ゴルフでは、打数を数えることが必須なスポーツです。
しかし、数を数えるという単純な行為のはずなのですが、プロゴルファーでもたまに数え間違いを起こしてしまうというように、何故かミスを起こしやすい競技でもあります。
ゴルフでは1打をしのぎあう競技ですし同伴者の信用を失わないためにも、意図的でなくとも数え間違いのないようにしなければなりません。
今回のテーマでは、数え間違いやすい原因とゴルフプレーに集中できる数え方の対策を見ていきます。
ゴルフでの打数の間違えやすい原因
我々アマチュアゴルファーのみならず、プロゴルファーでも打数を数え間違えてペナルティーを受けたというようなニュースをたまに見かけます。
プロゴルファーが間違えるのは数え方自体が間違いというわけではなく、スコア誤記だったり過少申告を行ってしまったというような、意図的ではないケースが多いようです。
ただこのようなミスは、プロにとっては死活問題になるでしょう。
対してアマチュアゴルファーにとっては死活問題までは発展しないにしても、マナー違反になり、同伴者のひんしゅくを買うことになってしまいます。
アマチュアゴルファーの場合には、そもそもルールが良く分からないといったことが考えられます。
ゴルフのルールは複雑であり、プロでもない限りはルールが良く分からないことが多いでしょうか。
主な原因としては、OBの場合、ウォーターハザードの場合、ロストボールの場合など、ゴルフプレー中にたくさん打ちすぎて分からなくなってしまった場合が挙げられるでしょう。
OBの場合の打数の数え方
ティーショットやセカンドショットでOBを出してしまうケースは少なからずあると思いますが、多くのゴルファーが今だに良く分からなくなるのが、ゴルフにおけるOBの場合の数え方です。
OBの場合は打数の数え方として1打罰になるという人もいれば、2打罰になるということもいます。
また、特にセカンドショット以降でのOBの場合には、元の位置からOBをしてしまった付近へと前進した上で2打罰で打つというのが、正式なルールがあるかのようなことをいう人もいます。
正しくは、元の場所から「1打罰+打ち直した1打」です。
例えば、ティーショットがOBだった場合には打ち直しになるのですが、その場合のカウントは元の場所から「1打罰+打ち直した1打」が加算されるので、打ち直し後のセカンドショットは3打目の次の4打目ということになります。
なお、「プレイング4」という制度がありますが、これはローカルルールです。
ただこれもOBの数え方をすれば、おのずとセカンドショットが4打目になることが分かるでしょうか。
ウォーターハザードの打数の数え方
OBについで、つかまりやすいのがウォーターハザードです。
良くショートホールでは、池越えのショットが必要になるケースが多いのですが、ボールが池に入ってしまった場合には1打罰が加算され元の位置からの打ち直しとなります。
ペナルティーとしては比較的分かりやすいのですが、打数を数えるときに1打罰の加算を忘れてしまうことも多いでしょうか。
特にゴルフ中に複数回にわたって、ウォーターハザードに入れてしまうと打数が分からなくなってしまうこともあるでしょう。
なお数え方もありますが、打ち直し以外にドロップを行う場合には、最後に横切った地点とピンを結んだ後方線上にドロップして続ける点には留意してください。
ちなみに2019年から施行される新ルールでは、ウォータハザードという呼び方ではなく、ペナルティエリアなる呼び方に変更されるようです。
そのペナルティエリアでは、ソールを地面に付けてもノーペナルティーになるようです。
ロストボールの場合の打数の数え方
ティーショットがフェアウェイに行かず、夏場の深いラフに入ってしまったような場合など、ボールを見失ってしまうことがあります。
明らかにOBでないようなケースでは、あきらめきれずラフを往復しながら探し回りますが、ゴルフボールは非常に小さくなかなか見つかりにくいものです。
たまに、フェアウェイ方向に行ったはずなのに、見失うようなケースもあります。
見つけても、他人のゴルフボールではガッカリしますね。
このような場合、長時間ボールを捜しているとゴルフプレーが遅延してしまうので、ロストボールを宣言して打ち直しを行うことになります。
ここで間違いやすいのは、1打罰もしくは2打罰のペナルティーの打数で、なくなった場所付近でドロップを行いゴルフプレーを続けてしまうことです。
現在の正式なルールでは、ロストボールの数え方は1打罰で、元の場所に戻って打ち直しが正解です。
そのため、ファーストプレーを心がけるなら、暫定球を打っておくことをオススメします。
なお新ルールでは2打罰で、前進してなくなった場所付近でドロップを行いゴルフプレーを続けることが認められるようになります。
ゴルフプレー中にたくさん打数を打ってしまった場合
初心者の場合には、プロゴルファーのように天性の才能があるような人以外は、結構な打数を打ってしまうことも良くあります。
初めてのラウンドのときは、160ぐらいは叩いてしまって方も多いのではないでしょうか。
ルールも良く分かっていなかった時代ですから、間違った数え方をしてしまっていたところもあるでしょう。
林の中からの脱出に失敗したり、バンカーでまったく出なかったり、グリーン周りでの往復などプレーの進行に支障があるようなトラブルが生じてしまった場合には、多くの打数を叩いてしまうことがあります。
このようなときは、心理状態もかなりの混乱を来しているので、正しく数えるということが難しい状態でしょう。
罰打はないのですが、何打打ったかが分からなくなることがあるでしょう。
そのため、あまりにも打った打数が多い場合には、そのホールのパーの打数の3倍でギブアップを宣言するということが多く行われているようです。
ただこれはローカルルールですので、正式なコンペの場合には、適用されない場合もあるので注意は必要です。
同伴者に良く確認をしたうえで、ギブアップを宣言してください。
ゴルフプレイヤーに分かりやすい打数の数え方
ルールを覚えるということも大事ですが、ゴルフ中はプレイに集中するので、ちょっとした数え方のコツも必要になるでしょう。
初心者の場合には、どうしてもたくさん打数がかかってしまうため、カウンターなどの道具に頼るのも良いかもしれません。
ただカウンターを使用する場合には、打った後にカウントボタンを押し忘れないように注意しましょう。
初心者の頃カウンターに頼っていたにも関わらず、どうもトラブルショットが続くと、押し忘れてしまったという経験があるはずです。
その後ゴルフスクール通うようになり、少しばかりうまく打てるようになればカウンターからはすぐ卒業できます。
経験者の場合には、初心者ほどは大叩きしないようになっているかと思いますので、次のように覚えておくと良いかもしれません。
①OB等のペナルティーがある場合には、「自分が純粋に打った打数+ペナルティの打数」でカウントする。
②「グリーンオンするまでの打数+グリーンオン後のパットの打数」でカウントする。
ゴルフのルール数え方のコツを覚えて打数を間違えないようにしよう
ゴルフでは、打数を正確にカウントすることが必須です。
しかし複雑で間違いやすいルールや、ゴルフプレイにおける1打1打に集中するスポーツでもあり、カウントミスを起こしやすいことも事実です。
プロでもカウント間違いでペナルティを受けるケースもあるくらいですから、少しでも正確な知識とカウントのコツなどを利用して、正しい打数を把握するようにしましょう。
正しく打数を把握できるようになれば、自分のゴルフにおける弱点が分かるようにるかもしれません。