールの初速へも影響が出てきます。
そんなとき自分でドライバーの重量を調整するにはどうしたら良いのでしょうか。
基本的に、軽いものを重くすることは可能です。
ドライバーの重量を重くする場合、ベストな方法はシャフト交換ですが、お金がかかります。
そこで使うと便利なのが、シャフトに貼ったり巻いたりできるウエイトです。
クラブヘッドにウエイトを貼ることもありますが、クラブの両端に近いところにウエイトを付けるとバランスが大きく変わります。
ウエイトの貼り方でバランスも変わるので注意が必要です。
あまりバランスを変えたくないときは、シャフトにウエイトを貼るのが簡単です。
少しヘッドを効かせたいのであれば、クラブネック側のシャフトにウエイトを巻きます。
ヘッドはそのままで重量を重くしたいのであれば、グリップの手前から巻くと効果的です。
ただし、どちらもバランスは多少変わります。
貼り過ぎは注意し、極端に10~20g以上増やしたい場合はシャフト自体を変えることをおすすめします。
ドライバーのバランスを調整するウエイトの貼り方と取り付け方
ドライバーのバランス(スイングウエイト)を調整する方法を紹介します。
買ってスイングしてみたは良いけれど、ヘッドが重い、ヘッドが軽いなんてことがあります
そのようなときはバランスを変えれば、自分に合った振りやすいドライバーに変わります。
バランスはA~Eといった具合にアルファベットが進むほどヘッドが重くなり、さらに0~9の数字でさらに細分化して表します。
例えばC9、D2、D4といった順序でヘッドが重く感じるようになります。
基本的にバランスを変えるときはグリップ側を重くするか、軽くするかで調整するようにしましょう。
簡単に変える方法はグリップ交換です。
ヘッドを軽くしたければ重いグリップに、重くしたければ軽いグリップにします。
ドライバーの場合、グリップ重量5gで1ポイント程度変わると言われています。
その他、自分でできる方法としてはウエイトをシャフトの中に入れる方法とグリップエンドにウエイトを貼る方法です。
貼り方はいたって簡単で、グリップエンドに両面テープの下に貼ってグリップを装着します。
また貼らずにビスで固定する物もあります。
この方法はヘッドを軽くすることはできますが重くすることはできません。
ドライバーの弾道の高さを調整するウエイトの貼り方
次に紹介するのが弾道の高さをウエイトで調整する方法です。
ドライバーはロフト角が立っているため、打ち出し角度がうまく作れないとボールが上がらず飛距離が出ません。
どんなに頑張っても、自分のドライバーは上がらないなんて思っていませんか。
上がらない悩みを抱えているゴルファーは多いようです。
そのようなとき、ボールを上げるために先調子のシャフトに変えるといった選択肢はありますが、シャフト交換は高くつきます。
そこで重心深度を理解してウエイトの貼り方を工夫することで、低予算で上がりやすいドライバーへカスタマイズしましょう。
重心深度とはフェースからの重心までの長さのことを言います。
重心深度を深くすることでインパクト時にフェースが上を向きやすくなる効果を得られます。
重心深度を深くするには、ソールの後方にウエイトを貼ると効果的です。
後方のどの位置に貼るのかは、試しながら変えていくと自分に合った場所が見つかります。
手元からヘッドが遠いため、重さは1~2g程度で十分変化が感じ取れるはずです。
極端にウエイトを貼ろうとする人がいますが、やりすぎは本来のヘッドのバランスを崩すことにつながるため注意が必要です。
スイングの緩みをウエイトで調整する
スイングが緩んでしまう原因は、クラブの重量が軽いからと言われることがあります。
先に説明したようにドライバーの重量を増やすこともできますが、その他の観点から緩みを解消する方法をお伝えします。
アイアンと違い、ドライバーはそこまで操作性を求めることはありません。
ドローやフェードの打ち分けもちょっとしたボールの位置の変更やフェースターンを調整すれば、ある程度可能だからです。
スイングの緩みを解消する方法として、慣性モーメントを大きくする、ヘッドの重さ(スイングウエイトを上げる)を変えることが効果的です。
つまりスイング中にヘッドの重さを感じやすく、オートマティックにヘッドが動くように工夫すれば良いのです。
そこで効果的なのが、低重心にするためのウエイトの貼り方です。
低重心にすることで、慣性モーメントの向上が期待でき、かつヘッドに引っ張られる感覚になるためスイングの緩みを解消してくれます。
ウエイトはソールの中心に貼ると良いでしょう。
ドライバーでフックとスライスで悩むゴルファー
ドライバーがどうしても曲がったボールしか打てず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
もちろんスイングが問題のこともありますが、なかなか改善できない場合は、今のスイングのままどのように改善するかを考えましょう。
原因が軌道にあるなら、クラブの軌道を変えることでインパクトでのフェース向きを変える方法があります。
もうひとつの原因として、ヘッドの返り具合が合わないといった問題があります。
フックが強い人はヘッドが返りすぎ、スライスが強い人はヘッドが開いてインパクトしています。
ヘッドの返りは、ドライバーの重心角度と重心距離が大きく影響してきます。
フックが強いなら、重心角度を小さく、重心距離を長くすることでボールの捕まりすぎを抑えることができるようになります。
一方スライスで悩んでいるなら、重心角度を大きく、重心距離を短くすることでボールの捕まりを良くすることができます。
この問題も、ウエイトの貼り方を工夫すれば、改善させられるようになります。
フックとスライスを解消するウエイトの貼り方
ここではドライバーでフックやスライスを解消させる方法をお伝えします。
どちらも試す前に、現状の重心角度は確認するようにしてください。
確認方法はテーブルや作業台にドライバーを置き、ヘッドだけ空中に出すようにします。
その状態でフェースがどこを向いているかを確認します。
重心角度が小さいほど横を向き、大きいほど上を向きます。
ウエイトを貼った後に、どのくらい変わったのか見るようにしましょう。
まず、フックが強い人向けの貼り方です。
フックが強い人は、ボールが捕まりにくいセッティングにする必要があります。
重心角度を小さく、重心距離を長くすることで、ヘッドの返りすぎを抑えるようにします。
基本的には重心角度を小さくするためには、トゥ側にウエイトを貼るようにします。
そうすることで重心角度を小さくすると同時に重心距離も長くなるため、ヘッドが返りにくくすることができます。
対してスライスが強い人は逆で、ボールを捕まりやすくするように変えます。
基本的には、ヒール側に貼ると重心角度を大きく、重心距離も短くすることができます。
一般的には、シャフトの付け根の真下や、少し後方にずらした位置にウエイトを貼ります。
重さやバランスを知れば、自分に合わせたドライバーにできる
重さやバランス、クラブヘッドの特徴を知れば、数グラムのウエイトを活用することで、自分に合わせたセッティングにすることができます。
決して難しいことではなく、失敗しても元に戻せます。
アマチュアでも簡単に行うことができるので、ぜひ試してみてください。