初心者ゴルファー必見!フェードとドローの意味とは?

ゴルフ用語は難しいですよね。

ゴルフを始めたばかりの人でも、フックとスライスはご存知の方も多いと思いますが、ドローとフェードをしっかり説明できる方は少ないのではないでしょうか。

そんな方に向けてドローとフェードの意味を細かく解説していきます。

フック・スライスとドロー・フェードの違い

ゴルフ用語として使われるフック、スライス、ドロー、フェード、これらはどのように使い分けるべきでしょうか。

初心者だと経験者の会話についていけないことが多いです。

そんな時は、ドローとフェードのポイントだけ押さえれば簡単です。

まず用語を使う場面として、フックとスライスはミスショットとして否定的な意味で使われることが多いです。

それに対してドローとフェードはミスショットでなく、意識して打つ技術として肯定的な意味で使われることが多いです。

何が違うかというと、ショットしたボールが向かう場所が違います。

まずフックボールは、ショット後に左へ曲がりながら目標地点から遠ざかっていくボールのことを言います。

そしてスライスボールは、ショット後に右へ曲がりながら目標地点から遠ざかっていくボールのことを言います。

さらにドローボールは、ショット後に右へ打ち出したボールが左に曲がって戻ってきて目標地点に着地するボールのこと。

最後のフェードボールは、ショット後に左へ打ち出したボールが右に曲がって戻ってきて目標地点に着地するボールのことです。

同じ曲がることでも目標から遠ざかるか、目標に向かっていくかの違いですね。

フックやスライスの場合は、自分の意思とは違う方向に飛んでいるため、技術が伴わないことによるボールなので否定的に使われることが多いということです。

逆にドローやフェードの場合は意識的にコントロールされたボールなので、肯定的に使われることが多いということです。

それぞれ詳しく解説します。

初心者ゴルファーはドロー・フェードの意味を調べてみよう!

ネットや色々なサイト、YouTubeなどでゴルフのドローとフェードの意味を調べると大きく2種類の説明があります。

勉強熱心な人ほど混乱してしまうと思いますので、2種類のそれぞれの説明の仕方について合っているのか間違えているのか解説します。

1.ドローボールはショット後に右へ(フェードは左へ)打ち出したボールが、左に(フェードは右へ)曲がって戻ってきて目標地点に着地するボールのことという説明です。

文字にすると分かりにくいですが、自分が立っているショットの位置と目標地点を直線で結んで、直線の右側を弧を描くように目標地点に向かうボールがドローボール。

また直線の左側を弧を描くように目標地点に向かう球筋がフェードボールです。

2.真っすぐ打ってボールが上がる高さの最高到達点の直前辺りから徐々に左に曲がるのがドロー(右に曲がるのがフェード)であるという説明です。

この2つの違い分かりますか?

ショットのとき1つ目は左右どちらかに打っていますが、2つ目は真っすぐ打っているという点が違いますよね。

では、どちらが正しい説明なのでしょうか?

実は、両方とも間違えてはいません。

次で詳しく見ていきます。

初心者ゴルファーからドロー、フェードの打ち方を知っておこう

なぜ説明が2種類になるかというと打ち方が違うからです。

1つ目の説明の場合は、アドレスの時に目標地点に真っすぐに向かって構えます。

2つ目の説明の場合はアドレスの時に目標地点から左右どちらかに少しずらして構えるのです。

ただ、結果的に目標地点に到達するということは同じですので、どちらも間違いではないということです。

どちらが良いというよりも、どちらかというと2つ目の方が比較的実践しやすい球筋だと言えます。

1つ目の打ち方の場合、ドローはインサイドアウトに振ってフェースはクローズにショットします。

インサイドアウトのスイングによってボールを右方向に打ち出しつつ、フェースをクローズにすることによってボールにフック回転をかけるためです。

またフェードはアウトサイドインに振ってフェースはオープンにショットします。

アウトサイドインのスイングによってボールを左方向に打ち出しつつ、フェースをオープンにすることによってボールにスライス回転をかけるということです。

対して2つ目の場合は、目標地点から左右どちらかに少しずらして構えて、ドローはフェースをクローズにショットして、フェードはフェースをオープンにショットします。

もし挑戦されるなら2つ目がおすすめです。

なぜなら単純に作業量が減るので、2つ目の説明の方が実践しやすいからです。

ゴルフは自分が思ったところにボールを運ぶことができれば良いスコアが作れます。

意味を理解すれば迷いもなくなると思いますので、理解した上で挑戦してみてください。

基本的にはドローもフェードも同じスイングで!

打ち方のポイントはスイング軌道を変えようとしてはいけないということです。

例えば、野球の一流ピッチャーになるとストレートと変化球の腕の振りが同じです。

大谷翔平選手は160kmのストレートと同じ腕の振りで140kmのスプリットを投げます。

見分けがつかなければ打てるわけないですよね。

160kmのストレートと同じように腕を振るから、握りを変えるだけであれほどボールが変化するのです。

これはゴルフも同じです。

ドローやフェードを打つことを意識するのではなく、アドレスのグリップの時にクラブのフェースの角度を少し変えるだけで良いのです。

ピッチャーがボールの握り方を変えるように、フェースの角度をスクエアからクローズかオープンに少し角度を変えるだけで、同じスイングをしてもボールの回転は変わります。

もしかすると指導者によっては、スイングをどうこう言ってくる人もいるかもしれませんが、初心者の場合、打席によってスイングを変えるとクセがついてしまう恐れがあります。

スイングを変えるくらいなら今は意味を理解することに留めて、ドローやフェードを練習するのはもう少し上達してからにしたほうが良いでしょう。

初心者ゴルファーはなによりまっすぐに打てないと意味がない!

はっきり言って初心者がドローやフェードを打とうとしても難しいのは確かです。

挑戦してみるのは良いですが、必ずスライスやフックになってしまうでしょう。

なぜかというと先ほども触れましたが、例えば野球のピッチャーの場合一流選手になればなるほどストレートと変化球の腕の振りが同じです。

それが素人になればなるほど無駄に手首を捻ったり、腕を出す位置や腕の振りの強さを変えて小手先でボールを変化させようとしてしまいます。

ゴルフの場合も同じで素人がドローやフェードをやろうとすると、必要以上に手首を捻ったり、身体の開きや回転に変化を加えようとするものです。

そうするとスイングが安定せずに、ショットしたボールはフックやスライスになってしまいます。

知ってしまった以上は試してみたいと思いがちですが、それでスイングが崩れては意味がありません。

初心者の人はアウトサイドインのスイングでスライスしてしまう人が多いです。

まずやるべきことは、スイングをインサイドアウトに修正すること。

それができるようになるだけで18ホールのスコアで100切ることは可能です。

100切れるようになったら、さらにレベルアップを図るために挑戦してみても良いのではないでしょうか。

風を利用したドロー・フェードショットとは

インサイドアウトのスイングができるようになったら、次は風を意識してみてください。

風を利用することでドローやフェード『みたい』な球筋にすることができるからです。

ゴルフの映像などで芝生をちぎって落としたり、指を舐めて風向きを確かめるシーンを見たことがあると思います。

真似してゴルフ場でやったことがある人も多いのではないでしょうか。

ただ、ゴルフ場の場所やコースの設計によって風の方向は変わります。

日本のゴルフ場の場合、山間部にあるゴルフ場が多く、山の起伏によって風は一方向でない場合が多いです。

ということは、ティーショットのときに自分がいる場所の風向きを計算してもあまり意味がないということです。

どんなに力のない人でも、ショット直後の勢いのある弾道が風に影響されることはありません。

ボールに勢いがなくなったときに風の影響を受けると考えると、風向きはその場の風を確認するのではなく、中間地点の目印の旗や、グリーン上のピンの旗を確認する必要があるのです。

そして変に打ち方を変えるのではなく、同じスイングでまっすぐに打つ意識でアドレスの時の構えの方向を少し変えてみてください。

右から左に吹く風の場合は目標地点より少し右方向、左から右に吹く風の場合は目標地点より少し左方向を向いてショットしてみましょう。

そうすれば真っすぐ飛んでボールに勢いがなくなったくらいから風によって徐々に左右に曲がってくれるはずです。

ポイントは曲げる意識をしないということ。

ただ単に身体を向けた方向に真っすぐなショットをしてみましょう。

風がない時はドローやフェードにする必要はありませんのでそのまま真っすぐに打ちましょう。

ドローもフェードもどんどん使っていこう!

会話もゴルフの楽しみのひとつですよね。

できるかできないかは別として、話についていけずに会話に入れないのはもったいないです。

それにドローとフェードに関しては経験者でもきちんと説明できない人は結構います。

ポイントを整理して知識で差をつけてみませんか。