ゴルフ場予約する時の2サムとは?その意味を知っておこう!

近年、手軽にゴルフ場の予約ができる大手の予約サイトは、空きがあれば一般ゴルファーも予約できる、メンバーコースに門戸を開いた利便性の高いシステムが人気です。

予約サイトの中に2サムとか2Bなどの表記を目にした方もあると思いますが、いったいどんな意味なのでしょうか?

覚えておきたいルールやマナーもありますので順に解説します。

そもそもゴルフで2サムの意味とは?

ゴルフ場では、早朝から予約した順に7~8分間隔で各組がスタートして行きますが、ゴルフ場の運用上4人で一組が基本になっています。

ゴルフのメンバーを集める時に4人を基本とするのは今も昔も変わりませんが、必ずしも4人そろわない時もあります。

そんな時は、ゴルフ場が調整してメンバーさんを入れたり、2人同士の組を一つにしたりして4人を基本とするプレー運用を行ってきました。

しかし、初対面同士の気遣いやプレーレベルの差が出たりして、本来は交流の場でもあるはずのゴルフそのものを、お互いが楽しめないことがありました。

仲間だけで気軽にプレーに集中したい、二人しかそろわないけど自分たちだけで回りたいなどの要望を受けて、一組2名でのプレーが可能となりました。

2サムとは一組2名でのプレーを指し、2Bのツーバッグとも言われ、3人なら3サム、スリーバッグの3Bの表記で運用されます。

2サムは「towsome」の意味となる二人一組のことですね。

メンバーコースでも平日の混まない日などで運用されています。

私たちが普段4人でプレーを楽しんでる時は、4サム(フォアサム)4B(フォアバッグ)
でプレーしていることになります。

2サムの意味がわかったら実際の予約はどうなるのでしょう?

2サムはゴルフ場の運用面で乗用カートを回す経費効率から考えれば、4人プレーが望ましいのでしょうが、プレーする立場からすれば、いつも人数がそろうとは限りません。

大手の予約サイトでは、平日を中心に2サムでもプレーできるさまざまなプランを用意したゴルフ場を掲載しています。

2サム保証・割増なしなどの文言が予約サイトには多く出てきます。

日本ではハーフをラウンド後、昼食をはさむ習慣があるため、1ラウンドプレーと昼食をセットしたプランに2サムを保証して追加料金もなしにしているのです。

この追加料金ですが、本来4人分のカートフィーを2人でプレーするため、一人当たりの料金が割り増しになることです。

ゴルフ場によっては2サムプレーで割り増し料金を設定しているゴルフ場もあり、それぞれに対応が違う意味も理解しておきましょう。

誰とプレーしても仲良く楽しくが基本のゴルフですが、見知らぬ相手には迷惑をかけたくないなど、ある意味過剰に相手を気遣う日本人向きの2サムとも言えます。

2サムはどこのゴルフ場でも通用するとは限らないので、よく確認してから予約してください。

2サム保証はその名の通り二人プレーを保証してくれるものです。

保証がない場合は予約の段階では2サムでも、誰かが入ってくる可能性があります。

予約段階での2サム保証と追加料金の有無はよく確認しておきましょう。

2サムでのゴルフプレーの意味と注意点

2サムでのプレーは交互に打ちながら進めるので、普通に考えると進行は早くなります。

それはどのゴルファーも同じ競技レベルと考えた時を基準としたものです。

実際にはそれぞれの技量やプレースタイルにより進行速度に時間差が生じますが、適正な前後の距離間隔を保ちながら進めることに変わりはありません。

2サムは夫婦や友人などいろいろな組み合わせが考えられますが、ゴルフ初心者とそれをサポートする経験者など、力量の差を補う組み合わせとしても利用できます。

社会人になってゴルフを始める人も多いと思いますが、練習場やスクールに通いながら、ゴルフ場デビューする時は、2サムで初コースをサポートしてもらうのもいい方法です。

また女性を同伴する場合なども2サムの場合、いろんな時間の使い方ができて、ご夫婦や恋人同士などにもおすすめのプレースタイルです。

注意点は4人一組を基本とするグループがプレーしてることを忘れないことです。

2サムと言えど遅延行為は厳禁ですので、初心者同士の組み合わせは無謀です。

2サムでプレーできるのは、平日を中心に季節では夏や冬の閑散期に多くのプランが登場します。

2サムだからできる時間的な余裕を生かして、ゴルフそのものをじっくり楽しむこともでき、たまには芝目をじっくり読む時間も生まれるかもしれません。

本来は皆がおおらかに楽しみたいところですが、ルール改正を控えますますスムーズな進行が要求される昨今、2サムの意味を理解してうまく利用したいものです。

ゴルフ競技としての2サムに注目してみる

今日のゴルフ競技はストローク競技が多く、プロの競技はもちろん身近に楽しむ社内コンペやオープンコンペなどもストロークの合計により順位を決めます。

近代ゴルフの黎明期には、ホールごとに勝敗を競うマッチプレーの意味合いが強くあり、2サムによる1対1の戦いが注目を浴びました。

今でも全英アマや全米アマの決勝は、マッチプレーにより行われています。

2サムで行われるマッチプレーのほか、団体戦には4サム(フォアサム)などもあります。

国別対抗戦として知られるライダーカップは、欧州選抜と米国選抜が威信をかけて戦う人気競技ですが、2人一組による対抗戦が様々なルールで行われます。

4人全員のストロークでチームごとにスコアのいい方を採用する(フォアボール)、一つの球を交互に打ちマッチプレーで競う(フォアサム)など団体戦の魅力が凝縮しています。

14年ぶりに復活した日本男子プロのマッチプレー競技は、2サム特有の心理戦などゴルフの別の面白さを再認識させてくれます。

アマチュアのオープンコンペなどの大会になると、ミックスダブルスがあります。

2人一組によるスクランブル方式の大会が人気上昇中です。

各ペアがティーショットのあと、セカンドボールからはベストボールを選び、そこから二人が二球打ち、ベストボールを選択してカップインまで同じ動作の繰り返しです。

ほとんどが普段から2サムを楽しむご夫婦や友人同士などで、何より笑顔が絶えない家族的な雰囲気と、ファッションコンテストなど多彩な切り口で楽しめる魅力があります。

2サムゴルフの意味と利点を生かしてレベルアップ

2サムゴルフがプレー環境で初心者向きであることから、向上心を維持してゆく上でも重要な意味を持っています。

2サムの利点は、まず時間的余裕があること、余裕があるために技術的サポートが受けられ、ルールやマナーの習得のほかゴルフ場の雰囲気にも早く慣れることができます。

技術面の向上も大切ですが、何より楽しいことが一番です。

とにかく遅れないようにプレーするだけで、ゴルフの楽しさをわからないまま、苦行のようなラウンドに嫌気がさして足の遠のいた人も多くおられます。

初心者がラウンドに慣れてゆく環境があり、2サムで技術的なアドバイスを受けられることや時間に追われないことで、プレー習慣が自然に身につきます。

もちろん2サムで時間の余裕があるからと言って、ショットやバンカーの練習をすることなど許されません。

それぞれのストロークが、やり直しの利かない一回限りであることも学び、同伴者に配慮する時間的余裕も身についてゆきます。

気心の知れた者同士のプライベート感や気兼ねなくストレスのないゴルフが楽しめる2サムプレーは今後のゴルフライフの一面を満たし、一極を担う可能性を秘めています。

2サムより楽しい一人予約の世界

2サムゴルフを初心者入門のツール的な意味合いでご紹介しましたが、もちろんご夫婦や恋人同士でも技量にかかわらず楽しんでいただきたいと思います。

ゴルフの技術面にもある程度自信が出てきたら、今度は一人予約に挑戦しましょう。

こちらはある意味、2サムとは全く逆の見知らぬ人との一期一会を楽しむゴルフです。

ショートコースなどでは、初めて出会う人と一緒にコースを回ることは多くあり、到着順の河川敷のパブリックコースにも同様のシステムがあります。。

互いに技術レベルや性別、年齢もわからない者同士がゴルフの共通ルールでプレーを楽しむ、どんな人と一緒になるかもわからないドキドキ感も楽しめます。

こちらも大手の予約サイトに1人予約のコーナーがあり、自分がプレーしたい日時やプレースタイルを選択して人数がそろえば確定となる方式です。

普段の仲間と時間が合わなかったり、違った環境に身を置きたい人など一人で身軽に家を出て新しい出会いとゴルフを楽しむのが一人予約です。

そんな見も知らない人とゴルフなどと考える人もあれば、どんどん外の世界へ飛び込んでゆく人もあります。

ゴルフは上手いに越したことはありませんが、120、130叩いても遅れることなく、楽しく回れる人こそが、私たちが目指すゴルファーの姿だと思います。

思いきり2サムゴルフを楽しもう!

2人一組で回るのが2サム本来の意味ですが、ラウンドを楽しむだけでなく腕に自信がついてきたら、ミックスやスクランブルなどのコンペにも挑戦しましょう。

いろんな人と出会いがあるのもゴルフがつなぐ魅力の一つです。

向き不向きはありますが、ぜひ挑戦して充実したゴルフライフを送ってください。