練習することがゴルフ上達の近道です。
しかし毎日のように打ちっぱなしに通うのは、時間的にも経済的にも負担感が大きなものです。
そこで自宅に練習環境を作ってみてはいかがでしょうか。
市販品の活用や自作のゲージの設置と注意事項を紹介します。
ゴルフの打ちっぱなしが自宅にあったら上手くなる?
自宅でゴルフの練習ができたら、今よりも上達するに違いないと思う人はたくさんいます。
パターマットを敷いてラバーカップを置くだけで、自宅はパッティング練習場になり、パターとボールがあれば、いつでも練習をすることができます。
もちろん芝の上での感覚とは違いますが、テークバックやストロークでヘッドをまっすぐに動かすだけでも、上達することは間違いありません。
そこで打ちっぱなしの練習も自宅でできれば、わざわざ練習場にまで出かけなくても、思い立ったらすぐ練習を開始することができるはずです。
また経済的にも入場料や貸し球代を考えると、際限なく無料で打てる自宅練習場は魅力的です。
さらに技術の面でもレベルアップが期待できます。
打ちっぱなしの練習でもフェースを合わせてミートする、コンパクトなスイング練習が必要なことは十分に分かっているはずです。
しかし球代が頭に浮かんで、打ちっぱなしの広いスペースを活用しようとして、ついついフルスイングをしてしまうものです。
そこで打ちっぱなしができるだけのスペースが取れるという条件になりますが、自宅に練習場を作ってみてはいかがでしょう。
自宅に打ちっぱなしを作る条件はゴルフスイングができること
自宅でゴルフの打ちっぱなしを作るには、まずそれなりのスペースが必要です。
基本的には屋外に作りますので、庭かそれと同等のスペースの確保が必要です。
ちなみに屋上(屋根の上)は、ミスショットや防球ネットの破れなどで隣家に飛んでいく、もしものトラブルになる恐れがあります。
もちろん低い場所でも同じ結果になるかもしれませんが、少しでもリスクを回避することを考えて地面や床などに接地するようにしましょう。
打ちっぱなしでドライバーを振るのには、上(天井)の高さが必要になりますので、自宅の室内では難しい場合が多いようです。
ただ庭や余分なスペースが屋外にない場合には、「ハーフショット限定」になりますが、室内に設置することはできます。
ゴルフクラブをスイングできるスペースは、長さ3m幅1m50cm程度ですから、3畳ほどのサイズは庭先でも十分に確保できるのではないでしょうか。
問題なのはボールを受けるマトのほうです。
打席からすぐにマトを設置したら、打ちっぱなしの意味がなくなるので、ある程度の距離が必要となります。
打ちっぱなすにはボールが飛ぶ最低限の距離が必要
自宅の庭にゴルフ用の打ちっぱなしを作るのであれば、ざっと縦5m×幅2mが確保が必要です。
インパクトしたゴルフボールがマトに当たるまでの距離が長くなれば、それだけマトを大きくまた防球ネットも広げなくてはいけません。
広くて大きいと安心はできますが、その分だけ設置費用がかかるので、なるべくコンパクトなものを作ったほうが良いと思います。
ちなみに防球ネットやマトは消耗品なので、設置したら終わりにはならず、交換が必要になることを覚えておきましょう。
まずはスマホかPCで、「ゴルフ・練習・ネット」を検索してみましょう。
4000円程度の品の多くは、キャンプ用テントの骨組みと酷似したドーム型で、組み立てが簡単なことから、練習するときにだけ組み立てることができます。
風の強い日には収納が簡単ですし、ゴルフのショットを練習するのであれば、この簡易型で十分だと思います。
ただしマトが小さいことと、防球ネットも小さめですから、球が荒れるタイプの人や初心者は、別にガードするネットをつけたほうが良いかもしれません。
自宅でゴルフの練習をしたらクレームが来る?
ドーム型の打ちっぱなし用のマトに、防球ネットを別付けするとなると、支柱にネットを別途購入しなければなりません。
これだとドーム型のネット4000円にネットと支柱で数万円になるので、市販のゲージ型のほうが安く済む場合があります。
ゲージ型はネット通販でざっと30000円前後ですが、安価なものもあるようですから、焦らずにゆっくり探すようにしましょう。
ちなみにゲージ型は折りたたみ式もありますが、重さは50kgもあるので基本は常設になります。
骨組みは錆びないものを選ぶようにしましょう。
一般的なサイズは縦・横・高さがそれぞれ3mなので、ゲージの入り口でショットをすることができます。
余程のことがない限り、ゲージの枠外にゴルフボールが飛び出すことはないので、あとは打席マットを購入すれば自宅の打ちっぱなしは完成です。
ここで問題が1つあります。
それは近所、特に隣りの家との距離です。
ゴルフ練習場では打球音がしていてもあまり気にならないと思いますが、住宅地ではかなり響いて騒音となって近所に迷惑をかける心配があります。
この音の問題がクリアできないと、庭での練習は難しいかもしれません。
ゴルフ練習用の打ちっぱなしを自作する
常設タイプの打ちっぱなしゲージは、ワイヤーなどで強風対策が必要です。
骨組みが飛ぶようなことはないでしょうが、ネットに風が当たると煽られる危険性が考えられます。
そのため、ピアノ線のようなステンレスワイヤーで四方から引っ張るか、地面にアンカーを打って留めると良いでしょう。
風の強い地域や風通しの良い環境なら、ゴルフの練習用のゲージを自作したほうが良いかもしれません。
鉄パイプの上に樹脂でコーティングしたイレクターを使うと、市販のゲージタイプよりも安価に作ることができます。
ホームセンターで3mのパイプを12本とプラスチックのジョイント、そして接着剤を購入すれば簡単に組み立てることができます。
あとはネットを張れば完成ですが、防球ネットはネットで購入したほうが安く手に入ります。
またイレクターをカーテンレールに見立てて、パイプにリングを通してスライドできるようにしてネットを取り付けると、開閉することができるようになります。
使うときには閉めて、練習が終わったら開けると、自宅周辺で突風が吹いても安心できることでしょう。
自宅に作った打ちっぱなしを有効活用するために!
自宅でゴルフの打ちっぱなし環境が整ったら、あとは練習マットやゴムティーを用意します。
ネットでも購入できますが、スポーツ量販店に行くと品物を見ながら選ぶことができるので、最初は現物を見て購入したほうが良いでしょう。
特に人工芝部分はナイロン製の芝が削れてしまうので、交換品がないとすべてを買い換えることになってしまいます。
そのため、スペアがあるかも含めて練習マットは選ぶようにしましょう。
打球音を消すことはできませんが、スイートスポットでボールをとらえているかをチェックするインパクトマーカーをフェース面に貼ると打球音が和らぐはずです。
またマトに当たると、かなり大きな音がするので、手前にネットをもう1枚下げると衝撃音が小さくなります。
ご近所への迷惑を考えると、早朝や夜間にドライバーの練習は控えたほうが良いかもしれません。
ただし消音対策さえしておけば、アイアンは気になるほどの打球音も衝撃音もないでしょうから、納得がいくまで練習ができるようになります。
自宅に打ちっぱなしがあればいつでもゴルフの練習ができる
ゴルフ練習場までわざわざ行かなくても、自宅に打ちっぱなしの練習環境を作れば、いつでも練習することができます。
ただしフェースの打球音やマトへの衝撃音は近所迷惑になるので、練習時間はもちろんのこと消音に配慮することが大切です。