最初にアイアンの打ち方を覚えると、初心者の場合は上達度が早くなると言われています。
ただプロにレッスンを受けるのは日程的にも経済的にも負担が大きく、二の足を踏んでしまうものです。
そこで今回は、自己流で7日間練習すれば上達できるプログラムを紹介します。
初心者は7番アイアンで打ち方を練習しよう!
ゴルフの初心者が正しい打ち方の練習をするとき、適当にグリップを握って適当なスイングしてしまうと、上達するのに時間がかかると言われています。
確かにレッスンに通ってプロから教わると、1年も経たずにスムーズなスイングができるようになります。
ただし、そのためにはスケジュールを合わせなくてはなりません。
1年を通してレッスンの日程を合わせることは大変なことですし、経済的な負担も大きくのしかかってくるはずです。
そういったこともあり、多くのレッスン生は導入部分でドロップアウトして、「あとは自己流で」となっているようです。
環境が整えば1年を通して指導を専門とするプロのレッスンを受けるほうが上達は早いはずですが、それが適わない人はジュニアのレッスンを参考にすることをおすすめします。
言葉で伝えても分からない年齢の子供たちには、理屈ではなく体を動かすことで上達をしてもらうからです。
まず使用するクラブは7番アイアン、しばらくはコレ1本で打ち方の練習を行いましょう。
初心者は打ち方を覚える前にアイアンに慣れること
初心者1日目は、最初に7番アイアンを握って構えてみてください。
握り方は自由、構え方も打ち方も自由なので、自分のもっとも振りやすいと思う姿勢をとって7番アイアンを地面につけます。
アイアンを地面に置くことを、「ソールする」と言いますので覚えておいてください。
何も分からない状況でしょうが素振りをします。
ここで注意する点は1つ、ゴルフ練習場やゴルフコースでは、打席以外のところでクラブを構えたり、振ったりしてはいけないというルールがあるのを覚えておくこと。
それでは素振りを開始します。
30分間、休まずにひたすら素振りをします。
なるべく大きくスイングをして、ブンブンと振ってください。
3秒で1回の間隔で素振りができると、500回くらいになるはずです。
腕はパンパン、もしかすると首や肩が痛いかもしれません。
手のひらにはマメの兆候も出てきていると思うので、ここで1回目の練習は終了です。
あとはお風呂に浸かり、関節を繋ぎとめる腱をやさしくマッサージして、体をメンテンスしましょう。
初心者はアイアンの打ち方を習得するために連日練習すること
初心者が道具に慣れる簡単な方法は、単純に素振りを繰り返すことです。
ここで大事なことは構え方や打ち方よりも道具に慣れることなので、それ以外の約束事は排除して500回の素振りをしてください。
30分間1セットのみの練習ですから、ヤル気があれば時間を割くことはできると思います。
初心者2日目は、野球のバットの握りと同じようにグリップを握ります。
ゴルフではベースボールグリップと呼びますが、この握りで再度30分間500回の素振りをしましょう。
1日目と違い、少しだけ7番アイアンに慣れてきたでしょうから、もしかすると30分もかからずに500回を達成できるかもしれません。
すると2日間で1000回も素振りをしましたから、体の節々にダメージがあるはずです。
そこでどこが痛いのか、その箇所をメモしておくと、自分のスイングの欠点や強化しなければならい体力・筋力が分かってきます。
あと1日練習をすれば、次の4日目は休息日ですから、無理をしてもあと1日のスケジュールは確保しましょう。
体重移動するアイアンの打ち方を習得できる初心者は珍しい
初心者3日目はイチローの打ち方、振り子打法で500回の素振りをします。
7番アイアンのグリップを引いたとき右足の上に体重が乗り、振り下ろしたときには左足体重へと移動する方法です。
この振り子打法にしてみると、前2日間と比べて痛みの箇所が少なくなっているはずです。
そしてひたすらに素振りをしたときよりも、体重を使ったスイングの仕方がゴルフには重要であることが理解できるはずです。
そうしてやっと訪れた約束の休息日の4日目は、素振りをお休みしてもアドレスの仕方は覚えなくてはいけません。
まずはグリップの握り方を覚えます。
グリップの握り方は3つあり、最初に覚えたベースボールグリップ、右手の小指と左手の人差し指を絡めたインターロッキンググリップ、右手の小指を左手の人差し指にかぶせるオーバーラッピンググリップです。
アイアンの場合は好みの握り方でOKですが、後者2つはパームグリップで握ります。
パームグリップとは、左手人差し指の付け根から生命線で包むような握り方です。
スタンスは肩幅にしますが、まず両足を揃えてから左足を半歩左側に、次に右足を半歩右側に開きます。
あとは背筋を伸ばして前傾姿勢をとれば、アドレスの姿勢は終了です。
初心者にとって1番大事な5日目のアイアンの打ち方習得方法
初心者5日目は休息日だった前日覚えたグリップの握りで、正しいアドレス姿勢からのスイングを開始します。
すでに素振りの回数は1500回に達し、練習場なら連続10日間分ほどの練習を3日間で消化したわけです。
しかもスイングアークは大きく、スイングスピードは初心者とは思えないほど速く、さらに体重移動までできているのです。
ここまで来たらあとはボールを打つための練習を行います。
アイアンマット(人工芝)を用意して、芝面をソールで擦るようにスイングをしましょう。
スタンスの中央にボールがあると想定して、ひたすら素振りをします。
しばらくすると「シュ」と擦れる音が聞こえてきますので、これで正しいスイング軌道になったことが分かります。
グリップの握り方や正しいアドレスの姿勢は、このスイング軌道の安定のためのものなので、この時点で動画撮影して自分の打ち方を観るとガッカリするかもしれないので止めておきましょう。
しかしながら初心者5日目で、クリーンなショットの打ち方ができるようになれば、レッスンフィ3か月分が浮いたと思えるほどの進捗状況です。
ジュニアだったら抱きしめて褒めてあげるほどの場面です。
7日間あれば初心者でもアイアンの理想的な打ち方を習得できる
初心者6日目は、実際にゴルフ練習場でボールを打ってみましょう。
持っていくクラブは7番アイアン1本しか必要ありませんが、クラブをむき出しで持ち運ぶのはマナー違反です。
練習場用のクラブケースがなければ、面倒でもキャディバッグごと持ち込みましょう。
まずは打席でいつもの「シュ」と鳴る素振りを100回程度行ってから、ティーを指の太さ1本分の高さにセットして、そのままショットします。
ティーの高さに合わせて、指1本分短く握るとフェース面はピッタリのはずです。
最初のうちはボールに当てることに集中してしまいますが、ボールがないものと思って行方は気にせずに、ブンブンと振るようにしましょう。
100球打ったらあとは素振りを300回やって、練習場デビューは終了です。
そうして迎える初心者7日目は、ゴルフ練習場のマットに置いたボールを打ちます。
始める前に素振りを100回やってから、シュッと鳴った箇所にボールを置いてショットすると、自分はもちろんのこと周囲の人もビックリする勢いで飛んでいくはずです。
これでアイアンの打ち方はマスターしたわけですが、ボールの方向性や距離感はこれからです。
焦らずに1歩ずつ着実に進んでいくことで上達を目指していきましょう。
初心者がやるべきアイアンの打ち方習得のコツは素振りを続けること
初心者がアイアンの打ち方を覚える近道は、ひたすらに素振りをすること。
最初に理論やフォームから入ると、それに固執していつまで経っても上達しません。
大きなスイングでブンブン振って、スイング軌道が固まってきてからボールを打ち、その後ボールの行方を見ながらフォーム作りをしていくとメキメキ上達していくはずです。