アマチュアでアプローチやパターが苦手の人を多く見かけます。
それは圧倒的に練習量が少ないからです。
練習場ではロングショットを何百球も打っているのに、アプローチは20~30球程と非常に少なく、パターに至っては練習をしない方が多いのが現実です。
ショートゲームは全体のスコアの80%を占めるといわれ、その内パターはなんと40%を占めています。
そのため直ぐにアプローチとパターの練習頻度を増やしてスコアアップを目指しましょう。
スコアメイクの鍵はやはりアプローチとパターにある
アプローチの基本といえばピッチエンドランですが、なぜこれが基本なのでしょう?
その理由は単純に簡単だからです。
パターのように振ればミスヒットが防げるし、寝ているロフトがボールを勝手に上げてくれます。
使うクラブはシャフトも短ければクラブの振り幅もコンパクトです。
こうしたことから、実はボールをコントロールすることはドライバーやアイアンとは比較にならないほど簡単なのです。
100ヤード以内のアプローチは、ドライバーのように大きく曲がることがないので大怪我することはありません。
いつもの練習場でアプローチのちょっとしたテクニックを身につけてしまうと、1ピンくらいまでは寄ってくれます。
あの辺りに落とせば自然にボールは転がってカップに寄ってくれる、そんな気楽な気持ちで打つのがアプローチです。
失敗したティーショットやロングアイアンのショットをカバーして、2パット圏内に寄せる、あわよくば1パットで沈める。
スコアメイクの鍵はやはりアプローチとパターにあるのです。
アプローチもパターも距離感を掴むにはボールを投げてみる
練習場でおすすめの練習方法です。
アプローチのスタンスで、ボールは握らず右の掌にゴルフボールを乗せて、目標方向に投げてみましょう。
割と簡単に目標に投げられ、基本になるピッチショットと同じ体の使い方にもなっているはずです。
実際のアプローチも、こんな感じでスイングすれば実に簡単なはずですが、クラブを握った途端に打てなくなるのは、それだけゴルフを難しく考えすぎているということです。
この方法はアプローチの距離感を養う練習ですので5ヤード、10ヤード、15ヤードの距離を投げ分けてみましょう。
そのあとに、ウェッジを持って同じ距離を打ち分けてみると、腕の振り幅はウェッジの方がシャフトがあるぶんだけ遠心力が働くので若干小さくなりますが、感じとしてはボールを投げた時とさほど変わらないことに気がつくはずです。
これは、パターの距離感を養うのにも効果のある練習法で、パターは右手で転がし距離感をつかむようにします。
ただ闇雲にドライバーやアイアンを振り回すより、ずっと価値のある練習方法です。
アプローチの奥義を知る!練習場でやる片手打ちのススメ
アプローチは距離やボールの高さ等をコントロールしなければなりません。
このコントロールしなければならないという意識が過剰になると、手打ちによるミスが非常に多くなります。
それは、人間の体の中で最も器用な手に頼ろうとするからです。
器用なだけにすぐ余計なことをやってしまいます。
その為、正確性も再現性も少なく、ミスになる場合がほとんどです。
パターは手をこねると、正確にヒットするのは難しくなるので、手は固定してヘッドのブレをなくしパッティングします。
アプローチもパターと同じように、手は使わないようにします。
手を使わずに打つために練習場でやるべき練習として、片手打ちがオススメです。
片手打ちは、手首を曲げたり伸ばしたりすると、ちゃんと打てなくなるので身体の回転を利用することが身につきます。
また『肘を開かない』『クラブは体の近くを通る』『ヘッドの重みを感じてリズムよく振る』など全てのスイングに共通するスイングのコツも掴むことができます。
アプローチを磨く、練習場でできる片手打ちの練習方法
アプローチは、パターと同様に方向性と距離感が大事です。
アプローチは左手は方向性、右手は距離感で、その役割を覚えれば劇的に上手くなります。
まずは、練習場でできる比較的簡単な右手打ちですが、ピッチングウェッジを使用します。
最初はゴムのティーにボールを乗せて打ち、当たるようになったらマットから打ちます。
右脇が開かないように左手で右肘を抑え、リズムよく体の回転で打ちます。
この際クラブのフェース面で打っている感覚が、掌でショットしているイメージと重なるようになれば上達しています。
次に左手打ちは、左脇が開かないように右手で左肘を軽く押さえて打ちます。
うまく打てるようになったら右手は、腰に置くか下げて打ってください。
左肩を支点にする意識を持つことで、軽いダウンブローになりストロークも安定し、肩の開きも抑えられるようになります。
体の回転に合わせて打ち、フォロースルーでは左の手の甲を目標方向に出すイメージを持つようにします。
アプローチは左足が軸!練習場がやりやすい一本足練習法
アプローチで体を使いすぎてしまい、それがミスの原因になっている人が結構多くいます。
体重が右に残ったままだとダフリやトップの原因になります。
パターもそうですが、アプローチでは基本的に体重移動はしませんし、飛距離を必要とはしません。
右打ちのゴルファーがアプローチをする時の軸足は、ロブショットや左足上がりなどのケースを除くと、バンカーショットも含めてほとんどが左足になります。
そこで、練習場でできる効果的なアプローチの練習方法が、左足一本で立ってサンドウェッジで10ヤードのピッチショットを打つ、という練習方法です。
完全に左足だけが軸になっているので、両足で立っている時よりも体が回りやすく、下半身の動きも制限されるために、スイングのスピードがゆっくりになり、打ち急ぎをしなくなります。
さらにスイングもコンパクトになり、片足で立っているため本能的に体のバランスをとろうとして、振り幅も自然に左右対称になるのです。
これはスイングの基本でもあり、安定したアプローチの打ち方を身につけるには最適な練習方法といえます。
パターの制度を上げる練習方法、練習場でできる事はコレ!
スコア全体の40%を占めるのはパターなので、常に練習場でも練習はしたいものです。
しかしほとんどのゴルフ練習場は、ドライバーやアプローチなどのショットに特化されていて、併設されているパターの練習場は、室内や屋外にただ穴が開いているだけのところが多く、とても充実しているとは言い難い状態です。
しかし、パターの練習場があるだけでもしめたもの、必ず練習をするようにしましょう。
また、ラウンド前のパターの練習場でよく見かけるのが、同じ位置から毎回同じ距離のターゲットを狙って、入るまで打っている人達を多く見かけます。
しかし、このやり方には何の意味はありません。
何回も同じところから打てば、いずれ入るからです。
人間にはもともと調整や調節する能力が備わっていて、1回目は20センチ外にずれたから、2回目は20センチ内側に打ってみようとすることで、言葉を変えて言えば、調整しながら何度もやり直しをするということです。
ところがパターは毎回条件が違う一発勝負なので、やり直しはできません。
その性質にあった練習をしなければ、何の向上もありません。
パターのオススメ練習方法は、1球ごとに立ち位置と方向と距離を変えて、やり直しはしないで打つ練習のほうがとても効果的です。
アプローチとパターは練習場で磨いて差をつけよう
アプローチやパターは派手ではありませんが、スコアを争うゴルフではその技術の差がスコアに現れます。
少しでもゴルフが上手くなることを望むなら、練習をせずに上手くなることはあり得ません。
練習場でより効果的な練習をすることが最短で上手くなる方法です。
たまには郊外のショートコースが併設された練習場で練習しましょう。
そうしたより実践に近いアプローチやパターを練習が、本番のコースでその効果は歴然と現れるでしょう。