ドライバーのバランスがC9?軽くても問題ない?

ドライバーは振りやすさを優先したほうが良いと言われます。

その振りやすさはバランス(スイングウエイト)やシャフトの硬さ、重さによって変わります。

計りの上では同じ重さでも、D2とC9では感じ方が大きく変わります。

そんなドライバーのバランスはどう考えたら良いのでしょうか。

クラブのバランスについて

はじめにクラブのバランスについて簡単に説明しておきましょう。

ドライバー、アイアンに限らず、クラブにはバランスが表記されています。

そのバランスとは、クラブの重心がどこにあるのかを表しています。

例えば300gのドライバーがあったとします。

総重量は変わらくても、ドライバーのヘッド寄りに重心があると重く感じ、グリップ側に近いと軽く感じます。

つまり、持ったときの感覚やスイングしたときに感じるヘッドの重さ、スイングウエイトを表しています。

バランスの表記はアルファベットと数字の組み合わせで表します。

A:0/1/2/3/4/5/6/7/8/9

B:0/1/2/3/4/5/6/7/8/9

C:0/1/2/3/4/5/6/7/8/9

D:0/1/2/3/4/5/6/7/8/9

E:0/1/2/3/4/5/6/7/8/9

Aが最も軽く、その中でもA0<A9といったようにバランスが重くなっていきます。

例えば、C9のドライバーとD4のドライバーでも総重量を同じにすることができます。

しかし、振り心地やヘッドの効きは大きく変わってくるでしょう。

このバランスが理解できるようになると、自分に合ったクラブが見つけやすくなります。

一般的なドライバーのバランスはどのくらい?

前項でクラブのバランスについては何となく理解できたでしょうか。

これでバランス情報を見れば、自分のクラブがどのようなバランスなのか分かります。

それでは、一般的に推奨されているバランスはどうなっているのでしょうか。

●男性ゴルファー向けのバランス

男性ゴルファー向けのドライバーは、概ねD0~D2を基準に作られていることがほとんどです。

シャフトを軽いものにすればバランスも軽く、シャフトを重いものにすればバランスが重くなる傾向があります。

●女性ゴルファー向けのバランス

女性の場合は力に差があったり、スイングのスピードに差があったりと幅が広くなります。

そのためB8~C6くらいが一般的なバランスになっています。

しかし、近年メンズモデルの軽量ドライバーを使う女性も増えてきました。

そのような女性ゴルファーはC8やC9といった具合でメンズモデルを少し軽いバランスにして使っています。

重量や振り心地に問題がなければ、標準的なバランスのドライバーを使うのは問題ありません。

ドライバーのバランスはC9もあり?二極化している

一般的には、説明した通りD0~D2のドライバーが男性向きとして標準です。

シャフトの重量を60gや70gにしていくと、D3、D4といった具合でバランスが重くなっていくことが多いです。

クラブはバランスフローを気にすることが一般的です。

特に番手が長くなるにつれ、そのバランスは重視する方向にありました。

その理由は長いクラブは振りにくく扱いにくいため、バランスを統一することで振り心地を合わせると良いと考えたからです。

またプロゴルファーになると、ドライバーは遠心力をより感じたいため、D3やD4のように重くする人もいました。

しかし最近では池田勇太プロをはじめとし、軽いバランス(C5やC6)のドライバーを実践投入してきています。

そういう意味では、プロゴルファーの中でもドライバーのバランスは二極化が進んでいます。

つまり、軽いバランスのドライバーにするということもありなのです。

ただアマチュアの場合、極端にバランスを軽くしすぎてしまうと手を使いすぎてしまうため、おすすめできません。

まずは、標準より軽いバランスのC9程度から試すのが良いでしょう。

ドライバーのバランスをD2にするか、C9にするか

ドライバーのバランスの選び方について、プロゴルファーでも二極化している状況です。

そうしたことからアマチュアはどちらを信じるべきなのでしょうか。

一般的に販売されている男性向きのドライバーはD2のバランスが多くなります。

逆に、C9は軽いバランスのものになります。

こうした重いバランスと軽いバランスでどのような違いが生じるのでしょうか。

●バランスを重くするメリット

・ヘッドの効きが良くなる
・ヘッドの効くため、スイングが緩みにくい
・総重量が軽いクラブでもヘッドを効かせることができる

●バランスを軽くするメリット

・長いクラブでも振りやすくなる
・総重量が重いクラブでもバランスが軽ければ扱えるようになる
・ヘッドスピードが上がる可能性がある

ドライバーをC9にするメリットとデメリット

バランスを統一することが推奨されてきたのには、様々な理由があります。

ただし、揃えないことが悪いことでもありません。

どのようなメリットがあり、デメリットがあるのか把握し、課題になる部分を意識して取り組めれば何も問題ありません。

ここでドライバーをC9のバランスにするメリットとデメリットをお伝えします。

●C9にするメリット

・総重量が重く振りにくい場合、ヘッド側が軽くなるため振りやすくなる
・総重量の重いドライバーでも打てるため、風に強いボールが打て飛距離が伸びる
・重く硬いシャフトでも振り抜けるため曲がりを抑えられる
・グリップ側の重量がしっかりあるため手元が安定する

●C9にするデメリット

・ヘッドの効きが感じにくくなる
・ヘッドが軽く感じるせいで、スイングが緩む可能性がある
・アイアン、ユーティリティ、フェアウェイウッドのバランスを統一している場合、ドライバーだけ振り心地が変わる
・スイングテンポが早くなりやすい

クラブの重量フローが守られているのであれば、バランスのズレの影響は少なくなります。

メリット、デメリットを理解した上で、総合的に受けるメリットがプラスになるのであれば試してみても良いでしょう。

C9にドライバーバランスを変更する方法

ドライバーのバランスをC9に変えてみたいと興味を持った人のために、今のドライバーのバランスを変える方法を紹介します。

一般的に45インチのドライバーであれば、グリップ側は5g、ヘッド側は2g変わるとバランスがひとつ変わると考えて良いでしょう。

つまり、ヘッドとグリップどちらか変わればバランスを変えられます。

D0~D2が一般的なバランスですから、1~3ポイント、つまり5~15gグリップ側を重くできれば、バランスをC9に持っていくことができます。

①グリップを重いものに変更する

もっとも簡単な方法は、グリップを変えることでバランスを減らすことです。

グリップ交換であれば、自分でも行うことができます。

47g前後の純正グリップを重いグリップに変えれば良い計算です。

ただし多くは、『重い=太くなる』というデメリットもあります。

②グリップエンドにウエイトを入れる

グリップで重さ調整がしきれない場合は、ウエイトをグリップエンドに入れると良いでしょう。

グリップで5g、ウエイトを入れ10g、合わせて15g増やせばで3ポイント変えることができます。

グリップを変えずにグリップエンドの穴につけられるウエイトがありますので、それを使ってみるのも良いかもしれません。

自分のスイングを理解してバランス調整をしよう

自分に合った重さでさらに適切なバランスのものを使えば、今まで以上に安定したショットを打つことができます。

購入したままのスペックが一番良いということはありません。

色々とセッティングを変えて使ってみると適したバランスが見えてくるはずです。