ベストスコアを目指すのであれば、グリーンにボールを乗せてから如何に少ない打数でカップインさせるかが大切です。
即ち、どれだけパターによるパット数を減らすことができるかで、スコアが違うのです。
数ある種類の中から自分に合った打ち方を模索しましょう。
パターに正解はありませんが限りなく正解に近いパター選びと、2パット以内でカップインできる方法を探していきましょう。
パターの打ち方とその心構え
数ある種類の中からパターを選ぶときには、最初に手にした印象を大切にしましょう。
これは入りそうだという感じがしたら、それがパターへの信頼となり、結果にもつながるからです。
どんなに打ち方が良くても必ず入るパターは存在しません。
いくら機能的に優れていて高額なパターでも、見た目や第一印象で気に入らないパターは選んではいけません。
見た目で気に入らない打ちづらそうなパターは必ずスコアを落とします。
パターを握ってボール近くにヘッドをソールするとき、目標に対してサッと構えることができ、まっすぐ打ち出しやすいという感触を得たパターを選びましょう。
パットはスコアメイクのカギです。
グリーンに乗せた後、そこから2パットで入るか3パット以上で費やすかです。
そのパットは直接スコアにはね返るので、1つの失敗が確実に1ストロークの損失となる厳しさがあります。
それがパットの位置づけですから、パター選びは慎重に決めましょう。
ドライバーのビックドライブも気持ちの良いものですが、ロングパットを一発で沈めることのほうがスコアを決定することとなります。
そう考えると、感動もよりいっそう大きくなります。
上級者ほど、パターの練習に時間を費やすというのも分かる気がします。
パターの種類とその特性
パターの種類はシャフトとヘッドの繋ぎ方などによって分けられます。
大きく分けてT字型、L字型、マレット型、ピン型の4種類に分類され、打ち方も少しずつ変わります。
T字型はシャフトがヘッドの真ん中についているので方向性が良いことが特徴です。
L字型はシャフトがヒール側についたタイプです。
フェース面が変わりやすいので、鋭敏なタッチが要求される上級者向けのパターです。
マレット型はヘッドの後方に楕円形のふくらみを持たせています。
ヘッド全体の質量があるので、転がりが良く、遅いタッチのグリーンに有効です。
ピン型はトウ部とヒール部に厚みをつけてウェイトを分散させることによって芯を広げています。
よって、打ち損ないを少なくする機能を備えている打ちやすいパターです。
このように数あるパターの種類と自分に合った打ち方をできるクラブを選びましょう。
パターが得意な名プレイヤーのパターを借りても、2パット以内で必ずカップインできるとは限りません。
パットする前の数種類あるパターイメージ
グリーンにはラインがあります。
このラインをいかに読むかが大切な要素です。
パターの打ち方は完璧であっても、ラインを読み違えてはスコアアップを望めません。
そのためいろいろな種類のグリーンのどこに着目すればラインが読めるようになるのか考えていきましょう。
グリーンは広大な自然の中に作られているので、必ず地形の影響を受けています。
グリーンに乗る前に、遠くからグリーン全体の傾斜を観察しておきます。
離れたところから見れば、全体のうねりや傾きが把握できるものです。
グリーンオンしたら周囲を見回してもっとも高い場所を見つけましょう。
外からでは気づくことができなかった小さなマウントがないかチェックします。
高い場所から低い場所へ水は流れていきます。
近くに高い山があればそちら側が高く、その反対側が低くなると判断することができます。
ここまでのデータを頭にインプットさせてから、いよいよ自分のボールからカップまでのラインを読みます。
ボールの位置に向かう前に、ラインの反対側や横の位置からおおよその傾斜を観察しておきましょう。
その後、自分のボールの後ろから傾斜を見て、今までのデータと一致すれば、ライン読みの完成です。
パターの打ち方と姿勢の種類
パッティングには種類がありますが、正解のスタイルがないと言われています。
どんな打ち方や構えをとろうが、結局はパターは入れば良いのです。
その人の持って生まれた感性を効果的に、しかも最大限に発揮できる姿勢が、もっとも正しいということになるのです。
自由に構えて良いのですが、その前に知っておくべき基本は存在します。
そのひとつが前傾姿勢です。
上半身を会釈と同じ程度の30度を目安に前に傾けて構えます。
これ以上に体を前に深く傾けると、前傾が強すぎて脇が甘くなり、腕や手首に頼りコネる打ち方になります。
そうなると方向性を狂わせたり、目線が低くなり距離感をつかめなくなったり、良いパットが不可能となります。
反対に、前傾姿勢を浅くして体を起こして打つと、背骨が1本の軸となり肩と腕を一体化させて動かしやすく、脇の締まった姿勢になります。
高い位置から見渡せ肩でストロークできるので、全体的に距離感は良くなります。
ところが、腕の振りが制限されてストロークがインからインへ抜けやすく、方向性にやや難があります。
おすすめするパターの打ち方
数ある種類のパターの打ち方としておすすめするのは、ゆるやかに背中を丸めて、胸の前にゆとりを作ってあげて、腕を振る空間を確保する構えです。
こうすれば両肩と両肘とグリップで作る五角形を維持しながらストロークするときにも、肩のタテ回転がスムーズになります。
さらにあごを無理に締めずに高い位置に置くことで、距離感が出しやすくなります。
体重は土踏まずのあたりに乗せて、両肩でパターを吊り上げる要領で構えると振り子のようなストロークが可能となります。
このとき絶対に上から押さえつけてはいけません。
また、ボールは左かかと内側線上で左目の真下より前に出た位置に置けば、ラインが良く見えて振り抜きも良くなります。
これは自然な前傾姿勢をとったときに来る位置で、両目を平行に使えるのです。
目が内側すぎるとボールが遠くなり、手を前に伸ばさないと正確なストロークができません。
逆に外側に目を持ってくると、前傾姿勢が強くなってテークバックで外にヘッドが上がっていくため、カット打ちとなります。
トップの大きさで出すパターの距離感
パットの距離感はパターの打ち方とトップの大きさの種類でつかんでいきます。
まずは3つの距離感を打ち分ける打ち方を覚えましょう。
しかし、ストロークの大きさで単純に5m、10m、15mを打ち分けることは不可能です。
なぜならショットと違ってボールは空中を飛んでいくわけではなく、芝の上を転がるときに発生する摩擦抵抗が加わるからです。
そのために倍の大きさのストロークをしたから、距離も倍だけ転がるとは言えません。
個人差もありますが、右足つま先から20cm後に引いたときで約5m転がり、次に倍の40cm後ろに引いたときは約9m転がります。
さらに60cm後ろに引いたときでも、転がる距離は14m程度です。
摩擦抵抗があるため、単純には計算できません。
これらを踏まえてトップの位置を3つ持つことにより、距離を作っていきます。
過去の経験を活かし、自分のストロークやトップの大きさを基準にして、平均的な距離感をつかみましょう。
後は、グリーン上の傾斜の有無、芝目を考慮して基準となるトップの位置から振り幅の増減を行ってストロークします。
パターの種類やプレイヤーのタッチなど、その日のコンディションによって多少誤差は出ますが、距離感を出していく上での柱になることは確かです。
パターの種類と打ち方のまとめ
パッティングはいろいろな種類のパターとラインの読み、そして打ち方を駆使して攻略していきます。
ミドルコースで2オン4パットと、5オン1パットは同じダブルボギーですが、まったく違うメンタルで次のホールを迎えることとなります。
パットはスコアとメンタルに直結しているのです。
自分好みのパターと構え、そしてラインの読み。
正解はありませんが、経験と日頃の練習で限りなく正解に近づけてラウンドしましょう。
ロングパットがカップインする機会はすぐやってきます。
きっと忘れられない良い思い出となるでしょう。