アイアンでアドレスをとると、右肩がかなり下がっていることがあります。
構えた時点で肩が歪んでいれば、スイングも歪んでしまうのは必然です。
そこで正面からの姿勢を撮影して、チェックしてみることをオススメします。
今回は、簡単な見つけ方を紹介します。
アイアンでアドレスしたときを正面から撮影しよう!
アイアンでアドレスをしたときに、正面から自分の姿勢を確認したことはありますか?
他人がアドレスをとった姿を見ると、その技量はなんとなく分かるものです。
アドレスを見ただけでおよそが分かるとしたら、自分のアドレスがどうなっているかは気になるはずですが、実際にはあまり関心がないようです。
現在は誰もがスマホを持つ時代になっているので、100均でスマホ用のスタンドや3脚を購入すれば、誰でも簡単に撮影することができます。
まずは自分の姿を正面から撮影してみましょう。
正面から見た自分で注目したいのはスタンスの幅です。
多くのゴルファーは「肩幅にスタンスを開いている」と思っていますが、実際には肩幅より大きすぎたり狭すぎたりと、バラつきがあるものです。
アイアンのときのスタンスは、両肩の外側と足裏の中心が垂直になるように広げるのが基本です。
もしもそれで違和感があれば、両肩の外側と両足の外側が垂直になるよう若干狭めて、なるべく下半身を安定させるように心がけたいものです。
正面から撮ったアイアンのアドレスで注目するグリップの位置
アイアンのアドレスの姿勢を正面から撮影して、次に注目したいのはグリップの位置です。
アイアンは多いゴルファーだと3番からウェッジまで、約10本がキャディバックに納められているので、ここでは7番アイアンを取り上げます。
まず7番アイアンのボールの位置は身体の中央です。
当然クラブヘッドはそのボールの後ろに置くので、およそボール半個分右側でソールすることになります。
そしてソールしたヘッドのフェース面は、ターゲット方向を向いているはずです。
問題はこのときのグリップの位置です。
アイアンの場合は左内腿の前にグリップを構えるハンドファーストと、身体の中心で構えるスクエアと、ボールよりもグリップが右側に置くハンドレイトがあります。
それぞれの構え方には意味があるので、どれか1つと選択することはできませんが、正しいスイングができるのであれば身体の中心で構えてみてください。
その構えで打ち出すボールがスライスするようなら左内腿の前で構えます。
仮にボールを高く上げるショットを狙うのであれば、グリップを右側に置いて構える必要があります。
自分の適正位置をしっかり確認することが大切です。
アドレス姿勢を正面から映すと軸のバランスが見える
アドレスの姿勢を正面から撮影して、注目したいのは両腰のバランスです。
地面に対して両腰が平行であることが、正しいアドレスの姿勢となります。
両腰のバランスが崩れると、回転軸である背骨の台座が傾くことになり、軸そのものが傾いてします。
回転軸が傾けばスイングプレーンも当然傾きますので、正しいアイアンインパクトはできなくなります。
なにより捻転するスイングの要となる腰がスイングを始める前に歪んでいたら、腰を回転させることさえ難しくなります。
テークバックは肩と同時に腰も回転させることで、左肩があごの下にまで入れることができます。
しかし腰が回転しなければ上半身は右に傾き、アンバランスなスイングフォームになってしまいます。
上半身を安定させるためにも、下半身の安定は必要不可欠になりますので、アドレスでは両腰のレベルが保たれるよう、軽く膝を曲げて少し腰を落とす姿勢をとるようにしましょう。
両肩のバランスをアドレス正面から確認する
正面から撮影したアイアンのアドレスの姿勢で注目したいのは両肩のバランスです。
肩を回転することで捻転を判断しますが、それはスイングプレーンの角度や歪みに直結するものなので、とても重要なチェックポイントになります。
仮に右肩が下がったアドレス姿勢をとっていると、テークバックで肩が回転するときに、その回転盤に歪みが生じます。
肩が描く円盤は右に傾いていますから、スイング軌道も歪むことが予想され、インパクトでの乱れに繋がります。
アドレスで両肩のバランスが崩れるのは、グリップの位置に関係があります。
まずは前傾した両肩から、ダラリと腕を下ろして、両手を合わせます。
そこが地面に対して両肩を平行に保てるところです。
もしも合わせた両手の位置よりも左側に移動すれば、右肩を前に出すか、もしくは右肩を下げて右腕を伸ばすしかありません。
ましてグリップを握ると、左手よりも右手のほうが前になり、その分だけ身体から離れるので右肩は下がりやすくなるものです。
このアドレスでの歪みが、その後のスイングに影響を及ぼすことになるので、肩のバランスを崩さないようなグリップの位置を探すことが大切です。
アイアンでアドレスした時の正面に映る顔の角度をチェック
正面から見たアイアンのアドレスでチェックしたいのは顔の角度です。
上半身を前傾させたアドレスの姿勢は、背筋が真っ直ぐになり頭・首・背骨・腰までが一対になっていなければなりません。
回転軸となる背骨は真っ直ぐな姿勢を保てるのに、頭だけが前に下がっていることがあります。
「ボールを良く見る」ために覗き込むのか、もしくは普段からあごを引く姿勢をとっていないためか、とにかく目線と地面を平行にしてしまいがちです。
顔を下に向けていると、首から上だけが独立した動きになるので、ヘッドアップの要因になります。
ヘッドアップ自体は問題ありませんが、そのタイミングが早いと左肩が上がり、結果的に身体の開きが早くなります。
この状態でインパクトを迎えると、トップかスライスになって、ターゲットにボールを打ち出すことはできません。
正面からの撮影で顔が見えなければ、下がりすぎなので修正しなくてはいけません。
顔が見えないようなら、ストローを咥えてその先でボールを指すようにするだけで、首が前に折れる姿勢を直すことができます。
アドレスの正面からのチェックは7番アイアンで!
アイアンをアドレスするときは、飛球線に対して身体の正面を平行に構えるとは限りません。
左足を後ろに引くオープンスタンスは、ロブショットやバンカーショットで多用されます。
ボールにバックスピンをかけられることから、グリーン周りでは攻めるショットの定番となっています。
一方で左足を前に出すクローズドスタンスは、カップを狙うランニングアプローチなどに使われますが、飛距離を求めるドローボールの球筋も可能なので、ロングやミドルのアイアンで多用されます。
ただ、これらのスイングの基本はスクエアなスタンスです。
飛球線と平行に立ち、両肩・両腰・両膝が、正面から見たときに平行になっていなければなりません。
このスクエアなアドレスができることでスイングが安定し、スタンスに変化を加えたスイングが可能になります。
そのためにはボールを中央に置いてアドレスする、7番アイアンでチェックすると分かりやすいかもしれません。
アイアンでアドレスが歪む原因は正面からの撮影で見つける
アイアンでアドレスをすると、極端な右肩下がりになることが多いようです。
ボールの位置やハンドファースト、また両腰や両肩の歪みなど理由はさまざまですが、正面から撮影してチェックすると、一目瞭然で欠点を見つけることができるでしょう。