パターの長さを気にするよりプロの打ち方を覚えよう

パターの長さが気になることありませんか?

長さがしっくり来なくなってフォームに違和感があるときは、アチコチと弄りまくって矯正を試みるよりも、プロのフィームを真似して完全に習得すると、結果的に問題解決は早くなります。

今回はパッティングの違和感を、プロの真似で直す方法を紹介します。

プロの真似をするなら同じ長さのパターが必要

ゴルフが上手くなりたかったら、上手い人の真似をすることと教えを受けることがあります。

今では一線を退いてしまいましたが、丸山茂樹プロは、まさに物真似の天才でした。

デビューしたてのころから、すでにレジェンドとしてプロ仲間からも別格扱いだったジャンボ尾崎プロや青木功プロの物真似を、本人の前でも披露していたほどです。

言葉遣いや動作で笑いをとっていましたが、多くのゴルファーはもちろんのこと、真似をされたご本人がクレームを出さなかったのは、ルーティンからスイングフォームまでの動作が瓜二つだったからです。

しかもそのフォームで打ったティーショットは、本人とほぼ同じ飛距離をマークしていたことで、「あいつはゴルフが上手い」とプロ仲間も評価していたほどです。

これは丸山プロの特技でしたから、一般ゴルファーはその域まで到達することはないかもしれませんが、パターであればある程度真似をすることはできるかもしれません。

ただし同じな長さのパターでなければ、似せることはできないと考えられます。

プロを参考にしたスクエア大作戦よりパターの長さが大事?

プロのパッティングフォームを真似してみると、それまで気がつかなかった意外なことが分かるものです。

元々「パターに形なし」と言われていますから、自由に構えて好きな打ち方をしても良いわけです。

不調を感じていないときは、自分なりのパッティングフォームで問題はありませんが、調子が悪くなるとそうとばかりも言ってられません。

おそらく最初に見直すのはアドレスのフォーム、特にスタンスの向きやセットしたフェースの向きです。

プロのアドレスを見ると、パッティングラインに対してスクエアなスタンスとスクエアなフェースです。

ラインに対して平行に立ち、フェースを垂直に合わせることで、姿勢はどうあれ正しいアドレスができます。

そうすると、あとは再現性を求めればインパクトで正しい方向にボールは転がっていきます。

問題はこのスクエア大作戦で、パターの不調を解消した人をほとんど見たことがないことです。

そこでパターの長さや重さ、ヘッドの形状が気になってくるわけです。

気になるパターの長さはプロを手本にすれば解決できる

パターの長さや重さが気になったとしても、元々「パターに形なし」ですから、問題を解決するだけの正解は見つからないかもしれません。

難しく考えずに、丸山プロと同じくお手本となるプロを探して、そのパッティングを身につけてみませんか。

中途半端にグリップの握り方だけとか構え方だけでなく、アドレスに入る前のルーティンからカップイン後のガッツポーズまで、一連の動作を完全コピーするのです。

一見すると無駄なことのように感じるかもしれませんが、プロが行なう呼吸やタイミングなどを知ることで、自分では気がつかなかった動作を知ることができます。

なるべく完全コピーになるように、歩幅や時間などプロの動作の細部を知ることができれば、上辺だけでもプロのパッティングスタイルが身につくはずです。

おそらく、今までの自分のフォームとはまったく違うはずですし、間の取り方なども変わるので、ある意味大幅なスイング改造をしたような気持ちになれるはずです。

プロの構え方に変えるとパターの長さも変わる

プロの真似をしたからといって、パターが入るようになるとは限りません。

もしかすると、以前よりも入らなくなっている可能性すらあります。

しかしながら不調だったときの悪い癖は、綺麗に体から消えてもいるはずで、ここから新しい自分のパッティングフォームを作っていくことになります。

もちろん苦労して完全コピーしたプロのパッティングフォームの中で、参考になるものがあれば取り入れて、今度は入ることを前提としたフォームを作り上げていくことになります。

その究極のフォームが両手の握りを逆にするクロスグリップだったり、右手の指でグリップをつまむクローグリップだったりするわけです。

一見すると「変なフォーム」としか感じませんが、それぞれに深い意味があり、中には哲学的な考えが含まれているものもあります。

同時に構え方が変わるとパターの長さも変わるかもしれません。

フォームが固まったところで、自分に合った長さに変える必要があります。

プロのパターの長さは参考にしても意味がない?

パターの長さは、プロを参考にしても意味はありません。

ただし自分と同じ身長で、体型的にも似ていて、同じフォームであれば大いに参考になることでしょう。

逆に考えると、完全コピーするプロは、自分に似ている人から探すと、パターの長さに迷いはなくなるとも考えられます。

ちなみに「なくなるかもしれない」というのは、そのプロもパターに悩んでいるかもしれず、完成されたフォームとは言い切れないところがあるからです。

もしも身長が同程度のプロがいたら、パターを構えたときのグリップの位置に注目しましょう。

体の部位とグリップの高さを一致させると、パターのおよその長さが分かります。

もっともトッププロであれば、使用しているスペックは公開している場合があるので、運が良ければ正しい数値を知ることができるでしょう。

ただ多くのプロはパターのシャフトの長さまで公表していないので、その場合は写真や動画などからグリップの高さを確認することで、ある程度の長さは把握できます。

プロのフォームからピッタリ合うパターの長さを見つける

自分にとって信頼のできるプロの真似であれば、苦もなくある意味楽しみながら、動作やフォームを覚えることができます。

1人のプロでも問題はありませんが、丸山プロのように、まったく違うタイプのレジェンド2人の動作やフォームを覚えたように、複数のプロの動作やフォームをコピーできれば、予想以上に大きな収穫となるはずです。

できればコピーの完成過程までを撮影して残しておくと、自分の悪い癖や弱い部分が見つかるかもしれません。

ゴルフが上手くなるには、ミスをしない消去法をモットーにすることが大事です。

そのためには、自分のウィークポイントをなくし、新たなフォームにもそれを入れないことが大切です。

完全なるフォームが完成したら、このタイミングでピッタリ合うパターの長さと重さ、そしてフォームに合ったヘッド形状を選ぶことになります。

もしもパターを構えたときに違和感があるとしたら、ライ角が合っていないかもしれません。

シャフトの傾きの角度によってはグリップの位置が上下するので、プロのフォームを研究するときは、できれば前方からのパッティングフォーム分析だけではなく、パッティングラインの後方からのフォームを見てシャフトの傾きを把握しておくと、お手本とするプロと同じスタイルでパターを打つことができるはずです。

パターに違和感があればプロを参考に長さと重さを決める

パターに違和感があれば、プロのパッティングを参考にするために、完全コピーですべての動作や間合いを身につけることをおすすめします。

これで自分の悪い癖が抜けるので、新しいフォームを作り、最後にフォームに合った長さと重さのパターを用意すれば、違和感はなくなるはずです。