アイアンショットが苦手になってしまうのは、ダフリやトップ、スライスやフックなどのミスショットによる不安があるからかもしれません。
それがちょっとした練習とフェースを合わせるコツさえ知れば、簡単にゴルフができるようになります。
今回は苦手なアイアンを克服するオススメの練習法と打ち方のコツを紹介します。
苦手なアイアンはゴルフスイングを繰り返してコツをつかむ
アイアンが苦手と感じているゴルファーの多くは、ミドルアイアンやロングアイアンをなるべく使わず、できればフェアウェイウッドやユーティリティを使いたいと考えているようです。
アイアンを苦手と感じるのは、ダフリやトップになるミスショット、飛距離不足、スライスやフックに不安があるのかもしれません。
それならボールを打たずに、ひたすら素振りをしてみませんか。
ゴルフスイングが安定していないために、スイングの最下点にブレが出ていて、正しいインパクトができていないのでしょう。
額に汗が流れるほどブンブンと振ることで、やがてアイアンの重さに慣れてきます。
1週間くらい毎日200回の素振りを繰り返すと、腕とシャフトが一体となってスイングの軌道が一定になってくるはずです。
そうしてアイアンをコントロールするコツをつかんだら、練習場の人工芝に向かって素振りをしてスイングの最下点を確かめてみます。
シュッと擦れる音が聞こえるようになったら、そこがボールの位置です。
とりあえず擦れた箇所にボールを置けば、ダフリやトップは防げるはずです。
ゴルフスイングでアイアンの距離を調節できるコツはない?
スイング軌道が一定になるとスイングの最下点が決まるので、そこをボールの位置にすればダフリやトップはなくなります。
ただしこのスイングの最下点はフルスイングのときのものなので、常に距離を調節しなければならないアイアンの場合には、フェースを合わせる必要があります。
ゴルフ場のセカンド地点ではターゲットまでの距離に合わせなくてはいけませんが、アイアンの番手間の距離はおよそ10ヤード刻みなので、1ヤード~10ヤードの範囲で飛距離を調節しなければなりません。
一般的には1番手大きなクラブを選択して少し弱めに打つことになりますが、この「少し弱め」のスイングが意外に難しく、ミスショットの原因となっています。
いつものスイングのリズムに合わせてテークバックをすると、フルスイングと同じトップの位置になってしまい、インパクトの直前で力を抜いて調節しなければなりません。
このインパクトの方法にはコツはなく、左肩が沈んでダフるか、右肩が沈んでトップすることになります。
スムーズなスイングのコツはアイアンの番手を変える
インパクトの直前に力を抜くゴルフスイングをすると、いつまで経っても上手くなりません。
いわゆる勘で距離を合わせるスイングは、勘が外れるとオーバーしたりショートしたり、またスイングの最下点のズレも起こりやすくなるからです。
最初のスイング作りではフルスイングですが、ステップアップのためにアイアンを練習するときは、実践に合わせた練習としてハーフスイングの距離を確認していきます。
すると0時から6時までのスイングを3時から6時までにしても、距離が半分にならないことに気づくはずです。
フルスイングの7~8割の距離が出るはずなので、1番手大きなクラブ選択ではなく、2番手大きなアイアンを選べば、丁度良い距離になることがあります。
もちろん、振り幅の違うアイアンショットのコツをつかめば、トップを2時や4時にして距離を打ち分けることができますが、最初のうちはハーフスイングをしっかり身につけるだけでも、インパクトでの不安はなくなるはずです。
アイアン上達のコツはゴルフ場での実践を想定した練習を!
練習場ではアイアンの実戦練習をしたくても、環境が整わずにできないことが多いようです。
ぶっつけ本番となるゴルフ場では、ラフやディボットに入ったボールに戸惑うことがあるかもしれませんが、打ち方のコツさえ知っておけば役に立つはずです。
例えば深いラフからのショットは払い打ちをするとヘッドに抵抗がかかり、フェースが開いてしまいスライスします。
また勢い良く打ち込むと、ボールの下にヘッドが入り、ダルマ落としのようなスイングになってしまうこともあります。
つまり深いラフやディボットに入ったときは、ダウンブローの鋭角的なスイングをすると打ち損じる可能性は低くなると言えるのです。
ただし鋭角的なスイング軌道は、肩を回さず手打ちになりやすいためにスライスカットすることがあります。
その場合、ボールの位置をいつもより半個右側に置くと、普段のスイング軌道でもダイレクトにボールをとらえることができます。
グリーンまでの距離にもよりますが、決して無理はせずに「脱出」を最優先すればミスショットはなくなるはずです。
ゴルフ場で求められるアイアンの斜面打ちのコツを覚える
ゴルフ場におけるアイアンショットで、もう1つ覚えておかなければならないコツは斜面の対応です。
斜面は大きく分けて、前後の斜面と左右の斜面の2つの打ち方がありますので、打ち方さえ知ることができれば、あとは経験を積んで覚えるしかありません。
なお仮にフラットなゴルフコースであっても、わずかにアンジュレーションがあるものですので、知らずにいつも通りのスイングをすると、スイングの最下点が変わってダフリやトップの原因となります。
前後の斜面の場合には、重力に対して垂直に立つようにします。
前下がりであれば、スタンスを広めにとって膝を曲げて腰を落とし、いつもよりもグリップの位置を低くして構えます。
打ち出すボールはスライスするので、ターゲットよりも左側を狙うようにしてください。
また前上がりの場合にはスタンスを狭くとり、グリップを短く握ってコンパクトにスイングします。
打ち出すボールはフックするので、ターゲットよりも右側を狙うようにすると良いでしょう。
左右の傾斜面でのアイアンショットのコツ
ゴルフコースの傾斜は、前後だけではなく左右の斜面もあります。
左右の傾斜の場合には、前後との傾斜とは違って、斜面に対して垂直に立たなければなりません。
軽い左足下がりの傾斜であれば、左に傾いた姿勢で立ち、あとは普通にスイングをします。
傾斜がキツイ場合には、スライスがしやすくなるので、斜面の角度に合わせてボールの位置を右側に置き左方向に打ち出すようにします。
斜面の合わせ方は、何度か素振りをしてスイングの最下点を確認すればボールの位置は分かるはずです。
また右下がりの傾斜は、右に傾いて立ち、あとは左下がりと同じようにスイングすれば大丈夫です。
この斜面での打ち方のコツを覚えれば、あとは経験によってアイアンショットは上達していくはずです。
なおコースで残り100ヤードに距離表示を兼ねたヤード杭や、スプリンクラーにヤードの表示がある場合、それはグリーンエッジから距離です。
グリーン中央にピンが立っていると、1番手大きくないとショートするので注意が必要です。
ゴルフ場の斜面に対応できるアイアンのコツをつかめば大丈夫
アイアンショットが苦手ない人の多くは、スイング軌道が安定していないか、フルスイングのトップの位置でしかスイングができない場合が多いので、ハーフスイングを覚えるようにしましょう。
さらにゴルフ場の斜面に対応できる打ち方のコツを覚えれば、苦手意識はすぐになくなっていくはずです。