自分に合うアイアンならボールは簡単に飛ぶようになる

アイアンはゴルフクラブの中で、パターに次いで使用頻度の高いクラブです。

番手通りの飛距離を正確にピンそばへ打てるようになれば、スコアは間違いなくアップするでしょう。

そのためには簡単に扱えて、しかも正確に飛ぶアイアンを選ぶことが大切です。

そんな夢のようなアイアンはあるのでしょうか。

操作が簡単で飛ぶアイアンはある?

アイアンはセットで販売されていて、最近の主流は5番アイアンからピッチングウェッジまでがセットになっています。

アイアンは各番手の飛距離を正確に打ち分けるクラブですから、ドライバーのように飛距離を求めるクラブではありません。

それでは飛ぶアイアンとはどのようなものでしょうか。

それは番手ごとの飛距離をフルショットで簡単にメーカー表示の飛距離を打つことができるアイアンであると考えます。

アイアンに求める飛ぶクラブとは、番手通りの飛距離を正確に打つことで、それ以上の飛距離を打つことではありません。

アイアンの飛距離はピッチングのフルショットから5番アイアンにかけて10ヤードずつほどアップしていきます。

一般的に9番アイアンのフルショットの飛距離は110ヤードです。

各番手のアイアンはこの飛距離を基準にすると良いでしょう。

それではそのフルショットの飛距離は何によって決まるのでしょうか。

次にヘッドスピードと飛距離の関係について説明します。

アイアンの飛距離はヘッドスピードで決まる

アイアンの飛距離を決める大部分はヘッドスピードです。

ヘッドスピードとはインパクトのときにヘッドのフェース面がボールに当たる瞬間のスピードです。

一般男性のアマチュアゴルファーのドライバーのヘッドスピードは、平均38~43m/sと言われています。

スイングはボールに当たるインパクトの瞬間が一番速くなくてはならず、ここで力が緩むと飛ぶボールを打つことはできません。

ヘッドスピードの速さと飛距離は比例するため、それを上げることでボールは飛んでくれます。

大抵のゴルフショップには簡単にヘッドスピード計測できる機器がありますので、自分のヘッドスピードを計測してもらっておきましょう。

ヘッドスピードを上げるにはクラブ速く振れば良いのですが、そう簡単ではありません。

ゴルフスイングは上半身と下半身がバランス良く動かなくてはいけないからです。

自分の体格や筋力に伴ったヘッドスピードでなくては、スイングが崩れてしまいます。

スイングテンポをメトロノームで確認すると、プロは毎分82-90で、アマチュアの場合は75-82のテンポが良いと言われます。

おおよそ1分間で80のテンポで振れるヘッドスピードが丁度良いということです。

ゴルフ用のメトロノームは3000円以下でネット購入ができますから、自分のスイングのテンポが速いか遅いかを確認することをおすすめします。

80のテンポを心の中で1.2.3と叫ぶか、有名なチャー・シュー・メンでスイングするかは自分のイメージですが、自分テンポを体に染み込ませると良いでしょう。

安定した飛ぶボールを打つためのスタンスとスイング

アイアンで簡単に飛ぶボールを打つにはスタンスとスイングが要です。

アイアンで狙ったところへ正確に打つには、スタンスがしっかりしていないと安定しませんし、ヘッドスピードも上がってきません。

●スタンス

スタンスの幅は自分の肩幅に合わせるのが一般的です。

スイングによってはやや狭めや広めが良い場合もありますが、基本は押さえておくべきです。

またクラブが長くなるとスタンスは徐々に肩幅より広くしますが、5~9番アイアンは肩幅以内で合わせて良いでしょう。

両足の向きも基本のゴルフボールと目標をつなぐ線と、並行に立つスクエアスタンスです。

自分に合ったスタンス幅を体に覚えさせ、いつでも安定して構えるにはやはり基本通りのスタンスが良いでしょう。

●スイング

アイアンの軌道は地面にあるボールを打つため、ダウンブローで打つようにします。

ダウンブローは難しいと言われますが、レベルブローのまま、すくい上げるように打たなければ大抵ダウンブローにできます。

そのためには地面とボールの接点を打つのではなく、最下点をボールの左側にイメージすれば、あとはクラブが仕事をしてくれます。

シャフト選びはヘッドスピードで決める

アイアンで飛ばすためのヘッドスピードやスタンス、スイングについて説明しましたが、ここからは簡単に飛ぶクラブについて説明します。

まずはシャフトの選び方ですが、硬さはドライバーのヘッドスピードで選びましょう。

ヘッドスピードとシャフトフレックスの関係は以下の通りです。

Xシャフト→ヘッドスピードは46~50m/s

Sシャフト→ヘッドスピードは42~50m/s

SRシャフト→ヘッドスピードは40~43m/s

Rシャフト→ヘッドスピードは38~40m/s

この数値をフレックス選びの参考にしてください。

アイアンのシャフトにはカーボンシャフトとスチールシャフトがありますが、違いは素材が鉄なのか炭素繊維なのかです。

アイアンは少し重たいくらいが丁度良く、重すぎるとヘッドスピードの低下やダフリを引き起こしてしまいます。

対して軽すぎるとクラブが振れすぎるため、ヘッドスピードが速くなり過ぎます。

そのヘッドスピードを抑えようとして、インパクト時にスイングが緩むと、ミート率が低下してしまうので注意が必要です。

スチールとカーボンは、イメージで鉄のほうが重そうですが、軽量スチールと言われる種類もありますし、重量カーボンもあります。

そのため重さは総重量で確認してください。

どちらの素材が良いかは好みで決めて良いでしょう。

簡単に飛ぶヘッドとは

アイアン選びはその顔とも呼ばれるヘッドで選ぶことが多いでしょう。

ハンサムなヘッドはいかにも飛ぶような気がするものです。

ヘッドは種類によって簡単にボールを飛ばせたり、高く上げられたりします。

アイアンヘッドには、軟鉄、ステンレス、チタン、高強度ステンレスが一般的な素材として使われています。

アイアンは方向性を重視しますので、自分のスイングに合ったライ角調整ができる軟鉄素材はおすすめです。

また形状はキャビティバック、中空、マッスルバックの3タイプに大別されます。

キャビティバックは、バックフェース部分を薄く仕上げて、その部分から余った重量をヘッドの外周に配置しています。

特にソール側に重心を下げているため、ボールを高く打ち出すことができます。

飛距離も出やすく、スイートスポットも広くミスに寛容で簡単なアイアンと言えます。

また中空ヘッドは文字通りヘッドの内部が空洞になっているため、ヘッドの後ろ側にボリュームを持たせて重心を深く低くしています。

形状はユーティリティに近いアイアンです。

ボールは上がりやすいですが、キャビティアイアンに比べるとスピンが入りづらくやや低い弾道になります。

そしてマッスルバックは昔ながらの伝統的なアイアンヘッド形状で、ヘッドが小さくフェースも薄めです。

操作性はものすごく高いのですが、アマチュアゴルファーには難しいアイアンかもしれません。

各ヘッドの特徴を知り、自分に合ったヘッドを選びましょう。

簡単に扱えて飛ぶアイアンの選び方

アイアン選びは正確に打てることが大前提で、スコアアップに繋がるクラブ選びが大切です。

しかも簡単に操作ができて、ボールが楽に飛ぶクラブを選べると尚良しです。

シャフトはヘッドスピードに合わせて、自分に合ったフレックスを選びます。

ただしメーカーによって若干の硬さの違いがありますので注意してください。

重量帯さえ間違わなければ、スチールかカーボンかは好みで良いでしょう。

ヘッドは自分のスタンスやスイングにライ角を調整できる軟鉄鍛造アイアンを選びましょう。

これはスイングをクラブに合わせるより、自分のスイングにクラブを調整したほうが間違いなく使いやすくなるからです。

形状はキャビティタイプのものが飛距離も安定し、ボールも上がりやすくなります。

ここまで来たらクラブもだいぶ絞られてきているのではないでしょうか。

最後は7番アイアンを持ってみて、少し重いくらいのクラブが自分に合ったクラブです。

だからと言って、そのクラブがどうも好きになれない場合もあるものです。

その場合、自分に合っていても直ぐに手放すことになるかもしれません。

候補クラブの中で、好みとフィーリングに合うものを選ぶことも付け加えておきます。

簡単なアイアンとは正確にグリーンオンできるアイアン

ゴルフは上達すると何故か難しいクラブを使いたくなるものです。

これはプロが使用するハイスペックなクラブに影響された上級者の見栄みたいなものではないでしょうか。

簡単すぎるクラブより、少し難しいクラブのほうがさらなる上達に繋がりますが、それでスコアが向上するとは限りません。

やはり簡単に扱えるアイアンが、ボールも良く飛びスコアも安定します。