シャフトのしなりを感じ方を改善できれば飛距離が伸びる

一生懸命スイングをしているのに、飛距離が出ないゴルファーは多いのではないでしょうか。

ドライバー、アイアンに限らず、正しくゴルフクラブを使うためにはシャフトのしなりを最大限利用する必要があります。

シャフトのしなりを感じ方を改善できるだけで飛距離は必ずアップします。

シャフトのしなりの感じ方が分からないと飛距離出ない?

今回は、シャフトのしなりを感じないゴルファーの特徴と対策について話します。

まず、なぜシャフトのしなりを上手に使わないと飛距離が出ないのかについてです。

飛距離は、ヘッドスピードを上げるか、ミート率を上げるかで変わるもの。

男子プロゴルファーのヘッドスピードは、ドライバーで50~55m/sです。

対してアマチュアの場合は、35~50m/s弱といったところでしょうか。

ヘッドスピードを表す「m/s」の単位は、1秒間に何メートルの速さであるかを表しています。

例えば、50m/sを時速に換算すると180km/h、35m/sでも126km/hです。

こうして置き換えると、ものすごく速いスピードだと気づきます。

なぜこんなにスピードが出るのかというと、シャフトのしなりが戻ろうとする反力を使っているからです。

しかし、しなりを感じ方を間違えると、このしなりの力を上手に使えていません。

つまり、上手にしなりを使えない人は、ヘッドスピードが上がってこないことになります。

その結果、飛距離が出ないことに繋がっているのです。

しかし、このシャフトのしなり、つまり遠心力でヘッドスピードを上げるためには、やみくもにスイングしてもダメです。

しっかりとシャフトの特性やどうしてしなりが起こるのか、どうやって起こせるのかなど知った上で練習を重ねることが大切です。

クラブやシャフトは意外と軽い

シャフトのしなりがヘッドスピードに影響していることを話しました。

ではどのようにしたら、よりしなり、反力が強くなるのでしょうか。

簡単に言えば、クラブヘッドが重ければ重いほど、しなりは強くなります。

そのしなりに加え、ヘッドスピードを上げるためには遠心力を利用する必要があります。

しかし、クラブは実際に持った感覚よりも想像以上に軽くできています。

ドライバーで300g前後、5番アイアンで380~410g程度です。

そのうちシャフトの占める重量は、カーボンシャフトで45~70gほど、スチールシャフトの場合で100g前後です。

軽いクラブで効率良くクラブヘッドに遠心力をかけるには、やはりシャフトのしなりが重要です。

遠心力は、エネルギーが行こうとする方向と逆にエネルギー(引力)をかけることでより強く発生します。

しかし、この引力をかけるためには、手にクラブの重さを感じないと上手に扱うことができません。

重さを感じ方をどのようにしたら良いのか、理解した上でスイングをすることで、しなりを上手く使えるようになります。

しなりを感じないゴルファー心理

ここで、シャフトのしなりを感じない、クラブの重さを感じない人の心理を話します。

・ドライバー、アイアンに限らず飛距離にこだわっている

良くありがちなのが、ドライバー、アイアンに限らず遠くに飛ばしたい気持ちが強い人です。

遠くに飛ばしたいと思うあまり、余計な力が入ってしまい、クラブの重さの感じ方がおかしな状態になっています。

・腕を速く振れば力が伝わると思っている

そもそも力の伝え方の原理が分かっていない人に多いタイプです。

遠くへ飛ばしたい余り、ヘッドスピードを速くするために腕と体を速く動かそうと頑張る人です。

ヘッドスピードを速くしなければいけないのは間違えではありませんが、シャフトがうまく使えないことには上がりません。

遠心力は、エネルギーが行こうとする方向(行かせたい方向)と逆にエネルギー(引力)をかけることで生まれるため、腕や体を動かしても正しい遠心力は生まれないのです。

このように、しなりを感じない人の多くは、やっていることが逆効果になっています。

シャフトのしなりの感じ方を間違える原因

では、早速改善するための具体的な手掛かりをいくつかポイントを絞ってお伝えします。

具体的な原因が分からないことには改善の使用がありません。

では、考えられる原因を紹介します。

・グリップを強く握りすぎている

シャフトのしなりが生まれるのは、トップから切り返しを始めたタイミングからです。

このときにクラブの重さの感じ方に不安がある人には、グリップテンション(握る力)が強い人が多いです。

・タイムラグ(時間差、タメ)が作れていない

クラブ、腕、体がすべて同時に同じ方向に動き出している人に多いです。

軽いクラブで遠心力を作るためには、タイムラグが必要です。

・エネルギーの出力方向を間違えている

遠心力を生むためには、クラブヘッドが走る方向とは逆に引力をかけ続ける必要があります。

しかし、多くの人はヘッドが走る方向にエネルギーをかけてしまい、思うようにクラブヘッドが走らない状況にあります。

クラブセッティングを見直すことで気持ち良いしなりを感じる

軽いクラブでいきなり重さを感じるようになることは難しいです。

シャフトのしなりを感じない人向けに、すぐにできる方法があります。

それは、クラブセッティングを見直すことです。

同じ重さのクラブでも、重心が先端にあると重く感じ、手元側にあると軽く感じます。

そのため重さを感じやすくするには、バランスを先端側に持っていく必要があります。

最近のドライバーは、クラブヘッドにウエイトをつけたりすることで感じ方を変えられますが、アイアンは難しいです。

では、具体的にどうするかというと、シャフトの変更が有効です。

シャフトを変更することで、バランスを変えることができます。

また、より重さを感じやすくするためには、キックポイントを手元にしてトップでのしなりを感じやすく設定することもオススメです。

ただし、シャフト変更は費用が掛かるため、スイング練習用の器具などで代用するのも良いでしょう。

シャフトのしなりの感じ方を養う練習方法

最後に、簡単にできる練習方法を紹介します。

・グリップを指先で握るように変更する

クラブの重さを感じ方をより良くするには、グリップが重要です。

手のひら全体で握っているとクラブの重さを感じにくいです。

そのため指先を使ってグリップし、アドレスに入る前に、しっかりとクラブの重さを感じるようにしてください。

・トップで一旦停止と脱力

通常は一旦停止をする必要はありませんが、クラブの重さを感じる練習として、トップで一旦停止してみてください。

トップ位置の確認と、クラブの重さが手のどこに乗っているのかを確認してください。

この時に脱力していることが重要です。

確認した後は、ゆっくりで良いのでダウンスイングを行いましょう。

重さを感じない場合は、クラブヘッドに遠心力をかけることだけに集中してスイングしてください。

重さを感じるようになってきたら、シャフトのしなりが使えていることが分かってきます。

是非一度、試してみることをオススメします。

シャフトのしなりを使いこなすにはシャフトの重さを感じよう

シャフトのしなりを感じない理由や特徴を話しました。

スイングでどのように遠心力を生み出すかは、シャフトのしなりを上手に使えるかにかかっています。

そのためには、クラブの重さが感じられように練習を行うことが必要です。