ラウンド中、周りの人が見る中でドライバーショットをすることありますよね。
誰でもナイスショットをしたいところですが、緊張してダフるなんて恥ずかしい結果になったことありませんか。
今回はダフらないための対策を紹介します。
ダフることをメンタルのせいにしない
なぜ、ドライバーでダフるのでしょうか。
メンタルが弱いから、緊張したからといって曖昧な原因にしていませんか。
どのようなスポーツでもメンタルコントロールは非常に大切です。
メンタルはその人の性格によってコントロールの仕方や動作への影響は様々です。
本当にメンタルが原因でミスが出ているのであれば、それ相応のメンタルトレーニングが必要になります。
果たして、メンタルだけが原因でしょうか。
誰にも見られることなくそんなに緊張もしていないのに、なぜかダフってしまうこともあるはずです。
メンタルの他にもダフる原因はあるということです。
つまり、メンタルのせいにし続けている以上、たまに出てしまうダフリには対策が打てないということです。
特に初心者にありがちですが、自分で正しい原因が分からない人はこのパターンに陥ります。
それではドライバーショットの精度を上げることは難しくスコアアップも望めません。
どのようなメンタル状況でも、ダフらない対策をしっかりしていくことが重要です。
今回は、ダフる原因とその対策をまとめます。
ドライバーがダフる原因を知って正しい対策を立てる
ミスショットを改善するためには正しい原因、それに合わせた対策が必要です。
早速ドライバーがダフる原因を見ていきましょう。
●ドライバーが重すぎる
ドライバーが重すぎてヘッドが早く落ちてしまいダフるゴルファーが多くいます。
重すぎるドライバーを使っていると、練習ではなんとか振れても、ラウンド中ではチャンスは限られるため、思うように振れずダフってしまいます。
また、ダフることを嫌がってあおってしまうスイングになるのも悪循環です。
●腕が振れず右肩が突っ込む
ボディーターンで打つことが最近流行っています。
それを意識しすぎて腕を振る(適正にリリースできていない)ゴルファーが多くいます。
ヘッドが遅れてくると届かないと思い、右肩が突っ込みはじめ、ダフる、引っ掛けるなどのミスショットを誘発します。
●右手を使いすぎている
右利きの人は、右手のほうが器用です。
そのため右手でクラブをなんとかしようとするあまり、ヘッドが走らず、地面に叩きつけてしまう、アーリーリリースでダフってしまうミスになります。
●極端にあおったスイング
ティーアップするドライバーはアッパースイングで打つという意識が強すぎるゴルファーです。
アッパースイングを意識しすぎると、左腰が上がり、右肩が下がり、ヘッドが早く地面に落ちてしまいます。
ごく一部ですが、ダフる原因にはこれらのポイントが挙げられます。
ドライバーの重さとバランスでダフることを無くす
まずドライバーが自分に合っていないが故に、ダフることをなくしていきましょう。
重いからダフるというのなら、軽くすれば対策できると思いがちですがそうではありません。
物理的にドライバーの総重量が重すぎるケースもありますが、アマチュアの場合、自分に合ったスイングウエイトを理解していないことが多くあります。
同じ320gのドライバーがあったとしましょう。
ひとつはD0、もうひとつはD4のスイングウエイトです。
どちらのドライバーのほうがダフる確率が高いでしょうか。
D4のスイングウエイトのほうがヘッド側の重量があり、力(自分のパワーと遠心力)が必要になるため、力が足りない人はヘッドが先に落ちてしまうはずです。
一方D0であれば、スイングウエイトは軽く、しっかり振り抜けるのではないでしょうか。
市販のドライバーはD2で50g台のシャフトのセッティングが多くあります。
しかしカスタムシャフト装着モデルで60g台、70g台にするにつれスイングウエイトもほとんど比例手して重くなります。
そのためドライバーの総重量だけでなく、スイングウエイトも考えたクラブセッティングを行いましょう。
腕が振れず右肩が突っ込むゴルファーにあった対策
アイアンではしっかりボディーターンで打てているのに、ドライバーになるとダフるゴルファーは多いようです。
まずボディーターンで打つということですが、全く腕を振らないというわけではありません。
クラブの特性上、短いクラブはヘッドが返りやすく、長くなるにつれてヘッドが返らなくなります。
これはシャフトが長くなることにより、クラブの運動量(クラブヘッドが動く距離)が長くなるからです。
例えば、ショートアイアンとドライバーで同じボディーターンで打ったとしましょう。
ショートアイアンでヘッドが返る体のポジションで、ドライバーのヘッドはどうなっているでしょうか。
シャフトが長い分、ヘッドはまだ返ってきていないはずです。
つまり同じボディーターンの運動量ではボールに届かないために、右肩を突っ込み、体を開き、ボールに当てに行こうとしてしまっているのです。
クラブが長くなるほど、腕の振る運動量は増やす必要があります。
つまりボディーターンだけに意識を持っていくのではなく、特にドライバーでは腕を振ることを意識して、体の開き、右肩の突っ込みを無くす必要があります。
対策としては、上半身を右側に向けたまま下半身を先行し、腕を振ることが有効です。
しっかりとリリースできていればボールには確実に届くでしょう。
右手の使いすぎは直さず、ダフる対策をする
ダフる原因に右手の使いすぎがあります。
右手を使わないようにすれば、左手リードでクラブを引っ張ることができ、ラグも生まれ、ダフらず打てるようになります。
それでは単純に右手を使わない対策をすれば良いのでしょうか。
右手を使うということは、パワーを伝える動きをしているとも考えることができます。
特にドライバーで飛距離を出すためにはパワーは大切です。
そのため大切なことは、左手と右手の使うバランスです。
例えば左手を10、右手を5使うことが理想としましょう。
右手を使いすぎている人は、左手が7、右手が8かもしれませんし、また左手が5、右手が10かもしれません。
ここで大切なことは、左右の手の比率を適正に持っていくことです。
右手の使う量を落とすことではなく、左手を使う量を増やす訓練をすれば問題ないと考えるほうが良いのではないでしょうか。
やっていることをやるなというより、できていないことをやれるようになるほうが前向きに取り組めるはずです。
特に有効なトレーニングは左手一本で打つ練習をすることです。
ドライバーで行えれば良いのですが、長いと非常に難しいです。
まずはAWやPWといった短いクラブで練習して、左手の感覚をつけるようにしましょう。
ポイントは飛距離ではなく、左手一本でしっかりとボールにミートさせることです。
こうすることで、フェース面を感じる練習と左手を先行させる練習が両立できます。
ドライバーはアッパースイングにしなくて良い
ドラコン選手であれば別ですが、一般的にラウンドをしてスコアを競う場合は、飛距離と方向性(距離、曲がり方など)が大切になります。
ドライバーはアッパースイングで打つものだと考えているゴルファーは多いと前述しました。
そのためダフるミスをしてしまっています。
プロゴルファーのスイングを動画でチェックしてみてください。
特にヘッドスピード が速い男子の場合は、アッパーどころか入射角がマイナスになる選手もいます。
チェックするポイントは最下点からインパクト、フォローにかけてのクラブヘッドの位置です。
人によりボールの位置が違いインパクトの入射角は異なりますが、低く長くクラブヘッドが動いていることが分かると思います。
大切なことはアッパースイングをすることではなく、アッパーブローで『インパクトする』ということです。
アッパースイングが強い人は、左の腰の高さが上がってしまいます。
その対策としてティーを高くする人がいますが、おすすめできません。
逆にティーを低くし、左腰の高さを上げない意識で低いクラブ軌道を意識してください。
ヘッドが最下点を通過した後に低くヘッドを出そうとすると、右肩は自然に下がってきます。
右肩が下がるとダフるイメージがあると思いますが、それは左腰が浮いてしまっているからです。
思い切って右肩を下げるイメージで振り抜く練習をしましょう。
対策には正しい知識が必要不可欠
意外に原因とその対策について、自分が考えているものと違うところがあるものです。
イメージと体の動き、クラブの動きにはギャップがあって当然です。
正しい原因と対策で、どんなメンタル状況でも大きなミスが出ないスイングを身につけましょう。