幅広い層のゴルファーから支持されている、アイアン用シャフトのモーダス3。
「ダイナミックゴールド」と「NSプロ950GH」の二択だったスチールシャフトに割って入ってきた「NSプロモーダス3ツアー120」。
三択となったシャフトの特徴は、それらを比べることで分かります。
そこで三種のシャフトの違いをまとめてみます。
モーダス3には実際いくつかの種類がありますが、最初に登場したツアー120との比較をします。
シャフトの選択肢を広げたモーダス3ツアー120の特徴
日本シャフトがモーダス3ツアー120で実現したのは、三つの点でした。
それは、弾道を操る操作性、飛距離のコントロール性、点で攻める正確性です。
そのモーダス3ツアー120の特徴を見ていきます。
まず先端剛性がかなり高いことで、強い弾道を実現しました。
無駄なスピンが抑えられ、インパクトを正確にします。
それから中間剛性が低くスイング中にしなりを感じるため、力むことが少なくなります。
手元剛性も低く打感はソフトです。
コントロール性能が良く、スイングテンポに合ったスムーズなインパクトができます。
そしてこのシャフトの人気を支えているのは、高い品質面でもあります。
ダイナミックゴールドやNSプロ950GHより後に開発されたということが優位になり、様々な情報をこの製品に組み込むことができました。
現在モーダス3にはツアー120をはじめとする四種類のラインナップがあります。
モーダス3ツアー105は、軽くて飛ばせますが、アマチュアゴルファーにとっては硬さに気をつけるべきシャフトです。
モーダス3ツアー120は、ヘッドスピードが43m/s前後のアマチュアゴルファーに最適です。
それからモーダス3システム3ツアー125は、国内男子プロ使用率トップクラスです。
さらに重いモーダス3ツアー130は、USPGAのツアープロを対象としています。
そして、ウェッジ用にモーダス3WEDGEシリーズも存在します。
以上簡単にまとめましたが、アマチュアゴルファーにぴったりなのはやはりツアー120となります。
モーダス3を発売する日本シャフトと言えば代表はNSプロ950GH
モーダス3の日本シャフトと言えば、軽量スチールシャフトとして代表されるNSプロ950GHが知られています。
以前のアイアンセットの標準シャフトは、スチールはダイナミックゴールド、カーボンならメーカー純正でした。
そんな中、安定感のスチールと軽さのカーボンの両立はできないものか、こういった要望から開発されたのが「NSプロ950GH」です。
その特徴はどのようなものでしょうか。
ダイナミックゴールドに比べ約30グラム軽く、体力に心配のあるゴルファーでも振り切れる重さです。
そして、シャフトの中間部から先端にかけてのしなり感で、ボールが上がりやすくなります。
ボールを上げたいアベレージゴルファーに合うシャフトです。
その一方で、ダイナミックゴールドに慣れたゴルファーにとっては物足りないものでした。
ボールを上げたくないゴルファーや、ハードヒッターにはあまり合わないシャフトです。
逆に、ゴルフを始めたときにNSプロ950GHを使用というゴルファーも多く、その場合ダイナミックゴールドは合わないということもあります。
どちらのシャフトでゴルフを始めたかもポイントとなり、その間に入るシャフトはほぼありませんでした。
日本シャフトのモーダス3ツアー120とNSプロ950GHの特徴比較
日本シャフトが開発した、日本品質の精度が高いシャフトであるNSプロ950GHは、ボールを上げたいアベレージゴルファー向けです。
発売当時は画期的な「軽量スチールシャフト」として多くのゴルファーに浸透しました。
その特徴は、重量バランスとコントロール性が優れ、楽に打てることです。
一方でプロや上級者向けに開発されたのが、モーダス3ツアー120です。
モーダス3ツアー120は中調子で、タメを作るタイプのゴルファーからボディターンタイプのゴルファーまで通用します。
幅広いゴルファーに適合する、スタンダードなシャフトとなりました。
つまり競技志向のアマチュアからプロゴルファーまで、ゴルフを競技として楽しむためのアスリートブランドになったのです。
スチールの代名詞ダイナミックゴールドは初心者でも合う場合もある
トゥルーテンパー社が開発したのがダイナミックゴールドです。
現在でもスチールシャフトの代名詞であり、重くて硬いというのが特徴です。
良くモーダス3シリーズと比べられますが、現在もプロや上級者から強く支持されています。
シャフトの手元側の粘りにより、タメが作れるゴルファーにとってはインパクトがスムーズです。
また、スピンのコントロールがしやすく、ひっかけなどの左へのミスも抑えられます。
上級者向けですが、その特徴は初心者の助けになる場合があります。
初心者というのは、例えば他のスポーツの経験があり、力に任せてクラブを振ってしまうゴルファーなどです。
このシャフトでは手元のしなりに比べ先端が硬いので、自然にハンドファーストでボールが打てます。
また、重量があるのでショットの安定を生み出します。
クラブが重いと手では振れないので、体の回転でクラブを振ることになります。
振りやすいのは軽いクラブのほうですが、しっかりとしたスイングを身につけるのにこのシャフトは有効です。
比較されるシャフトモーダス3ツアー120とダイナミックゴールドの特徴
モーダス3ツアー120はダイナミックゴールドを軽量化したものと表現されます。
ダイナミックゴールドから少し軽く優しくしたいという人に、モーダス3ツアー120がおすすめです。
年齢を重ねたことがきっかけで変更していくゴルファーも多いです。
そんなモーダス3ツアー120は、ダイナミックゴールドより先端剛性がかなり高いです。
対してダイナミックゴールドより柔らかく感じるのが中間および手元です。
実際スイングすると硬い部分と柔らかい部分がはっきりしていて、かなりしなり感があります。
その一方、ダイナミックゴールドはしなり感が少ないのが特徴です。
シャフトにあまり仕事をしてほしくないゴルファーが好んで使用していました。
そういう意味では、ダイナミックゴールドからの乗り換えは、簡単ではないかもしれません。
モーダス3の特徴が合うのは、ダイナミックゴールドではしなり感がなく難しいと思える場合です。
モーダス3ツアー120、ダイナミックゴールドとNSプロ950GHを比較
10年前のスチールシャフトと言えば、ダイナミックゴールドとNSプロ950GHの二択でした。
ダイナミックゴールドは主に上級者や体力に自信があるゴルファーに、NSプロ950GHは初中級者や標準的な体力以下のゴルファーにと住み分けられていました。
ただ実際その二種類は重さやシャフトの特徴に差がかなりありました。
そんな中、モーダス3ツアー120の登場によって選択肢が広がったのです。
その特徴は先ほど説明したように先端を硬く、中間部にしなりを持たせたことでした。
ボールの上がりやすさや操作性の高さがありながらも、プロレベルでの安心感があると評判になったのです。
ダイナミックゴールドより少し軽く柔らかくすることで、アスリート志向のアマチュアゴルファーに浸透しました。
二択だったシャフトの良いところ取りをしたのがモーダス3ツアー120だったのです。
その結果、モーダス3ツアー120は国内アマチュアから高い支持を得て、他を食ってしまい、三択となる定番シャフトのポジションまで確保しました。
シャフトのモーダス3ツアー120は他と比べると特徴が分かる
人気のシャフトのモーダス3ツアー120を、ダイナミックゴールド、NSプロ950GHと特徴からみて比較しました。
上級者や体力に自身のあるゴルファーにはダイナミックゴールドが選ばれることが多いです。
そして初中級者や標準的な体力以下のゴルファーに選ばれているのはNSプロ950GHです。
その間を埋めるように登場したのがモーダス3ツアー120です。
さらにモーダス3の中でも選択肢が広がっています。
体力やヘッドスピードなどで、より自分に合ったものを選んでください。